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通訳案内士のブログ

⭕️⭕️⭕️英語を使い訪日観光客を案内する職業「全国通訳案内士」の日常と英語学習などを綴ります⭕️⭕️⭕️

Vocab.com

2020-01-30 | 英語学習
If you needed your tonsils removed but your surgeon accidentally took out your appendix instead, you could sue her for malpractice, or mistreatment by a doctor that result in harm to the patient.

tonsilsは扁桃腺
appendixは盲腸

英文は「扁桃腺の除去手術で間違えて盲腸を取られてしまったら医者を”malpractice”で訴えることができる」という内容。



コンマの後に続く内容でmalpracticeという聞き慣れない単語が「医療ミス」を意味していることが何となく理解できました。



”Vocab.com.com”はこんなユーモアに富んだ例文とゲーム感覚の反復問題で英単語を学ぶことができる私のお気に入りのスマホアプリです。



新しい単語はランダムで登場しますが、例文などで気になる単語が出てきたらアプリ内辞書で検索して”start learning this word”アイコンをタッチすればその単語を学ぶことが出来るといった機能もあります。



海外のアプリのため日本語は一切なし。子供(学生)向けなので英英辞書より分かりやすく楽しい説明文が特徴です。子供向けといっても高度な単語も多数収録されています。



一部無料ですが私は即購入しました。400円位だったと思います。オススメです。




昨日は休みでした。朝上空を飛び回るヘリコプターの音が騒がしく何かと思ってたら近所の病院に武漢からチャーター便で帰国した日本人の方の一部が運びこまれたニュースをリアルタイムでやっていました。



バスの運転手さんやガイドさんが(新型コロナウイルスに)感染したニュースも話題になっています。私も通訳ガイドとしてホテルや観光地など海外の方が多く集まる所へ日々行きますので他人事ではありません。



不安な気持ちは勿論ありますがネットニュースやSNSで見られる厳しい意見には同調したくありません。排他的なニオイがするのがなんだか嫌です。





今日久しぶりに浜離宮を訪れたら菜の花が綺麗に咲いてました。”rape blossom”と説明するガイドさんもいますが聞こえが悪いので私は”Canola”と言っています(”Mustard flower”ともいいます)。




一部の梅もキレイでした。「八重寒紅(やえかんこう)」という品種だそう。




こちらの白い梅には「白滝枝垂(しらたきしだれ)」という名札が。素敵な名前です。



今日も季節外れの暖かさでお客様も都内ツアーを楽しんでくれています(ツアーの最中、水上バス船内でブログを書いています)。






浅草寺境内にも可愛らしい梅の木がありました。





夕暮れの宝蔵門。日本人、東洋人は勿論、たくさんの西洋人の方もマスクを着けていたのが印象的でした。







悪天候

2020-01-28 | 通訳ガイド/everyday life
今日の富士山ツアーは河口湖と箱根が大雪のため運休になりました。



ホッとしたような、でもちょっとガッカリしたような気持ちが半々で入り混じりました。



これまで様々な気象状況下で富士箱根ツアーを経験してきましたが今日のように富士山麓や箱根が積雪した日にやったことはありませんでした。



今日のような日の道路状況や移動時間などがいつもと比べどう変わってくるのか知りたいという気持ち、また雪景色の箱根も見てみたかったというおもいも少しありました。




でもお客さんにとってはこんな日は中止になってくれた方が良いですね。富士山は全く見えない。箱根も霧の中。雪ならまだしも午後からは冷たい雨に変わるらしいし、風も強いのでロープウェイも運休になるかもしれません。



富士山は見えない。外は冷たい雨。箱根は濃霧。お金をドブに捨てるようなものです。せっかく来日して下さった以上、良い思い出と一緒に帰国して頂きたいです。





富士山周辺のライブカメラは必ず毎朝チェックするようにしています。こちらは今朝の河口湖付近のライブカメラ映像。富士山のカケラも見えませんでした。





芦ノ湖、元箱根港のライブカメラ。午前の段階ですでに雨にかわっていた模様。




大涌谷も悲惨な状況。



たとえ当日富士山が見えなくても箱根の美しい景色を楽しむことができれば半数のお客様のご機嫌も直ってくれるものなのですが(半数は不機嫌のまま)今日のような状態ではそれも叶わなかったことでしょう。



