おはよう御座います。
当ブログは、日々のニュース・バルチック海運指数・SKEW指数・VIX指数をもとに、東証1部(1482:米債ヘッジ・1552:VIX短期・1679:NYダウ・2561:日本国債)…の始値を予想するブログです。
<今日の私的材料>
- バイデン勝利で⇒「米成長率⇑、米企業収益も⇑となる」とマーケットは織り込み始めた。⇒故に、バイデンの方が「買い」と見ているマーケット(米株高ドル安と見るソニーFH)。9月の調整での急落は、2006年以来の超売り越し幅だった模様。10月のナスダック100先物は、売りポジ(ハイレバレッジオプション)-7万枚。落ちつきを取り戻した今。故に、9月調整は、マーケットのバイデンシフトへの立て直し調整だった。
…マーケットが大転換。夏前までは”民主バイデン勝利”で⇒”増税嫌気”からの「バイデン勝利ならマーケット⇓」という読みでしたが。今は、”財政支出政策(向こう10年間で)総計8兆ドル”という物凄い額を拠出してくるというところでの、マーケットの上昇。
故に、米長期金利(30年債現物が。30年債先物は変わらず)の上昇ですが(”国債を大量発行して、資金を確保する”と見ての、マーケットでの国債売り)。
ロイターは最近のFRBの手法を「ステルスYCT(YCC)」と呼んでいました。口では”オーバーシュート容認”と言って、インフレにさせたい(金利を上げて景気上昇させたい)。でも、やってる事は”追加刺激策の財政は政府持ちだ”と言って、逃げているだけな今。そして、マーケットが不安になると「新型コロナ再拡大なら、いつでも追加対策を出す準備はある」と、言葉でマーケットを安心させる術をチラチラ見せてくる。⇒今まではこれで(FRBのステルスYCTで)米国債利回りを0.6%で食い止められていましたが、バイデン勝利を織り込んでからは0.7%で推移(「北京の候補者バイデン」と揶揄されている)。ここに元高(中国に海外マネーが大きく流入している今。中国景気⇑で。⇒昨日に中国当局が牽制を入れた)やら、明日に控えている英とEUの離脱合意会議やら。他通貨が米金利に圧か。
…今日のEUの鉱工業生産(前回は良かった)は、EUの経済上向きへのきっかけとなるかどうか、で注目。昨日の独の景況感指数は、5月以来の低水準となり、独マーケットは急落でしたが(EU圏、英は新型コロナ再拡大で景気の不確実性が高まっている今)。昨日発表のIMFの世界経済成長率見通しは、6月見通しから「-4.4%」と上方修正されていました。中国経済は強い回復。大幅な成長率悪化は、日本・印・EU。
…中国当局が、豪産石炭輸入を停止するよう複数の中国国有企業に指示をしたというニュース。「対豪輸入管理をさらに強化していく」と、当局。更に混迷と見られているが、これが豪産の鉄鉱石、鉱石にまで及んだ時が、中国 vs 豪の国交断絶レベルで危ない、と、この前どこかの大手証券ストラテジストが仰っていた。
…英への不信感がかつてないほどに高まっているEU。雲行きは怪しい(しかし、土壇場で合意はすると見られているが)。「安易に妥協した」と国民に思われたくない英ジョンソン首相だが、現時点で野党の労働党スターマー党首に支持率で差をつけられている。ジョンソン首相が負けている今。回復の為にも、明日期限としている離脱交渉で「離脱はやむを得ない」と瀬戸際外交をすると見られているが、「関税ゼロのFTA」「漁業権をEUに与えない」英側と、「共存の担保」「英による法人税増税の回避」EU側。&北アイルランド問題を蒸し返すジョンソン(バイデンは「北アイルランド問題が再燃となれば、米と英のFTA(自由貿易)は無しにする」と言っている)。新型コロナでお互いに経済、貿易が苦しい今なので、合意をしないとダメージが大きすぎる両者だが、もし決裂となった場合は、
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- 英の自動車産業が大打撃を受ける(英側が一番恩恵が大きかったので)
- 決裂で関税が課税となると、日本の自動車メーカーにもダメージが大きい
- ロンドンの金融街シティへの影響は、すぐには出ないが、競争力は低下していくと見られている(昨年のスイスと同様、「同等性評価」が撤回されての、英側の金融取引のコストが⇑となる)。
- EU・英ともに、3月以降経済は悪化の一途であり、今回で物流コストが上昇すれば、5月以降の戻りが全て水の泡となる。
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よろしくお願いいたします。