亀塚公園。
フロリダで、水中から飛び出したエイが、ボート上の女性を直撃、その激突の衝撃で
女性が、亡くなったというきょうのニュース・・・。びっくりだ。
しかもそのエイは、ダイバーにはなじみの深い、マダラトビエイだ。
マダラトビエイは、ほかの丸っちいエイとは違い、シャープなフォルムが美しく、敏捷だ。
水中では時に優雅に舞い、時にはスピーディに飛び去る。
近くでみると、けっこう変な顔をしていたりする。
水中でエイの尻尾にさされての事故なら、想像ができるが、ボート上でエイの直撃を
受けるなんて、誰が想像するだろう。どこにいても、どんな危険があるかわからない
ものだ。気をつけようもない事故・・・。保険でいう、外来かつ急激な事故、ってやつだ。
ダイバーズ保険もやはり継続しておこう、と、ちっさなことを思ってしまうのだった。
?? ?
朝起きたら喉が痛く、首のリンパ腺のところが痛かった。
風邪をひいたのには間違いないが、やや不快といった程度の体調不良で、休むほどでもなく、薬を
飲むほどでもない。
そこで、まずはジンジャーティー。NONAという、インスタント食品メーカー(だと
私は思っている)のジンジャードリンク。サバティーや各種お茶売り場に、普通に
置かれている単なるインスタントドリンクだが、まじまじとパックを見たら、風邪や
胃部膨満感があるときによいと書かれていた。ちょっとグラニュー糖多めだが、
人工添加物なしの、生姜の繊維質いっぱいのドリンクで、冬の寒い朝や、梅雨
時期の肌寒い日なんかにはもってこいの飲み物だ。生姜には体を目覚めさせる
力があると同時に、気持ちをしずめるアロマな力があると思う。甘さで疲労感も
やわらぐし、飲んだらずいぶん楽になった。日本でも輸入食材のお店で取り扱っ
ているところはあるが、マレーシアで買うより3倍くらい高い。また、ハチミツいり
の黄色いパックのハニージンジャーもある。ハニーの方が、お味はマイルド。
そして、風邪といえば、サイ印の熱ざまし水。サイの絵のラベル、サイの絵のキャップ。
「犀牛標清熱水」と書かれている。これもスーパーでは、薬売り場に置いてあったり、ソ
フトドリンク売り場に置いてあったりといろいろ。ローカルの人たちが、よく買っているの
で一度ためしてみたらなかなかよいので、物好きに、重い思いをして、数本、冬の風邪
対策に買ってきてある。見てのとおりの水で、飲んでもなんの味もにおいもない。でも
これは、石膏繊維質を混ぜた伝統療法の水らしい。発熱まではいかないので、今回は、
この水は温存だけど・・・。マレーシアで発熱したら、これですよ。
最近、マレーシアのニュースによく登場するSDC。今は亡き、Sipadan Dive Centre?ではなく、「Sabah Developement Corridor」という、政府主導のサバ州開発プログラムの略称で、本日めでたくスタートしたらしい。(SDCで、こんな景色がシドニー化する!
