折々のうま-当たらぬでもなし

裏金じゃないよ、脱税だよ。

ノーリスクな経営が最もハイリスクな経営である2

2023年03月11日 21時28分44秒 | リスク

病院での電気設備の年次点検を例に取る。

ある程度の機能を持つ病院なら人工呼吸器が稼働している。

大抵は自家発電機で停電に備えている。

ところが瞬電も許さず、文字通り無停電を要求してくる部署がある。

私はあえて自家発電機を起動させ、切り替えのタイムラグを発生させるようにしている。

バカ呼ばわりされることがしばしばだが、落雷、地震等で

「本当の」停電が発生した場合の予行演習を主張し説得している。

天災は予告などせず、突然訪れるものである。

予告された停電で手順を確認するのは良い機会だと思う。

非常用回路の容量も確認できる。(計算上、クリアしている前提)

どうにもならないものは、UPSで保護すればいいだけの話だし、

ICU、NICU、手術室などは無停電装置が必要だろう。

かといって、コージェネ発電以外は全回路保護など無理な話だし、

全部に無停電装置を噛ませることはできない。

それこそノーリスク至上主義だろう。

鋭敏な感覚と的確な判断の上の「割り切り」と「決断力」の醸成だ。

落雷にしても、避雷針で全域をカバーしようとしたら「シャンボール城、日本に出現」となるだろう。

何度でも言う。

ノーリスクな経営が最もハイリスクな経営である。


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