大型バスでガイドする時には車内のモニターを使って写真や映像を映しています。
多くの日本の観光バスは映像と音声を入力できる赤、黄、白色のRCA端子が付いた機器を備えています。
iPhoneなどに入れた画像や動画をRCAケーブルを介して車内のモニターに出力できるのです。
私は自己紹介用の自分の名前をアルファベットと漢字で書いたもの、東京、日本の地図、地形、富士山周辺の地図、各地の写真、そして個人的な写真などをお客さんにお見せしています。

東京の主要箇所を説明する時に使用している地図
大体の大型バスには折りたたみ式の24インチ位の大きさのモニターが前方とバスの真ん中付近の天井に装備されています。後方の席に座ったお客さんからでも良く見えるのでとても好評です。
自作の「紙芝居」のようなものを用意してガイディングされる方も多いみたいですが、たとえA3くらいの大きさの紙であっても後ろの方に座っているお客さんには何が書いてあるのかさっぱり分かりません。
そういった不公平さをなくす意味でもバスの2つのモニターを利用しない手はないと思います。
出力する端末についでです。
ライトニング端子を採用する以前の昔のiPhoneやiPadでしたら専用ケーブルを使い直接出力できました。iPhone5以降のモデル、アンドロイド端末、Laptop PCなどは変換器を介さないと使用できません。
家電量販店だとちょっと高いですがアマゾンなど通販では変換器が内臓されたコンパクトで安価なケーブルを見つけることができます。
でもiPhoneの場合は注意が必要です。そういったケーブルのほとんどはiOS13位までしか対応してないと聞きました。
現行のiOSは16.5です。なので最新のiPhone端末では使用できない可能性が高いのでご注意ください。
私はバスに直結できるiPhone4sをずっと使ってきましたが、最近、専用ケーブルを入手するのが困難になってきました。
ケーブルは意外に消耗が早く5000円以上する純正ケーブルですら100ツアー位でダメになります。私は過去に安い非純正品を5回買い換え、あまりにすぐダメになるのでその後懲りて純正にしましたが、それでも3回ほど買い替えました。
そこで先日、iPhone5cというライトニング端子を備えた古い端末をメルカリで1500円位で入手しました。
シンプルで取り回し易かったiPhone4sのケーブルとは違い、変換器を介したケーブルセットはかさばるし、モバイルバッテリーにも繋げないといけないというのが難点です。
でもこれで専用ケーブルの欠品に頭を悩ますことがなくなりました。

軽くて値段も手頃なiPhone5c。これにデジタル→アナログ変換器とケーブル、そしてモバイルバッテリーを繋げます。黄色が映像、赤白が左右の音声。三本の端子をバスの機器に差し込んで使用します
通訳ガイドを始めた頃はモニターに写した画像にとても助けられました。お客さんの目が自分ではなくモニターに行ってくれるので気持ちがとても楽になるんです。
今はモニターに頼らなくても一応は大丈夫になりましたが、悪天候の富士山ツアーの時などにはまだまだ重宝しています。
自分の結婚式の写真や子供の七五三の時の写真を見せるとすごく盛り上がってくれます。とても親近感を感じてくれるみたいで、その後お客さんとの距離が近くなるのをいつも感じています。
写真、映像以外にもパワーポイントなどで作成したスライドで見せることもできるのでガイディングの可能性が広がります。新人ガイドの方には特におすすめしたいです。
一つ注意点があるとすれば、運転手さんと良好な関係を築くことができないと機器を使用しずらいということです。
特に端子やスイッチ関係は運転席付近にあり、運転手さんに接続、初期操作をお願いする形になります。そしてモニターの上げ下げもその都度お願いするので、その点はくれぐれもご注意ください。
以下iPhone、iPadつながりで。
小学一年生になった娘は自分専用の3台のタブレット端末を持っています。
一台は赤ちゃんの時から使っていたiPadAir。私がガイド試験に合格した時に買ったものでしたがいつの間にか奪われていました。これは主にYouTube観賞用。
まだキーボードの入力は不得意なので、いつの間にか覚えた音声入力を駆使して検索をかけ好きなものを探し出しています。
あとの2台は先日始めた進研ゼミのアンドロイドのタブレット端末と小学校から支給されたChrome bookです。
学校から帰宅後、お菓子を食べながらiPadでYouTubeを楽しんだ後は進研ゼミのタブレットで算数と国語の授業の予習、そして学校支給のChromeBookで明日の持ち物や親への連絡等を確認します。
今では「連絡帳」なんてものは存在せず、学校への欠席などの連絡も含め全てこの端末で行います。なので学校や先生との電話や手紙のやり取りは一切ありません。
いろいろ変わったものです。
驚いたことといえば、先日行ってきた初めての小学校の授業参観。
授業参観といっても二日間に渡って、何時でも、誰でも(親に限らず、親戚、友人、地域住民等誰でも。受付と身分確認は必須)校内どこでも出入り見学できる何とも「寛大な」な授業参観、というより学校見学でした。
私は二日目の三時限目から妻、義母、そして幼稚園の息子を連れていきました。
算数の授業が始まる前につきました。始業のベルなどは鳴らず、ざわついた雰囲気の中でいつの間にか授業が始まっていました。
親の参観の仕方も大変自由で教室の後ろや側面、廊下からもみることができました。私は前の入り口から子供達を正面見える位置で見学しました。
一番前の列に座っている娘もすぐ斜めに見える位置でした(親としてはベストなポジションでしたが、後で娘から「パパが気になって変なことしないか心配で授業に集中できなかった」と大変叱られました)。
先生は視覚教材である大きなソロバンの玉を弾きながら玉の数をリズミカルに生徒に問いかけます。
大きな声で答えているのは全体の3分の1くらい。うちの娘はこういう場ではとてもシャイで口ぱく状態。
娘の隣の子は最初から飽きてしまっているのか両指で鼻をほじっていました。
途中、何も言わず教室を出てトイレの方に走っていく女の子が。先生は気にもかけません。
ソロバンの後はPCとプロジェクターを使ってスクリーンに画像を投影した引き算の学習。とても分かりやすく楽しそうしてが、全く聞いてない子が何人もいました。
ほとんど記憶なんてありませんが小学一年生ってこんなもんでしたっけ?
できる子と落ち着きのない子や全く授業に入っていかない子の差がはっきりし過ぎて正直驚きました。
そして先生が出来ない子、落ち着かない子たちに特にフォローもせず淡々と(とてもテンポは良いのですが)授業を進めていっていることにさらに驚きました。
後でこの先生について知っているママ友から聞いたのですが、どんどん先に進めておいて再び同じところを繰り返しやるのがこの先生の授業スタイルなんだそうです。
優秀で評判の先生なんだそうですが、理解力に乏しい子はどんどん置いてかれそうな気もしてとても心配になりました。
娘は幼稚園時代に見事に何もやらせてこなかったのでまだ読み書きが不得意です。
せめて得意なタブレットを利用した学習で勉強に馴染んでくれて欲しいです。そしてこの先生の授業について行けることを願っています。
それにしても私なんかの頃とは随分変わったものだとしみじみ思いました。