SDCは、サバとマレーシアの他の州との間の経済格差の縮小や、所得水準の向上をめざし、農業、観光業、製造業をメインに、各産業でのさまざまな開発計画が発表されている。ニュースや新聞によれば、総予算160億リンギット(1リンギット=3.8USドル)のSDCは、すべてのサバハンにその恩恵をもたらす素敵なプランらしい。日本の政治経済のこともわからないのに、マレーシアの政治経済のことはもっとわからないが、サバ州を訪れる私たちにかかわってくる観光業での開発を強力におしすすめるようなので、ほ~っとけない、なおせっかいな気持ち・・・。これでサバの様子も変わっていきそうだ。
まずSDCには、15か年計画の、KKウォーター・フロント・プロジェクトがある。これは市と民間の開発業者によるジョイントベンチャーで、ひとつはショッピングモール併設の6ツ星ホテル建築構想。空港方面から見て、町のはじまりにあたる、ウィスマ・ワワサンのロータリーから、町の終わりの手前、ウィスマ・ムルデカまでの約2キロにわたるエリアの開発で、プロムネード・ホテルとマリーナ・コートの前に、ホテルを建て、道はボードウォークの遊歩道にするというもの。もうひとつは、タンジュンアルからのKKまわりの海を、シドニー湾クラスのハーバーにするという、ずいぶんとスケールの大きなプランだ。私からみれば、6ツ星ホテルというのは、日本橋のマンダリンが世界初ということくらいしか知らず、中に入ると気恥ずかしくなりそうなイメージ、ボードウォークはアメリカのビーチな感じだし、素朴なサビ海が、いかにも作られた感じのシドニー湾をめざす、というのもしっくりこない。
また、SDCとは別に、コタキナバル国際空港も、5月には新ターミナルビルがオープンする。従来の倍以上の大きさのターミナルに、滑走路が800メートルほど長くなり、扱える便数や機材の種類が飛躍的に増える見込みだ。これでますます多くの人々が、サバ州を訪れるようになるわけだ。10年前には、連休でもなんでもない時期に日本からの直行便でKKに着くと、ターンテーブルで荷物待ちの人は10人もおらず、それも登山者かダイバーがほとんどだった頃を思うと、そんなに来られても、って思うのが、人情。だって、サバ州の誇るシパダンもキナバル山も、1日に入れる人数には限りがあるのに・・・。もちろんスカウの川下りや、ゴマントン洞窟、タートルアイランド、セピロクなど他にもサバ州にはいろいろなデスティネーションがあるが、どこも混み混みになって、予約がとりにくくなったり、値上がりをしたら、国の観光収入的にはプラスでも、訪れる側の都合としては、マイナスだ。現在の空港は確かにダサく、流れの悪いトイレに「空港税返せ~」と思うのはいつものことで、もちろん不満はある。でも、ゲートが6つか7つしかないという横移動の楽さは気に入っているし、小さいならではのよさがあるものなのだ。新ターミナルに期待することは、トイレがちゃんと流れること、今度はシャワー施設がありますように、くらいだ。
そして、観光客の増加で、新たにリッチな層をターゲットに、クンダサン(キナバル国立公園の近く)エリアに、フォーシーズンズ・ホテルやリッツ、シャングリラにブルガリといった、隠れ家系豪華リゾートを誘致したい、というような新聞記事も出ていた。浮き世離れした隠れ家リゾートに関心がないと言ったら嘘になるし、ショッピングモールができれば、私は確実に冷やかすだろう。でも、そもそもボルネオを旅行先に選ぶ人は、海であれ、山であれ、ジャングルであれ、なんらか自然との触れ合いを求めてやって来るワイルドライフ志向の人が主流だろうから、超豪華リゾートや、旅先でのシティライフを求めたり、ブランド品を買いあさる人はあまりいないんじゃないかと思うが・・・。供給されれば需要も生まれるのかなあ。
KKはボルネオ島の玄関口だけあって、昔からビーチにはシャングリラ、町にはハイヤットといった一流ホテルがあり、町の中心には、大型ショッピングセンターや映画館もある、きちんと栄えた町だった。いかにも東南アジアといった混沌とした雰囲気もないし、センター・ポイントの前で、日本人ダイバーが、集団スリに囲まれて財布をとられた、という話は聞いたことがあるが、町は、夜間でもおおむね安心して歩ける。(ただ夜10時をまわると、人影も、車もまばらになる。)KKの適度な田舎ぶりと、どこか懐かしさを感じる、緑あふれる街並みが好きだが、どんどん開発されてきた。水上集落のあった海は、埋め立てられ、マジュラン・ストゥラ・ハーバー・リゾートがたった。地方はさておき、KKについては、今のままで十分と思えるが、こんどの開発で、見慣れた海辺の眺めは、さらに変わってしまうことだろう。
