【前の答】焼きそば
Q1,B級グルメでもおなじみの「横手ボク」。都道府県はどこ?
a,青森 b,秋田 c,岩手 d,山形
→b,ストレートの太い麺に甘めのソース、目玉焼きと福神漬けがポイントです。
Q2,三大ボク2つ目は「富士宮ボク」。都道府県はどこ?
a,山梨 b,静岡 d,神奈川 d,愛知
→b,「富士宮やきそば」の具材は背脂の肉とキャベツ。
特徴的なのはいわしの粉をたっぷりふりかけるところです。
Q3,3つ目は「太田ボク」。都道府県はどこ?
a,群馬 b,広島 c,島根 d,熊本
→a,モチモチの極太麺で食べごたえ十分。
濃い目の黒いソースは麺と相性抜群で美味しいです。
Q4,ボクをおかずにご飯と味噌汁のついた「ボク定食」が存在するのはどこ?
a,沖縄 b,大阪 c,宮城 d,北海道
→b 大阪から愛知にかけて「主食×主食」のメニューがあるそうです。
すごいですね。
Q5,オホーツク北見塩ボクに必要不可欠な具材は?
a,わかめ b,昆布 c,カニ d,ホタテ
→d,「オホーツク産のホタテを使用すること」と明文化されています
Q6,備中高梁インディアン〇〇ボク。あてはまるのは?
a,トマト b,もやし c,なす d,コーン
→a高梁産のトマトをふんだんに入れたカレー味の焼きそばだそうです
【脳トレの答】コンブ
【今日の話】
「世界最古の穀物の一つなんだ」で書いた大麦入りのとろろご飯。
『東海道中膝栗毛』の一場面をどうぞ。
一休みしようと、とっつきの茶屋に入る。
「弥次さん、飯を食うか。ここはとろろ汁が名物だったよ。」
「そうよ。もし、ご亭主、とろろ汁はありやすか。」
「はい、いまできず。」
亭主の方言の意味を取り違えた二人。
「なに、できねぇか、それは困った。」
「はいはい、じっきにこしらえずに。ちいと待ちなさろ。」と、
きゅうにいもの皮も剥かずにさっさとおろしにかかったかと思うと、
奥の方へ向かってせわしく呼び立てた。
「おなべやい、おなべやい。この忙しいのに、あにをしている。
ちょっくり来い来い。」
すると裏口から入ってきたのは、この家の女房と見え、
髪をバサバサに振り乱し、背中に乳飲み子をくくりつけ、
草履を引き釣りながら
「今、弥太ぁとこのおんばあばどんと話をしていたのに、やかましい人だ。」
し、口こごとを言う。
「あにがやかましいもんだ。こりゃ、そこへお膳を二膳こしらえろ。
ええそれ、前垂れが引きずれらぁ。」
「おまえ、箸の洗ったのう知らずか。」
「あに、おれが知るもんか。
こりゃやい、その箸を寄こせやぁ。」
「これかい。」
「ええ、箸でいもが擦られるもんか。
すりこぎのことだわ。こりゃまごつくな。
その膳へつけるのじゃないわ。
ここへ寄こせということよ。
ええ、らちのあかない女だ。」
亭主はがみがみいいながら、すりこぎをとってどろどろといもをする。
女房がそれを見て、
「それ、おまえ、すりこぎが逆さまだぁ。」
「かまうな、おれがことより、うぬのことだ。
それ、海苔がこげるでねえか。」
「やれやれ、やかましい人だ。
このがきゃぁまた、同じょうにほえてくさる。どっちもどっちだぁ。」
「こりや、すりばちをつかまえてくれろ。
ええ、そう持っちゃあ、すられないわ。手におえぬ、ひょうたんくれめだ。」
「あにい、おまえがひょうたくれめだ。」
「あにお、このあま。」
と、いきなりすりこぎで頭をなぐつたから、女房もいきりたって、
「ええ、このやろうめ‥‥。」
と叫ぶなり、すりばちを投げたからたまらない。
そこら一面とろろがこぼれた。
「ひゃあ、うぬ。」
亭主がすりこぎをふりかざして打ってかかる拍子に、
とろろ汁に足すべらせて、どっかりころぶ。
「おまえなんかに負けているもんか。」
と、つかみかかる女も、とろろですべってころんでしまう。
「やれまた見とうもねえいさかいを、おっぽじめたか。
まあ静まりなさろ。」
と、向かいの家のおかみさんが仲裁に入ると、
これまたすべって、すってんころり。
三人がとろろだらけになり、
あっちへすべり、こっちへころげて、手のつけられぬ騒ぎとなった。
このありさまに、弥次郎兵衛北八両人はあきれはてて、
「これはどうにもならめ。北八、先へ行こうか。」
「あざれた連中だ。ときに、あのとろろ汁で一首よみやした。」
けんかする夫婦は口をとがらして
とんぴとろろにすべりこそすれ
歌をよみすててそこを立ち、やがて宇津の山にさしかかる頃は、
雨がしだいに強くなり、しのの葉を打つ音はげしく
蔦の細道も心細くて、杖を力にたどってゆくと、
名物十だんごの茶屋近くきたところで、弥次郎兵衛がすべってころんだ。
そこで、
降りしきる雨やあられの十だんご
ころげて腰をうつの山みち
と、負けおしみを詠んでなおも行くうち、
岡部の宿の宿引きが待ち受けていて
「おとまりでございますか。」
「いや、そうしておられぬ。
わっちらは今日、川を越さにゃならねえ。」
「だんながた、大井川は止まりました。」
「なむさん、川がつかえやしたか。」
「さようでどざいます。さきへおいでなすっても、
お大名が五組、島田と藤枝にお泊まりでございますから一杯で
あなたがたのお宿はどざいませぬ。
まず岡部へお泊まりなさいませ。」
「そんならそうしようか。おめえ、何屋だ。」
「はい、相良屋と申します。
すぐにお供いたしましょう。」
連れだって急いでゆくと、早くも大寺がわらの坂道を越えて岡部の宿に入った。
とうふなる岡部の宿につきてげり
足にできたる豆をつぶして
こう詠んでこの駅に宿をとり、
川の開くまでしばらく旅の疲れを休めることにした。
Q1,『東海道中膝栗毛』、何時代でしょうか?
