goo blog サービス終了のお知らせ 

通訳案内士のブログ

⭕️⭕️⭕️英語を使い訪日観光客を案内する職業「全国通訳案内士」の日常と英語学習などを綴ります⭕️⭕️⭕️

RIP

2020-03-31 | 通訳ガイド/everyday life
昨晩ヤフー英語版で志村けんさんの訃報がトップで掲載されてました。



"The guy invented America's Funniest Home Videos. This is a big loss. He was a very very funny guy."
コメント欄より



一般的なアメリカ人で日本のコメディアン志村けんのことを知る人はあまりいないでしょう。でもABCのテレビ番組「America's Funniest Home Videos」を知らない人はいないはず。コメント欄にあるようにロングヒットとなったこのアメリカの番組は志村けんと加藤茶の「加トちゃんケンちゃんごきげんTV」から生まれたものです。



私は10代後半の頃、この番組をリアルタイムで観ていました。毎回視聴者からの面白映像(動画)を紹介し、一番面白いものに賞金が与えられる番組で大変な人気でした。当初視聴者からの映像の投稿がまだ少なかったのか日本の(加トちゃんケンちゃんで流した映像)ものが半分位使われていました。番組最後のクレジットに「Katochan Kenchan Gokigen TV」とあったのを今でも覚えています。



今でこそネット動画を紹介する番組は世界中でたくさんあると思いますが元祖は「加トちゃんケンちゃんごきげんTV」。けんさんが世界のテレビ業界に残した偉大な功績です。



英語版Wikipediaより
90年代前半からアメリカのお茶の間で絶大な人気を誇ったTV show”America’s Funniest Home Videos”。86年よりTBSで放映された「カトちゃんケンちゃんごきげんTV」が元に生まれた30年以上続くアメリカ版「お化け番組」



昨晩家に帰ったら妻はまだボロボロ泣いてました。私も朝会社でニュースを目にした時涙が出ました。会ったこともない有名人の死で泣いたのはけんさんが初めてです。



親戚の面白いおじさんが死んでしまったような感覚です。誰もが身近に感じていた存在だったのです。あまりに身近過ぎだったんです。



志村けんさんはまさしく「国民のおじさん」誰にとっても面白くて人気者、そして「変なおじさん」でした。もう会えないなんて信じられないよー!
かーらーすーなぜ泣くのー?…
…うぐっ(嗚咽)😭




redditからの拾いもの

「笑い」はこんな時こそ大切。困難な時でも笑顔で前向きに



単語の暗記

2020-03-30 | 英語学習


昨年10月に語彙力を高めるために買った本。半年かかってやっと二巡目が終わろうとしています。



でも覚えているのは全体の10分の1にも満たない程度。私は本当に英単語を覚えるのが苦手です。三巡目、四巡目とひたすら繰り返し覚えていくしかなさそうです。



昨年10月に本を買った時の記事です



最近英字新聞や海外の英語サイトでニュースを読んでいますので、時々本で出てきた単語に出会すと覚えられるきっかけにはなっています。



通勤途中の電車の中ではスマホアプリの「Vocab.com」家ではこの本の二本立てで地道に単語の勉強をしています。




どうしたら少しでも覚えやすくなるかいろいろ試しています。iPhoneのSiriでその都度アウトプットするのはなかなか良い方法かなと思っています。




本を片手にスマホに”Hey Siri! What is the meaning of 〇〇?”などと声を出して発音と意味を再確認すると若干覚え易くなるような気がします。自分の発音を一発で聴き取ってくれる時は気持ちがいいものです。



一見簡単な単語でも全く聴き取ってくれない単語にも遭遇します。「vocab.com」で覚えた"gird"という単語。Siriでは一向に聴き取ってくれません。ちょっと凹みますね。
因みに"Gird your loins!"で「褌(フンドシ)を絞めてかかれ!」(Get ready for a dangerous situation!
洋の東西を問わず昔からこういう言葉はあるんだと感心しました。比喩的にも使われます。



土日はほとんど家にいて子供達と遊んでいました。昨日は夕方家を抜け出して外を4km走ってきました。近所に映画「シンゴジラ」でゴジラが上陸した川があり、人気のジョギングコースです。家を出て川沿いに下っていくと第二京浜に当たります。ここでちょうど2kmなので折り返して合計4kmになります。



今4km走るのに24分弱かかっています。1km6分の計算です。以前は5分かかってないので大分衰えています。少し肺の機能を高めれば例のN95マスクを付けられるかな?