96年、KK郊外に住む、日本人とまだあまり接したことのない、サバハンのダイブマスターから、「君の住んでいるところは、ヴィレッジなの?タウンなの?」と聞かれたことがある。東京の、メトロポリスという概念は、もちろん彼にはなかったようだ。「僕のヴィレッジも、3年後には、町になるよ。」と嬉しそうに言っていた。それから早、干支も一周してしまったが、KK郊外は、今もってヴィレッジ。街中には、これまでも、新ホテルや新ショッピング・センターがどんどんオープンしてきたが、車で町の中心を出れば、昔とあまり変わってはいなさそうだ。住宅も多いピナンパンエリアは、草ぼうぼうの空き地もあるし、夜は薄ぼんやりとした灯り。マンタナニ・アイランドに向かうとき、コタブルという小さな町をめざすが、その道中は今も牛さんたちが道端を奔放に歩き、時には車道のど真ん中ですわりこんで、ぷち渋滞を起こしたりもしている。
こうした都市部以外のエリアや、東海岸のタワウやセンポルナの開発もプロミスとあった。東海岸側は豊かな自然に恵まれており、エコツーリズムを、これまで以上に強力に展開したいらしい。ツーリズムの開発に力を入れるなら、ツーリストが快適に旅行できるように、センポルナあたりの治安の強化に力を入れてほしい。シパダンエリアは、今でこそ監視されており、アブサヤフの誘拐事件以後、ずっと安全な感じにはなり、昔のように、夜、「海賊が来た~!」って、リゾートの灯りを全部落としたり、っていうスリリングな経験はしなくてすむようにはなっているが・・・。カパライや、ラヤンラヤンでは、時に常駐しているミリタリーで、挙動の怪しいのもいる。
以上、延々と、外国人が、勝手にサバ州の変化についていけなさそう、という独り言になってしまった。SDCは地元経済の活性化のため、すべてはサバハンのためのプランというのはわかっている。それでも、古き良きものが消えゆくかもしれないさびしさと、環境へのインパクトがゼロのはずがない、という、心配な気持ちだ。SDCは、環境には十分配慮し、埋め立ては行わず、自然やサバの文化を損なうことは決してない、ということを強調してはいるが、現に空港拡張で、沢山の木が切り倒されていたし。前向きに考えれば、ツーリズムが発展すれば、雇用機会の増大につながるわけだから、SDCが成功し、サバが潤えば、自然と町も明るくなり、旅行をしても、楽しいだろう。SDCは2025年まで続くので、すべてが完了するのはまだまだ先の話。とにかく、自然環境はそのままで、サバ州らしさをどうか失いませんように。
朝、スタバであわただしく抹茶ティーラテを買って、
会社のデスクについてふと見ると・・・。
なんだかHappyな気持ちになった。
バリスタさん、ありがとう。

とうとうKKラストナイトが来た。最終日くらい、プールのあるホテルで、日焼けをしたいと思い、プロムネード・アパートメントと同系列、通り1本へだてたところにあるプロムネード・ホテルに引っ越してきた。安いスーペリアルームは満室で、デラックスしかとれなかった。
サバ州政府観光局では、☆☆☆☆のこのホテル、開業10年で、かなり古びてきた。今回の部屋は、カーペットは最近交換したようでキレイだった。バスタブや、トイレは相当古い。部屋の窓からは、右手に一応海が見えるが、こちらも真下は、となりのレストランのトタン屋根ビュー。どちらかというと、ビジネス・ホテル色が強く、宴会場では、よくコンベンションが行われている。きょうもお役人らしき人々の立食パーティーが行われていたが、プールのあるレジャーセンターに行くには、その宴会場の前を通らなければならず、ムスリムの人たちの前を、いかにもプールに行きます、ないでたちで通るので、うきまくる。
プールは小さいく、垣根ひとつ隔てて、車道だけれど、ほとんどの時間が貸し切りだった。時々、車道の方から下水の臭いがふわ~っと漂ってきたのが難点。会話は、頭上を飛ぶ飛行機の轟音にかき消されがちであるが、黒い小さな小鳥が椰子の木のうえで、ずっと、チャープチャープとおしゃべりしてて、英語で鳥が鳴くのを、chirpingというのが、よくわかる気がした。ちなみに、チェックアウト後や、ビジターも、数百円程度のお金を払えば、少なくとも、プールとシャワーとロッカーが使えるので、貧乏旅行のチェックアウト後、アクティブに動かない場合は、飛行機まで、プールサイドでごろごろ、っていうのにも使える!と思ったりもした。ただし、南国なので、スコールは覚悟する必要がある。ここ数日、毎日午後2時をまわると、山の方から、もくもく入道雲がわいてきて、1~2時間程度雨が降ったあと、夕方はキレイなサンセットになる、という繰り返しで、今日も同様。プールサイドで寝ていたら、雨が降ってきたので、撤収してきた。イタリア人カップルは、めげずにパラソルの下、Tiger Beerを飲んでいたけど・・・