会社の(ツアー中止の)「英断」に感謝したいと、各地のライブカメラ映像を見た後に思い直しました。



“The tour’s been called off.”
call offは「キャンセルになる」の意味。ただ単にcancelledというよりpractical(実用的な)表現です。



明日は天気が回復しそう。後輩が富士箱根ツアーデビューします。明日に延期したお客様にとって、そして後輩ガイドにとって良い一日になることを祈っています。






英字新聞

2020-01-26 | 英語学習
読売新聞が発行する国内の英字新聞「The Japan News」。スマホで読めるオンライン版は更新が遅いものの通勤時間や待機時間の暇つぶしになり、良い英語学習教材でもありました。ところが最近、オンライン版はほとんどの記事が「会員様限定」になってしまいました。



なので毎日のようにチェックしていたThe Japan Newsは諦めてYahoo!の英語版だったり、海外のニュースサイトへ鞍替えしたのですが自分の興味を引くような記事があまり載っていないこともあり"The Japan News"を読んでいた時より「ニュースを英語で読む」機会が減ってしまいました。



つい三年位前までは長い英文を読むのは苦痛でした。文法も知らず、語彙力も根気もなかったからというのもあります。あんなんでよく通訳案内士の英語一次試験が合格できたものだと今でも不思議に思っています。



でも苦手だった長文も日々読むように課してきた結果、だんだんと苦痛に感じていたものが薄れていきました。まだ英文を「楽しく」読めるようには至ってませんし、日本語で読むよりはるかに時間がかかっています。でもこれは自分でも驚くべき進歩だと感じています。



そして今朝港区の某ホテルのコンビニで英字新聞を買ってしまうという出来事がついに私の身に起こりました。三年前の自分からはとても想像が出来ない行動です。「買う」という行動は英字新聞が「読みたい」という衝動から来たものだからです。



そしてスポーツ以外の記事はストレスを感じることなく読めてしまいました。紙の新聞はスマホで読むより「読む気」にさせてくれるみたいです。150円というお金を自腹で払ったことも大きいのでしょう。



スマホだと流し読みするだけで終わってしまいますが、紙だと線を引いたり、丸で囲ったり出来るので後で気になった所を読み返したり、使えそうなフレーズを覚えるのにも適しています。



こんなことは英語学習に取り組んでいる多くの人にとってみれば「当たり前」のことかもしれないですし、通訳案内士の先輩方が見たら「(低レベル過ぎて)同じ通訳案内士として恥ずかしい」と思われてしまうかも。



私が伝えたいことは同じく英語学習に苦労されている方へ、私のように英語が苦手で英文を読むことが嫌で嫌でしょうがなかった人間でも三年位我慢して読み続けていれば上達、進歩が自分でも感じられるようになる、ということです。そして三年の期間など本当に「アッという間」だということも。



さすがに英字新聞を定期購読する気はありませんが、今後も時々購入したいと思っています。



今日紙面で学んだこと。。。
●Wuhan
●Hubei Province

Hubei, the name of the province means "north of the lake".
つまり湖北省のこと。中国の「なんとか省」の省が"province"と訳されていることも初めて知りました。"Wuhan"は
The capital and largest city of Hubei Province.
武漢(ぶかん)のことでした。



Wuhan is the epicenter of the outbreak.
この"epicenter"という単語。私にはクセモノ。なぜかいつも"Epic Center"と読んでしまう。広島の「爆心地」、大地震の「震源地」、そしてoutbreak(流行)の「発生地」などに使われます。



●pneumonia
Symptoms(of new coronavairuse) include cough and fever and in more severe cases shortness of breath and pneumonia, which can be fatal.
「肺炎」。発音に悩む単語です。"nyoo mow nee uh"となり"p"の音は消えます。似たような単語で"pneumatic"があります。コンプレッサーにためた圧縮空気を使う機械工具、ドリルやレンチなどは"pneumatic tool"。



因みに白血病は"leukemia"。発音は"loo kee mee uh"。水泳の池江選手の時に覚えました。病気の名前、医療用語は通訳ガイドにとっても重要ですので覚えるようにしています。