今朝もちょっと家を早く出て桜の写真を撮りに近所の神社に寄りました




鳥居の下で風になびいていた御幣



紀尾井坂ガーデン。すっかり満開でした





Diamond Princess finishes Quarantine, Leaves Special Message #ARIGATOJAPAN 
redditより
ダイヤモンドプリンセスで騒いでいた頃はまだ平和でしたね。
けんさん…😭



Carlo's Case(カルロさんのケース)

2020-03-29 | 通訳ガイド/everyday life
リンクは米ABCニュースの記事
2月に家族三人で日本を訪れ、帰国後フィリピン国内でフィリピン人感染者一号となった会計士の男性。記者とのスカイプインタビューでの受け答えが生々しいです(少し真偽のほどに疑問に感じる箇所がありましたが)。勝手に訳してみました(訳はご参考程度に)。


Q: Where do you suspect you got the virus?
A: "The entire time that we were in Japan, there was really no contact with anyone that had a cough or cold. But on our way back ... I was seated in front of a person, a Filipino person who was coughing vigorously. My daughter told me, 'Dad, I think it's dangerous to sit there. You need to move right now.' I couldn't move because the plane was about to take off. So it took me another 20 minutes before I could transfer to another seat. And true enough, seven days after we arrived back in the Philippines, I started to develop chills and my temperature was fluctuating. And that night of March 3, I started coughing vigorously. So the following morning, I decided to go to St. Luke’s (hospital) ... to have myself tested. That's the start of my journey as a COVID-19 patient."
「どこで感染を疑った?」
日本にいた間は咳をしていた人や風邪を引いていた人との接触はなかったのですが、帰りの飛行機で(思い当たることが)…私のすぐ後ろに座っていたフィリピン人がひどく咳き込んでいて、娘から危険だからすぐに席を移動した方が良いと言われました。しかし離陸中だったのですぐに移動することができず別の席に移動できたのは20分後でした。帰国して7日後、寒気がし始め熱が出てきました。そして3月3日の夜に酷い咳が出るようになり翌朝病院で検査をすることにしたのです。それが新型コロナウイルス患者としての始まりでした。。



———
Q: What does it feel like to be a patient?
A: “In the hospital, the coughing persisted. The chills were still there. And then there were muscle pains. My entire body was aching. On the third day, it started to disappear. Like the muscle pains are gone. The chills ... they came and went. But my cough was still there. It was on the fifth or sixth day that I started to have diarrhea. And the doctor got scared. ... That evening, they X-rayed me and they were able to confirm that pneumonia was beginning to develop in my lungs. By then, the chills were back. And then, that evening of the sixth day, I got a fever. ... Those were the symptoms that I was experiencing.”
「患者となって?」
病院では咳が止まりませんでした。寒気はまだありました。それから筋肉痛のような痛みも。体全体が痛かったです。三日目には(筋肉痛が自然になくなるように)痛みは消えてきました。寒気はあったりなかったり。でも咳は依然出てました。5日目か6日目に下痢の症状が出ました。その晩レントゲンを撮り、私の肺に肺炎の初期症状が確認されました。その時には寒気がまた戻り、6日の晩に高熱が出ました。以上が私が経験した症状です。



———
Q: How were you able to cope?
A: "I was alone in the hospital room because nobody can visit you, not even your family members. So we are really in isolation. It's a negative pressure room. My wife and I had video calls almost every hour. She was checking on me to make sure that I've eaten, that I drank enough water. ... And every time I felt fear, I would immediately call my wife and my daughter just to suspend the reality that I was in a hospital.”
「どのようにやってこれた(乗り越えた)?」
病室では一人でした。家族でさえも面会できません。負圧室で文字通り隔離されていました。妻とは頻繁にビデオ電話で会話しました。妻は私が食べているか、きちんと水分を摂っているか確認していました。恐ろしい気持ちに襲われる度にすぐに妻や娘に電話をかけて病院にいるという現実から逃れていました。