あと、プロムネードホテルのロビーでは、ワイヤレスが使える。ただし有料。私のXPには、内蔵ワイヤレスがないので、見たこともない中国製メーカーの無線の子機カードをホテルから借りた。別に、家で使っているバファローと、違いは感じない。やっとダイヤルアップとはお別れ、ひさびさに快適なネット環境だ。
プロムネード・ホテルは、現在、1泊約6000円ほど。一通りの設備と、立地とを考えると、コストパフォーマンスすはなかなかよろしい。
"Thumbs-up for new Sipadan plan"
けさのDaily Expressの一記事のタイトルだ。
プロムネード・アパートメントでの滞在がはじまってから、毎朝、アピアピセンターの1階にあるセブンイレブンで新聞を買い、同じく1階にある愛玉冰茶餐室(AI YEE)というKEDAI KOPI(大衆食堂のようなもの)に行って、ミースープ(汁麺)+テタレ(紅茶に練乳)で4リンギット(約120円)の朝食が日課だ。この店は、通りからは見えないし、アピアピセンターの通路に椅子とテーブルを並べただけの簡素な店だ。ここのミースープは、ものすご~くおいしい。ことによれば、KK一おいしいかもしれない。とくに、チャンプルーで、ポークとシーフードが両方はいっているやつが、たまらない。
今朝買った新聞は、Daily Express。サバ州のローカル誌には、New Sabah Times、Borneo Post、Borneo Mailなどがあるが、地元の人にいわせると、Daily Expressがベストだそうだ。それですぐに売り切れてしまうのか、ふだんはセブンイレブンに朝8時に行くと、Daily Expressはない。セブンイレブンには置いていないのか、と思っていたくらいだ。きっと今日は日曜で、みんなゆっくりしているから、8時をまわってからでも、残っていたのだろう。そして、がっかりなことに、いつもの茶餐室は日曜定休だった。夕べは夜8時すぎから体の節々が痛く、ぞくぞくし、発熱した。たぶん軽く39度は出たと思う。夜中に、汗をたくさんかいて、朝には熱はさがっていた。そんなこともあって、今朝はお粥な気分だ。お粥を求めて、新聞片手に、とりあえずアピアピセンターを出た。
お粥は、チャイニーズ系の店で、朝しか出ない。店にあてはないので、とりあえず散歩がてらサンデーマーケットをひやかすことにした。サンデーマーケットは、ガヤ・ストリートという通りで、毎週、日曜日の午前6時半から午後1時まで、車を通行止めにして開催される。テントやパラソルがところ狭しと並び、野菜、果物、古着、お菓子、新聞雑誌から、ハチの巣やペット(犬、ネコ、ハムスター、観賞用の魚)まで売っていて、ぶらぶらながめるだけで面白い。とある商店の軒先では、パイプ椅子ならべて、盲人協会主催のフットマッサージなんかもあり、たくさんの人達が順番待ちをしていていた。本当にいろいろな出店があるものだ。サンデーマーケットには、これまでも何回か足を運んだことがあるが、だいたい、暑さと人ごみで、最後はクラクラして帰ってくる。(写真は、サンデーマーケットのいちばん端っこでとったものなので、活気が伝わらない・・・。)体調は万全ではないわりには、幸い、今日は、風があったので、わりと平気だった。
ガヤ・ストリートにあるKEDAI KOPIは、今朝はどの店もとても繁盛している。「粥」という文字のある店を見つけたので、さっそく店に入り、「ぶぶーる!しーふーど!」とオーダー。ホテルでは、英語のポリッジ(Porridge)で、通じるが、ローカルのお店では、ポリッジと言っても「???」となってしまうことが多く、これまでお粥にありつくのに苦労することが多かった。なので、マレー語のお粥という単語ブブール(bubur)を覚えていった。「ぶぶーる!」と注文したら、無事、スムーズにお粥にありつけた。代金は、ティーとあわせて5リンギット強だったかな・・・