私が行ったことがある都内のホテルにある喫煙所の中で一番居心地の良い喫煙所。肺がんの原因であるタバコ。肺がんは"lung cancer"。肺がんを含め上皮細胞から発生するがんの種類として"carcinoma"ともいいます。発音は"kaa suh now muh"。



タバコを吸われる外国人旅行者は「思っていたより」います。日本の街のキレイさと、街中いたるところに貼ってある「喫煙禁止」のサインに怖気ずいて、申し訳なさそうに"Where can I smoke?"と聞かれることはしょっちゅうです。気持ちは痛いほど分かりますのでツアー中吸える所は網羅してあります。でもそれらも段々と少なくなってきています。屋内禁止は私も賛成ですが、屋外はもうちょっと喫煙所を設けてくれても良いのにと思っています。





明治神宮

2020-01-25 | 通訳ガイド/everyday life


今日の明治神宮はいつもの週末より賑やでした。節分の豆を売る特設スタンド(?)が出来てたり、子供達が書いた書き初めがずら〜っと回廊に飾られたりしてました(墨汁のことを英語でIndia Inkといいます。書道はShodoでも通じる場合もありますが”The Japanese art of calligraphy”と言った方が伝わり易いです)。




おまけに結婚式もみれてお客様は大満足だった模様。




英語のツアーなのに英語が全く喋れない人が稀に乗ってきます。今日は中国語とカタコトの日本語を話すマスクをつけた中国人風のご夫婦が参加されていて焦りました。



恐る恐るどこから来たのか訊ねたら本土ではなく台湾からでした。ご本人達もやはり本土からの中国人旅行者が日本には多くいると聞いて予防ためにマスクを着用しているとのことでした。


Pandemic Coronavirus The new coronavirus outbreak is widely discussed and worried here in Japan.”
(コロナウイルスの流行は日本でも広く話題になり心配されている)
そのため、いつも以上にマスクをしている人々が街中に溢れている。と説明しておきました。
※1月27日追記
"pandemic"だと危機的状況が相当高い意味を含むらしい
"outbreak"が現段階では適切な単語みたいです



話題の時事ネタといえばイギリス王室。今日のツアーではイギリス人とカナダ人が多かったので皇居を通る時に、日本の皇室の話題に絡め日本でもヘンリー王子とメイガン妃のニュースが話題になっていることを話しました。何人かは大袈裟に首を振っていました。



昨年ラグビーワールドカップ開催期間中のことです。予想に反してsemi-finalでイングランドがオールブラックス(ニュージーランド)に勝って、急遽大勢のイギリス人が決勝戦を観るために来日しました。決勝戦当日を控え、ツアーにも多数のイギリス人ラグビーファンが参加されていました。



ヘンリー王子も決勝戦を観戦するために単身乗り込んできたのですが、そのことをツアーに参加していたお客様に話したら、あるイギリス人紳士が「ヘンリー、奴が来てるのか?」と捨てるように呟いたのを今でも良く覚えています。彼が放った英語は"Henry, he is here?"だけだったのですが、語感からはリスペクトのカケラもなく、ラグビーを愛するイングランドのお金持ち(決勝戦のために短期わざわざ日本に来るくらいだからそう勝手に推測)conservative紳士からもヘンリー王子は決して良く思われていなんだなあと想像したものでした。




首相官邸にほど近い、東急系列の最高峰ホテル、キャピトル東急に朝イチお客様をお迎えに行きました。隣接する日枝神社。日枝神社の鳥居は「合掌鳥居」と呼ばれる独特の形をしています。「神仏習合」を表すとも云われています。七五三ではここだけしか入手できない「限定リカちゃん人形」が配布されるという噂を耳にしました。去年3歳になった娘をココに連れてくるか明治神宮にするかで悩みました(結局明治神宮にした)。京都の伏見稲荷大社のような「プチ千本鳥居」もあり、時間の都合で京都に行けないお客様にこの神社を訪れることを勧めています(伏見稲荷大社は訪日外国人の間では一番有名で人気の神社です)。



Borderless

2020-01-23 | 通訳ガイド/everyday life
東京で一番の人気spotは渋谷だと先日書きましたが、お台場にあるデジタルアートミュージアム"Borderless by teamLab"も訪日観光客にとって凄い人気を誇るattractionです。



