5月1日、シパダンで、ハンマーヘッドをひさびさに見た。
昨年は1度も出会えておらず、前回の目撃は、ログを振り返ってみたら2008年6月。
かれこれ2年前のことだ。
5日間のシパダンダイビングで、ハンマーヘッドを見たのは、単体かつ1度きり。
それでも、シパダンの海には、今もハンマーヘッドがいるんだと思うとほっとした。
10年ひとむかし、2001年ゴールデンウィークのシパダンは、ハンマーヘッド祭りだった。
朝のバラクーダポイントで深い方を凝視していると、かなりの高確率でハンマーヘッドに会えた。
水深24mで、私がアケボノハゼかなにかにかかわっていて、グループから少し遅れて一番後ろを泳いでいたとき、背後に視線を感じて振り向いたら、80cmくらいのハンマーのお子様2匹がぴったりくっついてきていた。その刹那、私ほ驚いてかたまり、ハンマーkidsも、突然振り向いた私にフリーズしたが、次の瞬間、彼らは、パーンとはじけるように一目散に逃げていった。サメって、ひとりになると、出てくる傾向があるような気がする。
早朝、水深40mを流して、50くらいの群れに会う、なんてのは珍しくなかったし、ハンマーヘッドといえば、早朝、ディープめのイメージがあるが、午後のダイビングでも、小さな群れに出くわすこともあった。
2004年9月のとある日、午後3時台のダイビングで、ハンマーヘッドの超大群がスタッグホーンクレストからサウスポイントまで、途切れることなく、川のように、ひしめきあいながら泳いでいたのを見たのを最後に、その後は、せいぜい出会えても1~2匹どまりになってしまった。それでも、滞在中1回はハンマーとすれ違ったものだが、昨年の実績はゼロ。
さらに、以前は、朝のサウスポイントには、グレーリーフシャークが沖にぞろぞろといたものだが、近年は、彼らの姿が見えない日も多かった。ところが、今年のゴールデンウィークには、グレーリーフシャークに、バラクーダポイントやサウスポイントで、ずいぶん遭遇できたので、サメ系ヒット率が低下していたシパダンにサメが戻ってきた!と喜んでいたら、きょうのサバ州のローカル誌「Daily Express」に、衝撃的なタイトルが!
Why shark numbers off Sabah down almost 100PC
これじゃほぼ絶滅じゃん。
記事によれば…
サバのサメの個体数は、この15年で98パーセント減少している。
これは、政府がサメ漁を長年許可してきていることに起因している。
サメの行動範囲は比較的狭いが、シパダン周辺のハンマーヘッドは、夜間、捕食の際にリーフを離れて捕獲される。
そして今では、サバの国立公園には、ほとんどサメがいなくなってしまった。
モルディブやパラオといった他のメジャーなダイブサイトでは、サメ漁が禁止されている。
サバもサメ漁を規制すれば、最高のダイビングデスティネーションとなり、More Sharks = More Tourists and More Tourists = More Businessだから、サメを保護しましょう、と提唱された。
超ざっくりで、こんな内容である。
個体数を、いったいどのように算出したんだろう?
98パーセント減、見出しはほぼ100パーと誇張しているが、どおりでサメ遭遇率が低くなったわけだ。
ハンマーヘッドがフカヒレスープになってしまったと思うと、残念でならない。
ダイバーはフカヒレスープを食べるべきではない、といったような強い言い方をする人もいるが、問題は、サメの乱獲や、ひれだけとって、あとは捨てるといった処理の仕方にあると思う。
私も、筑紫楼のフカヒレスープは、過去のおいしかった思い出であり、今ではフカヒレを食べることはしないが。
サバ州も、適切にサメを保護して、ダイブサイトがさらにパワーアップしたらいいな。
シパダンには川のようなハンマー、ラヤンラヤンには壁のようなハンマー、そして、3月のKKの海には、ジンベイがまわってくる、そんな迫力ある、かつてのサバ州の海に戻ってほしい。
今後に期待!
