折々のうま-当たらぬでもなし

泉下で涙する杉浦 千畝

台風12号豪雨:ダム事前放流せず 洪水対策規定なく

2011年09月14日 22時11分32秒 | お天気
 台風12号で氾濫した熊野川上流域にある11ダム中6ダムを持つJパワー
(電源開発、東京都中央区)が、水系で最大の「池原ダム」(奈良県下北山村)
などで洪水発生に備えて空き容量を確保する操作「事前放流」をしていなかった
ことが分かった。さらに、最下流部にある別のダムでは大雨・洪水警報が出た後
で本格的放流を始めており、増水と放流が重なった。地元自治体からは「ダム
放流は人災」などとする声もあがっている。
 紀伊半島南部は多雨量地域で、ダム建設の適地としてJパワーや関西電力などが
1958~66年、次々と発電用ダムを建設した。一方、治水ダムは建設されず、
洪水対策は課題とされたままだった。
 国が設置した有識者会議「熊野川懇談会」などの資料によると、洪水の危険が
高まった際、Jパワーは池原ダム(有効貯水量約2億2000万トン)と、2番目
に大きい奈良県十津川村の風屋ダム(同約8900万トン)の大型2ダムの水を
放流し空き容量を確保、上流から来た水をためることが可能、としているが、事前
の取り決めなどはない。懇談会は当初、発電用ダムによる治水効果を盛り込んだ
報告書を作成する予定だった。しかし、09年にまとまった最終的な報告書では
見送られた。
 Jパワーなどによると、今回の豪雨の際、両ダムは洪水に備えた事前放流を
せず、水位を維持するため放流量を徐々に増やした。最下流にある小森(三重県
熊野市)、二津野(ふたつの)(十津川村)の2ダムも事前放流はほとんどせず、
毎秒1500トン以上の本格的な放流を開始したのは、それぞれ1日午後4時半
と2日午前11時50分だった。二津野ダムではその後、順次放流量が増え、
4日午前4時には毎秒約8900トンに達した。
 この間、紀伊半島南部では8月30日午後から台風12号に伴う雨が降り始め、
和歌山県新宮市と那智勝浦町で9月1日午後1時50分に大雨注意報が出され、
2日午前4時15分に大雨・洪水警報が出されている。2日午後9時には二津野
ダムから約18キロ下流にある新宮市熊野川町日足(ひたり)地区で熊野川が
あふれた。
 今回の氾濫に関し和歌山県新宮市議会は「ダム放流は人災」などとして同社に
説明を求めている。
 Jパワー広報室は「運用上、洪水調整をする規定はなく、洪水調整を目的と
した放流はしていない」としたうえで「ダムの水位を維持するための放流は
したが、(水の流入が多く)結果的に水位は上がっている」と説明している。
 熊野川懇談会発足当時の委員長だった江頭進治・政策研究大学院大客員教授
(河川工学)は「川で利益を上げている以上、事業者も社会的責任を果たすべき
ではないか」と指摘している。
(毎日新聞)

 放流を速報しないマスコミも同じ穴の狢だ。

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