goo blog サービス終了のお知らせ 

通訳案内士のブログ

⭕️⭕️⭕️英語を使い訪日観光客を案内する職業「全国通訳案内士」の日常と英語学習などを綴ります⭕️⭕️⭕️

夢じゃないと信じたい

2023-03-31 | 通訳ガイド/everyday life


連日富士山と箱根に行っています。



先週は一日中大雨の日を、つい先日は再開後初めての満席を経験しました。



雨の日は車中とにかく絶え間なく喋り続けました。



富士山どころか大涌谷の谷底すら濃霧で見えないほどでしたが、こちらのテンションを下げないように終始笑顔を心がけてガイディングしてたら最後は拍手喝采で終わることがきたので自分でもとても感動しました。



その時は30名位のほど良い人数。ほとんどがイギリスからの年配のお客さんでした。



そしてつい先日はバス正席49席マイナス私が座るガイド席を引いた位のほぼ満席で行ってきました。



30も45もさほど変わらないだろうと思われるかもしれませんが結構違います。



多分、人間の団体行動や群衆心理というものには法則みたいなものがあって、私の今までの経験だとツアーの人数が35人を過ぎた辺りから、勝手な行動を取り始める人、もしくはグループが現れる傾向があるように思えます。



20人や30人位だとお客さんの方でも個々が目立つと感じるのか比較的素直で静かですが35人くらいを超えてくると自分らの存在が隠れ易くなるというか目立たなくなると考えるものなのかもしれません。



もちろんガイド目線で見ても45人もいると一人や一カップル、グループ毎の把握が難しくなってきます。



大人数の時は食事の時の席割や注文の対処などが一番大変です。この大変な感触も三年振りに実際にやっていたら思い出してきました。



荒天や大人数の時は本当に疲れますが終わった後の充実感もその分大きいです。



でもまだまだ夢心地な気分です。本当にこんな素晴らしいことがこれからも続いていくのか?こんなに楽しいことをしてお金をもらっていいのか?ちょっと信じられない気持ちが抜けません。

アカデミー賞のスピーチ

2023-03-15 | 通訳ガイド/everyday life
1984年公開のIndiana Jonesの2作目と翌85年のGooniesの東洋系の子役として私なんかの年代にはとても馴染みのあった、ベトナム出身の俳優、Ke Huy Quanが今年のアカデミー賞で助演男優賞を受賞しました。



 Gooniesから38年経ち51才になり再び花開いたQuan。受賞スピーチがあまりに感動的で昨日通勤途中の電車の中で何度も何度も観てしまいました。

以下はその全文です。 



“Thank you. Thank you. 
My mom is 84 years old and she's at home watching.
 Mom, I just won an Oscar! 

My journey started on a boat. I spent a year in a refugee camp. And somehow, I ended up here on Hollywood's biggest stage. They say stories like these only happen in the movies. I cannot believe it's happening to me. This– this is the American dream. 

Thank you so much. Thank you so much to the Academy for this honor of a lifetime. Thank you to my mom for the sacrifices she made to get me here. To my little brother, David, who calls me every day just to remind me to take care of myself: I love you, brother. 

Thank you to Ken for all of your support and for everything you've done. Thank you to A24, (directors) the Daniels, Jamie (Lee Curtis) and Michelle (Yeoh) and my 'Goonies' brother for life, Jeff Cohen. 

I owe everything to the love of my life, my wife, Echo, who month after month, year after year for 20 years, told me that one day my time will come. 

Dreams are something you have to believe in. I almost gave up on mine. To all of you out there, please keep your dreams alive. 

Thank you, thank you so much for welcoming me back. I love you. Thank you, thank you, thank you.”




ハリウッドではやはりアジア系というだけでdisadvantageになるのか子役以降は不遇の時代を過ごしたと聞きました。



奥さんに対する愛情溢れるremarksも良かったです。満員電車の中で涙をこらえるのに必死でした😂




Ke Huy Quan is overcome with emotion as he accepts Oscar - full speech




先週、東京一日観光を担当しました。コロナ後のツアーで初めてリラックスして楽しんでやれた気がします。




以前毎日のようにガイドしていた時にはまだまだ程遠いですが英語を人前で話すことにも次第に慣れてきて余裕が生まれてきました。



別れ際に沢山のお客さんからチップとハグを頂きました。ガイドの私に余裕が生まれたことで私自身が楽しんでいる感じがお客さんに伝播し、ツアーを楽しんでいただけたのかなあと勝手に思っています。




三年振りに浅草の仲見店通りで掲げた私の「旗」。これ、お客さんがお土産屋さんに気を取られて列から逸れてもすぐにガイドの私の位置が分かると好評なんです。



コロナ禍の三年間でお客さんを引き連れてガイドをする夢を何度も何度も見ました。まさか通訳案内士の仕事が再び日常になるなんて夢のまた夢のように感じたものです。



Quanのスピーチじゃないですが私も夢を諦めなくて本当に良かったです。