昨年は1度も出会えておらず、前回の目撃は、ログを振り返ってみたら2008年6月。
かれこれ2年前のことだ。
5日間のシパダンダイビングで、ハンマーヘッドを見たのは、単体かつ1度きり。
それでも、シパダンの海には、今もハンマーヘッドがいるんだと思うとほっとした。
10年ひとむかし、2001年ゴールデンウィークのシパダンは、ハンマーヘッド祭りだった。
朝のバラクーダポイントで深い方を凝視していると、かなりの高確率でハンマーヘッドに会えた。
水深24mで、私がアケボノハゼかなにかにかかわっていて、グループから少し遅れて一番後ろを泳いでいたとき、背後に視線を感じて振り向いたら、80cmくらいのハンマーのお子様2匹がぴったりくっついてきていた。その刹那、私ほ驚いてかたまり、ハンマーkidsも、突然振り向いた私にフリーズしたが、次の瞬間、彼らは、パーンとはじけるように一目散に逃げていった。サメって、ひとりになると、出てくる傾向があるような気がする。
早朝、水深40mを流して、50くらいの群れに会う、なんてのは珍しくなかったし、ハンマーヘッドといえば、早朝、ディープめのイメージがあるが、午後のダイビングでも、小さな群れに出くわすこともあった。
2004年9月のとある日、午後3時台のダイビングで、ハンマーヘッドの超大群がスタッグホーンクレストからサウスポイントまで、途切れることなく、川のように、ひしめきあいながら泳いでいたのを見たのを最後に、その後は、せいぜい出会えても1~2匹どまりになってしまった。それでも、滞在中1回はハンマーとすれ違ったものだが、昨年の実績はゼロ。
さらに、以前は、朝のサウスポイントには、グレーリーフシャークが沖にぞろぞろといたものだが、近年は、彼らの姿が見えない日も多かった。ところが、今年のゴールデンウィークには、グレーリーフシャークに、バラクーダポイントやサウスポイントで、ずいぶん遭遇できたので、サメ系ヒット率が低下していたシパダンにサメが戻ってきた!と喜んでいたら、きょうのサバ州のローカル誌「Daily Express」に、衝撃的なタイトルが!
Why shark numbers off Sabah down almost 100PC
これじゃほぼ絶滅じゃん。
記事によれば…
サバのサメの個体数は、この15年で98パーセント減少している。
これは、政府がサメ漁を長年許可してきていることに起因している。
サメの行動範囲は比較的狭いが、シパダン周辺のハンマーヘッドは、夜間、捕食の際にリーフを離れて捕獲される。
そして今では、サバの国立公園には、ほとんどサメがいなくなってしまった。
モルディブやパラオといった他のメジャーなダイブサイトでは、サメ漁が禁止されている。
サバもサメ漁を規制すれば、最高のダイビングデスティネーションとなり、More Sharks = More Tourists and More Tourists = More Businessだから、サメを保護しましょう、と提唱された。
超ざっくりで、こんな内容である。
個体数を、いったいどのように算出したんだろう?
98パーセント減、見出しはほぼ100パーと誇張しているが、どおりでサメ遭遇率が低くなったわけだ。
ハンマーヘッドがフカヒレスープになってしまったと思うと、残念でならない。
ダイバーはフカヒレスープを食べるべきではない、といったような強い言い方をする人もいるが、問題は、サメの乱獲や、ひれだけとって、あとは捨てるといった処理の仕方にあると思う。
私も、筑紫楼のフカヒレスープは、過去のおいしかった思い出であり、今ではフカヒレを食べることはしないが。
サバ州も、適切にサメを保護して、ダイブサイトがさらにパワーアップしたらいいな。
シパダンには川のようなハンマー、ラヤンラヤンには壁のようなハンマー、そして、3月のKKの海には、ジンベイがまわってくる、そんな迫力ある、かつてのサバ州の海に戻ってほしい。
今後に期待!