さて、前置きが長くなったが、お粥待ちの時間が長かったので、新聞を広げたら、「Thumbs-up for new Sipadan plan」というタイトルが目に飛び込んできた。目新しい点はなかったが、きのうの新聞に出ていた、シパダンのレストハウス等の施設建設プランを、各方面が歓迎している、といった内容だった。記事には、SMART(シパダン・マブール・リゾート)のマネージング・ダイレクターが、ダイバーにとって大切なのは水中であり、シパダンの施設として必要なものは、ベンチとテーブルといった程度のものだというコメントが載っていた。それには同感。あと、シャワーも必要、とあった。シャワーはあればありがたいが、現在、なければないでやっていけているので、あえて設置しなくてもよいような気もする。それに、たった1時間の水面休息のために、レストハウスがいるのかと思っていたが、実際には、シパダンには、シュノーケラーや、ダイバーについてくるノンダイバーの方々もいるので、そうした人々のことを考えると、こぎれいなトイレや雨風避ける場所は必要なのかもしれない。ちなみに、今年の3月に雨のひどい日があって、その時は、Jettyの旧ドロップ・オフ・カフェのカウンターの内側に入れてもらい、そこでうずくまっていたが、それでも雨風降りこんで来て、つらかった。つい先日、8月31日にスコールが来た時には、旧ボルネオ・ダイバーズのカンティーンに入れてもらえたが、これだと楽勝だった。リゾートが撤収したとき、まだ使える施設をほとんどとり壊したことを考えると、だったらなんで使えるものをもっととっておかなかったかと思ったりもする。いったい、これからシパダンにはどんな施設ができて、将来、シパダンは、どう変わっていくんだろう。私たちがお納めしている、シパダン入域料は、どういうふうに使われるんだろう。お粥をすすりながら、ずっと考えてしまった。以上、病み上がりのうわごと。
以前、シパダンには、もとからの島の住人で、カメの卵をとることによって
生計をたてていたファミリーがいたのをご存知の方は多いことでしょう。
今朝の新聞には、そのファミリーが、カメの卵が獲れなくなったことへの
損失にたいし、州政府とサバ・パークスを相手どり、1600万リンギットの
訴訟を起した、という記事が出ていた。
1600万リンギット?いくら?1リンギット32円弱ぐらいだから、ざっと5億前後
ってところ?
カメの卵を採集し、シパダン島を所有するという権利は、原告のおじいさんに
あたる人が、マレーシアを植民地にしていたイギリス政府から、慣習法的に
認められたものなのだという。
新聞記事によれば、1993年11月に、その原告のおじいさんが、ボルネオ・
ダイバーズとプラウ・シパダン・リゾート(PSR)を相手に、7万リンギットで
シパダン島をダイビングに開放することと、同時に、1年につき5万リンギットで、
4年間、カメの卵をとらないという2点の取り決めに合意し、調印したのだという。
そして、ちょうどその合意から4年後の1997年11月、シパダン島は州政府に
よりカメの保護区に指定され、偶然にも、上記のカメの卵をとらないという4年間
の契約満了と同じタイミングになったそうだ。
よって、その後、カメの卵をとることはできなくなり、また、そのファミリーは、ツー
リズムに関わることも許可されなかったらしい。
長年、マレーシアとインドネシア双方がシパダンの主権を主張してきたが、2002年、
オランダで行われた国際司法裁判所で、シパダンはマレーシアということが正式に
認められた。原告は、それはおじいさんの、慣例で認められた権利があったからこそ、
と主張しているのだいう。
なにがどうして5億なのかわからないし、カメの卵はとってはいけません、と思った
だけで、コメントはないけれど・・・
こんなシパダンにまつわるニュースもあるということで…
KK3日目。
今日は午前中、いきなり停電があった。
メールを書いていたが、あわててPCにつないでいたACアダプタを抜いた。
このプロムネード・アパートメント、まさか、避雷針がないことはないだろうけど、落雷や停電で、
モデムやPCがいってしまう人って結構多いから、危機感を覚えた。
20分くらいたって復旧したので、またPCに向かったが、15分程度で再度停電。
そして、もういちど復活したが、また10分くらいで停電。このアパートメントだけの問題なのか。
3回目の停電のとき、一瞬、部屋中のランプが、すべてピカっと白色に発光したので、これは
すべての電球がいったなーと思いつつ、エアコンもきかないし、TVもつかないので、11時すぎ
だったけれど、早目にランチに出かけることにした。
今日のランチは、センターポイントの地下にあるフードコートですませよう、と思っていたが、
地下に直行すると真っ暗。
フードコートでは、皆、キャンドルをたててご飯を食べている。ちょうど誕生日に、ケーキの
キャンドルを吹き消すために、明かりを消したときのような風情なのだ。
今日は、平日のはずだけど、何かイベントを真っ昼間からやっているのか!?