——— 
Q: What was the scariest moment for you?
A: "The scariest moment was maybe starting on the fourth day when people who got admitted at the same time as me started dying early in the morning. You know, you would hear people crying or wailing because they had lost their loved ones.. ... I could hear the running of the nurses and doctors outside of my room. And that really scared me. When I asked the nurses, "How are the other patients doing?'' one of them said, 'Sir, number 5. number 6, they died already.' And they were just beside me. That was the most frightening moment of my life."
「一番恐ろしかったこと(時)は?」
4日目に私と同時期に運び込まれた人達が早朝亡くなっていったことです。大切な人を失くした人たちの泣き叫ぶ声が聞こえるんです。部屋の外で聞こえる看護婦や医者の走り回る音。あれは本当に恐ろしかった。看護婦に「他の患者はどうなってる?」と聞いたら「5号室と6号室の方(番号は部屋ではなく患者の番号かも)はすでに亡くなりましたよ」と言われました。私のすぐ側なんです。人生で一番恐怖に感じた瞬間でした。



———
Q. What’s the message you want to share with the public about your experience?
A: “I want you to know that once you have symptoms, you need to immediately isolate yourself. There's no way you can take the risk that the elderly or high-risk groups in your family will get contaminated or will get the virus. You need to go to the hospital to get yourself tested. If they don't have the testing kits, you just need to stay home and isolate yourself. It's important that people know that they should not fear going to the hospital and that's the only way you can protect your loved ones.”
「人々に伝えたいことは?」
症状が出たら直ぐに自己隔離する必要があることを知ってほしいです。家族にいる高齢者や感染したらリスクが高い人を危険にさらすことは絶対に避けるべきです。病院に行って検査を受けること。検査できない場合は自宅待機。そして自己隔離。一番重要なのは(検査のために)病院に行くことを恐れないこと。それがあなたの大切な人達を守る唯一の方法なのです。
———



土日は休みです。
今日(土曜日)は一日中家に引きこもっていました。東京では今日70人(訂正;63名でした)を超える感染者が出ました。この先この数字が倍々になっていかないことを願うばかりです。40人とか70人とか多く感じますが、アメリカでの数値に比べたらまだ極少数です。死亡者数もまだ全然少ない。本当に今が瀬戸際ですね。



日本がここで踏みとどまることが出来れば世界から称賛されることになるでしょう。その上で来年オリンピックが開催できれば本当に歴史に残る偉大な大会になると思います。



今世界で起こっていること(特にアメリカ)を毎日目にしていると段々と私の目先の生活など大した問題ではない気がしてきました。実際に収入がストップしてしまったら勿論それはそれで大変困りますが、昨日まで元気だった家族や身近な人がバタバタ死んでいってる、それが発展途上国でなくアメリカでそんな恐ろしいことが現実として起こっている事実に比べたら何だというんでしょう。



「(新型コロナウイルスに対して)正しく恐れ、経済活動を滞らせないようにすることが大事」なんて思ってきましたがここにきて考え方が変わってきました。本当に大切なものを守るために今はただ耐える時なのかもしれません。




娘が入園予定の幼稚園の園庭の桜。予定では8日が入園式です





N95マスク

2020-03-27 | 通訳ガイド/everyday life
今朝早めに家を出て出勤途中に九段下の靖国神社に寄ってきました。もちろん桜を見るためです。




朝9時過ぎは人影もまばら。ここを訪れるのは2年振り。前回は家族と来ました。大鳥居をはじめ休憩所など施設がきれいになったのに気がつきました。桜祭りは開催されておらず屋台も一切出ていません。都内随一の花見スポットなだけに寂しいです。




境内にある有名なソメイヨシノの標本木。3年前には同期の仲間数人とこの木を見にきました。今では遠い昔のように感じられます。当時はまだ通訳案内士の見習の時期。希望に満ち溢れていましたね。




サクラの木々にはまだ開花しきってないツボミも見られたのでまだ満開ではないのかな?




こんなご時世で午前早い時間ということもあって遊歩道はガラガラでした。例年写真撮影の人で溢れるボート乗り場の展望台もこの通り。数時間待ちはザラだった手漕ぎボートも新型コロナウイルスの影響で三月最初から運休しています。




来年は一人ではなく家族や友達とここを訪れることができるよう祈りました。




昨晩「そういえば」と思い、収納ケースから探し出したマスク。何年か前に知人からもらったN95規格の使い捨てマスクです。20枚位入った箱を3箱もらったんですが、使い道がないので2箱は捨てて1箱だけ「何か災害が起こった時のためにとっておこう」とキープしていたのを思い出しました。



