先日、初めて信任状捧呈式の馬車行列というものをみることができました。
日本に着任したばかりの外国の大使が国からの信任状を天皇陛下に持っていく儀式です。
私は自転車で行ったので空の馬車が東京駅に到着し、大使を乗せた後、二重橋に先回りして行きも帰りも全て見ることができました。
どここ国の大使(または公使)かは発表されてないため正確には分かりませんでしたがアラブ系の国の方でした。
今時馬車で特命全権大使を迎える国って日本以外ではイギリスとスペインだけだそうです。
馬車自体もとても古いものでとても価値のあるものだとか。
先導する皇宮警察官が騎乗する馬達も独特の優雅な歩調で進み、乗馬に心得がない私ですらその高い乗馬技術と美しさを感じとることができたほどです。
アラブ系の大使の様子は皇居に行く往路は緊張した面持ちでした。でも皇居から出てきた時は笑顔で手を振ってくれました。
日本ならではのおもてなしを感じていただいたのではないでしょうか。
外国人のお客さんからも毎日のように日本人の礼儀正しさ(politeness)、親切さ(kindness)、謙虚さ(the quality of being humble and modest)、そして街のきれいさに(cleanliness of towns ans cities)ついて褒められます。
コロナ後は特に言われることが多くなってきたと思います。
毎日外国人と接していると日本にいながらも、ここ何年でそれだけ世界は変わってしまった、そして変わりつつある様子が分かります。
アメリカは特にひどい印象を受けます。
政治による国民の分断、移民問題、貧困問題、物価の急上昇などによってアメリカ人の精神的な価値観みたいなものも変化してきているように思います。
だからこそ、皆さん日本にきてそのギャップにとても驚くのだと思います。
東京に初めてきて、これだけの人と巨大な都市に圧倒されながら、秩序はきちんととれていて、安全で、外国人には優しく、ゴミ箱がどこにもないのに街がきれいなことに本当に感心しています。
私も最近になってもしかしたらこれは日本が誇れるすごい「資産」なのではと思えるようになってきました。
世界がかわっていくなか、日本もその一員として変わっていくことになるのでしょうが、日本人の美徳はできれば残していきたいものです。