とてもユニークな映画だ。
アラスカの町ノームで起こった一連の事件に対する異なった見方を紹介しているが、タイトルにある通り異邦人の存在を肯定する立場により重心が置かれている。
心理学者タイラー博士の身辺で起こった出来事を彼女の視点でドキュメンタリー風に仕上げてある。
タイラー博士をミラ・ジョボビッチとシャーロット・ミルチャードの二人が演じている。
シャーロットが実際の博士役で、ミラが彼女を演じる女優という設定だ。
ミラ・ジョボビッチはフィフス・エレメントで初めて見て魅力ある女優だと思ったが、その後のバイオハザードシリーズをパスしてきたので彼女の成長ぶりを知らなかった。
去年、「ストーン」で妖しい魅力を発する彼女に再会した。
彼女は細かな内面の機微を表現する役よりも、男を振り回す悪女が似合う。
この映画では、狂気の世界に引きずり込まれていく心理学者を演じているが、彼女の得意分野ではないと感じた。
バイオハザードのようなオカルト系映画に出演が続いていたのでその延長だということかもしれないが少し違う。
ミラとシャーロットの対比という意味では成功しているがミスキャスティングだという感がぬぐえない。
**** spoiler ****
物語は、タイラー博士の夫の死で始まり、ノームの住民が口をそろえて訴えるフクロウの出現と不眠を中心に展開する。
催眠療法をきっかけに不測の事態へと物語は発展していく。
この辺りから、異邦人の存在を信じるタイラー博士と現実的なオーガスト保安官の論争がUFOに関する両極の立場を象徴するようになる。
最終的に未解決なのは、タイラー博士の娘の失踪で、宇宙人に誘拐されたと訴えるタイラー博士の主張を信じますかという問いかけで映画が締めくくられる。
タイラー博士の夫の死については、彼女は宇宙人に刺殺されたと主張し、保安官は写真を見せて具卯を使用した自殺だと主張する。
この映画では宇宙人がノームの住民を調査のために誘拐しているという考えと、タイラー博士は統合機能失調症を発症し、病状の進行とともに妄想がひどくなったという考えの両方を紹介し、どちらも否定していない。
****************
この映画は、退役軍人(空軍)の息子から薦められて鑑賞したのだが、彼によると Area 51 は実在し、地球上のどの地区よりも厳しく機密性が保たれている。
例えば、Area 51 は他のアメリカ軍基地と異なり衛星写真の撮影が禁じられている。
彼は Area 51 ではUFOの研究も行われていると信じており、この映画にえらく衝撃を受けたようだった。
個人的には、タイラー博士は夫の自殺が引き金となって統合機能失調症が悪化したと考えたい。
映像の組み立て方に独創性があり、この分野に興味のある人にとっては見応えのある作品に違いない。
★★★☆☆
アラスカの町ノームで起こった一連の事件に対する異なった見方を紹介しているが、タイトルにある通り異邦人の存在を肯定する立場により重心が置かれている。
心理学者タイラー博士の身辺で起こった出来事を彼女の視点でドキュメンタリー風に仕上げてある。
タイラー博士をミラ・ジョボビッチとシャーロット・ミルチャードの二人が演じている。
シャーロットが実際の博士役で、ミラが彼女を演じる女優という設定だ。
ミラ・ジョボビッチはフィフス・エレメントで初めて見て魅力ある女優だと思ったが、その後のバイオハザードシリーズをパスしてきたので彼女の成長ぶりを知らなかった。
去年、「ストーン」で妖しい魅力を発する彼女に再会した。
彼女は細かな内面の機微を表現する役よりも、男を振り回す悪女が似合う。
この映画では、狂気の世界に引きずり込まれていく心理学者を演じているが、彼女の得意分野ではないと感じた。
バイオハザードのようなオカルト系映画に出演が続いていたのでその延長だということかもしれないが少し違う。
ミラとシャーロットの対比という意味では成功しているがミスキャスティングだという感がぬぐえない。
**** spoiler ****
物語は、タイラー博士の夫の死で始まり、ノームの住民が口をそろえて訴えるフクロウの出現と不眠を中心に展開する。
催眠療法をきっかけに不測の事態へと物語は発展していく。
この辺りから、異邦人の存在を信じるタイラー博士と現実的なオーガスト保安官の論争がUFOに関する両極の立場を象徴するようになる。
最終的に未解決なのは、タイラー博士の娘の失踪で、宇宙人に誘拐されたと訴えるタイラー博士の主張を信じますかという問いかけで映画が締めくくられる。
タイラー博士の夫の死については、彼女は宇宙人に刺殺されたと主張し、保安官は写真を見せて具卯を使用した自殺だと主張する。
この映画では宇宙人がノームの住民を調査のために誘拐しているという考えと、タイラー博士は統合機能失調症を発症し、病状の進行とともに妄想がひどくなったという考えの両方を紹介し、どちらも否定していない。
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この映画は、退役軍人(空軍)の息子から薦められて鑑賞したのだが、彼によると Area 51 は実在し、地球上のどの地区よりも厳しく機密性が保たれている。
例えば、Area 51 は他のアメリカ軍基地と異なり衛星写真の撮影が禁じられている。
彼は Area 51 ではUFOの研究も行われていると信じており、この映画にえらく衝撃を受けたようだった。
個人的には、タイラー博士は夫の自殺が引き金となって統合機能失調症が悪化したと考えたい。
映像の組み立て方に独創性があり、この分野に興味のある人にとっては見応えのある作品に違いない。
★★★☆☆