「まさかこのマスクが役立つ時が来るとは!」と思い、今朝つけて出勤しようとしたら
「全然息ができん…」 
部屋から玄関出る僅かな距離で息切れしてしまい断念しました。




テレビでN95規格のマスクじゃないとウイルスは防げないと言ってた人がいましたが、こんな気密性の高いマスクつけて外歩いたら呼吸困難に陥りそうです。「お守り」としてカバンに忍ばせておくことにしました。



週末のツアーは都の外出自粛要請に呼応するカタチで全て中止になりました。私達がツアー中訪れる浜離宮も明日からしばらく休園になるみたいです。今年は浜離宮の桜は見られないかもしれません。無念です。



今週末は気温も下がり天気も悪そうなので人々の外出が減り、感染者数も減ってくれるといいですね。海外のニュースをみていると先日も紹介したような日本の感染者数の低さ(死亡者の低さも含めて)を驚き(半分疑惑)の声で伝えている記事が目立ちます。もう一踏ん張りしてこの水準を維持していけば世界が元通りになった時、再び多くの観光客が日本を訪問地として選んでくれるような気がします。







Jimさん…

2020-03-25 | 通訳ガイド/everyday life
英語版ヤフーの記事
マンハッタンに住んでいる女性が避難のためウイスコンシン州から車で迎えに来た父親と共に故郷へ戻る道中記



下手な新型コロナウイルス関連の記事よりアメリカの危機的な状況がリアルに伝わってきました。



しかしコメント欄は「感染者が多いニューヨークからはるばるウイスコンシンへウイルスをばら撒きに行くようなものだ!」などといった彼女の行動に対する批判的なものばかりが目立ちました。



そんな彼女を弾劾する意見に埋め尽くされたコメント欄に一際異彩(?)を放っていた「ジムさん」のコメント。読んでいて何とも言えない切ない気持ちになったので紹介させてください。



“Unfortunately I am old enough, most of my family has passed away and I no longer have the option to go to a family farm in Wisconsin or anywhere else for that matter.  I grew up near Stevens Point, WI and it is home even though very few of my relatives live there anymore.  I am retired military an(and?) know some social distancing from being in the Navy.  I just want everybody to be safe and follow the CDC recommendations for this.  I try to follow hem(them?) myself but I am also looking for new employment as I was laid of(off?) last week due to company’s down sizing.  Take care all”
「残念ながら私は年を取りすぎてほとんどの家族も死んでしまいウイスコンシンの田舎やどこか他の土地へ避難する理由もなくなりました。ウイスコンシンのスティーブンポイントという町の近くで育ち、そこが故郷ですが今では僅かな親類しか残っていません。私は退役軍人で今回の「他人と距離を置く(social distancing)」という政策には海軍にいたことから多少の覚えがあります。CDC(Centers for Disease Control and Prevention=アメリカ疾病管理予防センター)の勧告に従って、皆さんが無事でいてくれることを願うばかりです。私も従うつもりなのですが会社の事業縮小のため解雇され目下求職中の身です。皆さんお大事に」

「 」内は私が訳したもの。微妙に間違っているかもしれません



Jimさんが希望を失わずこの難局を乗り越えてくれることを祈らずにはいられませんでした。



何の引用か分かりませんが最近ネットで目にする英語の格言みたいな文章があります

“Staying positive doesn’t mean you have to be happy all the time. It means that even on hard days you know that there are better ones coming.”

「明けぬ夜はない」にも似た言葉です。苦難の日々でもきっと良い日がやってくることを私たちは知っている。その心意気が"staying positive"ということなのでしょう。私も忘れずにいたいと思います。




今日は意外に暖かかったです。東京タワーでは階段を使って下まで降りました。道中一人ともすれ違いませんでした。





明治神宮の駐車場近くの森の中に最近置かれた白い虎のオブジェ。ずっと気になっていました。最初B級映画かなんかの撮影用かな?と思ってましたが、れっきとしたアート作品でした。三沢厚彦という現代アートの彫刻家の作品だそうです。





明治神宮の桜の木。この木も上の方でバッサリ切られてしまって随分小ぶりになってしまいました




増上寺の桜はまだ5分咲きくらい。今日のお客様でインドネシアから来た新婚さんはなんと昨晩日本に入国したのだそう。今日本にいる外国人旅行者は以前より来ている人で新規ではあり得ないと思っていただけに驚きました。多少は希望が残されているのかな?