恥ずかしながらこの仕事を始める前はteamLabのことは何一つ知りませんでしたし、お台場に2018年にできた"Borderless"にも行ったことがありませんでした("teamLab"は東大院生ら5人が2001年に設立したデジタルアート集団。お台場のヴィーナスフォートの隣に恒久的なデジタルアートミュージアム"Borderless"を2018年にオープン、直後に期間限定で豊洲に"Planets"をオープンさせる)。



teamLabとBorderlessについて知ったのはツアーで案内しているお客様に聞かれたのが初めてでした。その後も多くのお客様に尋ねられたり、テレビでも取り上げられるようになり、一度行ってみようと思いながら今に至ってしまいました。



日々お客様に「東京で見逃してはいけない3大スポット」と称して「明治神宮・浅草寺・渋谷」の3つを(個人的な意見で)挙げています。そして「5大スポット」は3つに加え「皇居」とこの「Borderless」を紹介しています。



あたかも何度も行って、知り尽くしたかの顔をしてお客様に薦めるのは後ろめたさがありました。やっと昨日行けたという次第です。





お台場の「ヴィーナスフォート」に隣接している複合施設「パレットタウン」内にあるトヨタのショールーム"Megaweb"を通り抜けると観覧車が頭上に見えます。"Borderless"の入り口は観覧車乗り場のすぐ横にあります(ちなみに観覧車は英語で"Ferris Wheel"と云います。その昔観覧車を作ったジョージ・フェリスという人から取ったものです。北米英語ですが今までFerris Wheelと言って通じなかったことはないので世界的にこれで通じると思います)。




りんかい線「東京テレポート駅」から徒歩数分、ゆりかもめ「青海駅」とは直結しています。入場料は大人3200円。子供は3才以下は無料。昨日は妻と子供2人と一緒に行ったので6400円。当日入場券はチケット売り場だと売り切れの可能性があるとのことで行きの電車の中でスマホから購入しました。決済完了後メールで送られてくるQRコードをゲートでかざせば入場できる仕組みでした。





3才の娘は怖がりなので、連れて行って大丈夫か心配しましたが目を輝かせて(館内暗くて輝いていたかどうかは実際には不明)喜んでいました。小さな子供でも十分に楽しめます。館内は暖房が効き過ぎなのか電子機器やプロジェクターの熱が篭っているのか暑いくらいでした。入口に無料のロッカー(デポジットで100円玉が1個必要)に上着をしまって半袖姿になっていた外国人が多数いましたが、そういう訳だったのかと後で後悔したほどの暑さでした。




暗い館内には順路や地図、説明らしきものは何一つ見当たりませんでした。同じようなところに戻ってきたと思っても壁や床に投影されているアートは刻一刻と変わっていくので最初は困惑しましたが、"Wonder, explore, discover in one borderless world"と謳っていたように自分の足で歩き、新たなアートを探し当てる楽しさが段々と分かってきました。なんでも受け身がちな日本人には向いていないコンセプトかもしれません。





ここは動植物の塗り絵に自分が塗ったものをスキャナーで取り入れて足元や壁に投影してくれる一画。娘は自分が塗った花が床に現れ、アート作品として動いているのを見て大興奮していました。



昼過ぎに入場して1時間位でいいかな?と当初思っていたのですが私も妻も娘も空腹と時間を忘れて楽しむこと3時間。下の10ヶ月の息子がグズリ始めてきたので出ることにしました。入場料3200円は当初高いと思いましたが存分に楽しむことができました。もう一度時間をかけてゆっくり見てみたいです。



昨日は空いていた方だと思います。お客さんの半数、もしかしたら大半は外国人だったと思います。前述した通り、館内には順路も案内表示もなく、不親切に感じる人、または全てを見て廻ることができたのかを不安に感じる人がいるもしれません。でもこのデジタルアートミュージアムの名前"Borderless"が示す通り、ここには何も境がなく、変化し続け、自由で、訪れる人が自分で探り当てる楽しみが出来るattractionと言えるのかもしれません。そしてこのコンセプトが外国人にウケている理由のうちの一つなのかなと思いました。



これで明日からは晴れて堂々と"Borderless by teamLab"をお客様にお薦め出来るようになりました。