ほどなく、そういえば、私、停電で出てきたんだ…、ということを思い出した。
暗い中のごはんでもないと思ったので、センターポイントから出て、スリ・メラカというマレー
料理の店に行くことにした。
スリ・メラカは、エアコンつきのちゃんとしたレストランで、KKでは、常日頃、麺120円コースを
繰り返していると、ここでのひとり600円程度の支払いでも、高い!と思ってしまう。他の
食事処より高いが、ここのマレー料理はとてもおいしい。特に、サユルマニスというサバ州で
だけとれる野菜の炒め物がとてもおいしいのだ。
スリ・メラカでは、今日もエアコンが寒いくらいにバッチリで、停電の気配はない。
ランチ後、センターポイントに戻ると、一部自家発電をしているお店以外は真っ暗。それでも、
皆、めげずに営業している。私もめげずにそのまま上の階へ行って、目をこするような薄暗さ
と、エアコンが切れて蒸し暑い中、ウィンドゥショッピング。
この服、ちょっとかわいい、と思っても、店舗内には共用スペースからわずかにさしこむ自家
発電の蛍光灯のあかりだけなので、薄暗くて、よくみえない。
当然、お客も少なく、お買い上げにいたる人はまずいないよう。
それでも、私は、一目ぼれしたスカートは、迷わず購入することにした。
店員は、「もう4時間停電してて、暑くて…」と笑っていた。
「この辺は、ぜんぶ停電してるの?」と聞くと、「このビルだけよ」と言われた。
う~ん、こっちのアパートメントも停電なんだけどなぁ…
レジに行くと、もちろん電気は通っておらず、レジは鍵であけて、手書きで売り上げ計上。
それでも、明るく「Datang lagi!」(Come again)と言われた。
この調子じゃ、アパートメントに戻っても、まだ停電だろうから、しばらく街をうろつき、1時間
ほどたってセンターポイントへ戻ると、ちゃんと電気は来ていた。
アパートメントに戻ると、冷蔵庫は動いているし、TVもつくが、やはり電球はすべて切れて
いた。(冷蔵庫の中に入れていたアイスクリームが心配だったが、それは無事だった。)
ハウスキーピングに電話をし、停電のあと電気がつかなくなった、というと、せいぜい6個の
ランプが必要なだけなのに、たくさんの電球をワゴンにつみ、ハシゴをもった管理の人が2人、
「らいてぃ~んぐ」とやって来て、全電球を交換してくれ、めでたく復旧した。
(シパダンは、今、外国からの予約のキャンセルが続出らしい。)
この大臣のコメントも、当初事件が発覚した頃の、鼻息の荒さとはうってかわって、「今回のダメージは、シパダンのリーフ全体の0.1パーセント」だと言い、今回の一件が実際のレベルより、大げさに取り沙汰されていた、と言いたげだ。
0.01パーセント…これで、きのうのダトゥッなんとかさんの10分の1に減った。
↓が、新聞にのってたシパダンのリーフの図。図の中の赤いところが、被害にあった場所ってことらしい。
http://www.newsabahtimes.com.my/Project.jpg
大臣によれば、ダメージの範囲は、2~3キロではなく、372.2m。
実際に、作業船がひっかけたのは、ドロップオフ。ただし非常に深いので、作業船はほんのへりの部分だけを破壊し、ネットでさわがれたほどではないって強調してる。
また、当の建築会社は、補償を払うらしい。当然だ。
そして、ちょっと気になるのは、大臣いわく、「建築を中止する必要はない。必要な施設を完成させるようトライすべきだ」という発言。
海で用が足せない人のため、また、突然、大をもよおしたときのために、まともなトイレが設置されているのは、よいかもしれないが…
でも、この後におよんで、億単位の予算をもってた建築の続きをサポート?
マブールだって、カパライだって、近いんだから、高級な施設は無用だと思う。
一度だけ、シパダンでの水面休息中、すさまじい雨・あらしにみまわれたことがあるから、そうしたとき、みんなで雨やどりができる、質素なあずまやでもあれば、十分だと、私は思う。
まだまだ目の話せないニュースなのだ。
あした以降も、ブログでブツブツいうと思う…