a,鎌倉時代 b,室町時代 c,江戸時代 d,明治時代
Q2,『東海道中膝栗毛』、何文化でしょうか?
a,鎌倉文化 b,北山文化 c,東山文化 d,元禄文化 e,化政文化 f,明治文化
Q3,『東海道中膝栗毛』、作者は誰でしょうか?
a,松尾芭蕉 b,井原西鶴 c,葛飾北斎 d,十返舎一九 e,伊能忠敬
【今日のひと言】想像力を持って行動する
【今日の脳トレ】
Q1,B級グルメでもおなじみの「横手ボク」。都道府県はどこ?
a,青森 b,秋田 c,岩手 d,山形
→b,ストレートの太い麺に甘めのソース、目玉焼きと福神漬けがポイントです。
Q2,三大ボク2つ目は「富士宮ボク」。都道府県はどこ?
a,山梨 b,静岡 d,神奈川 d,愛知
→b,「富士宮やきそば」の具材は背脂の肉とキャベツ。
特徴的なのはいわしの粉をたっぷりふりかけるところです。
Q3,3つ目は「太田ボク」。都道府県はどこ?
a,群馬 b,広島 c,島根 d,熊本
→a,モチモチの極太麺で食べごたえ十分。
濃い目の黒いソースは麺と相性抜群で美味しいです。
Q4,ボクをおかずにご飯と味噌汁のついた「ボク定食」が存在するのはどこ?
a,沖縄 b,大阪 c,宮城 d,北海道
→b 大阪から愛知にかけて「主食×主食」のメニューがあるそうです。
すごいですね。
Q5,オホーツク北見塩ボクに必要不可欠な具材は?
a,わかめ b,昆布 c,カニ d,ホタテ
→d,「オホーツク産のホタテを使用すること」と明文化されています
Q6,備中高梁インディアン〇〇ボク。あてはまるのは?
a,トマト b,もやし c,なす d,コーン
→a高梁産のトマトをふんだんに入れたカレー味の焼きそばだそうです
【脳トレの答】コンブ
【今日の話】
「世界最古の穀物の一つなんだ」で書いた大麦入りのとろろご飯。
『東海道中膝栗毛』の一場面をどうぞ。
一休みしようと、とっつきの茶屋に入る。
「弥次さん、飯を食うか。ここはとろろ汁が名物だったよ。」
「そうよ。もし、ご亭主、とろろ汁はありやすか。」
「はい、いまできず。」
亭主の方言の意味を取り違えた二人。
「なに、できねぇか、それは困った。」
「はいはい、じっきにこしらえずに。ちいと待ちなさろ。」と、
きゅうにいもの皮も剥かずにさっさとおろしにかかったかと思うと、
奥の方へ向かってせわしく呼び立てた。
「おなべやい、おなべやい。この忙しいのに、あにをしている。
ちょっくり来い来い。」
すると裏口から入ってきたのは、この家の女房と見え、
髪をバサバサに振り乱し、背中に乳飲み子をくくりつけ、
草履を引き釣りながら
「今、弥太ぁとこのおんばあばどんと話をしていたのに、やかましい人だ。」
し、口こごとを言う。
「あにがやかましいもんだ。こりゃ、そこへお膳を二膳こしらえろ。
ええそれ、前垂れが引きずれらぁ。」
「おまえ、箸の洗ったのう知らずか。」
「あに、おれが知るもんか。
こりゃやい、その箸を寄こせやぁ。」
「これかい。」
「ええ、箸でいもが擦られるもんか。
すりこぎのことだわ。こりゃまごつくな。
その膳へつけるのじゃないわ。
ここへ寄こせということよ。
ええ、らちのあかない女だ。」
亭主はがみがみいいながら、すりこぎをとってどろどろといもをする。
女房がそれを見て、
「それ、おまえ、すりこぎが逆さまだぁ。」
「かまうな、おれがことより、うぬのことだ。
それ、海苔がこげるでねえか。」
「やれやれ、やかましい人だ。
このがきゃぁまた、同じょうにほえてくさる。どっちもどっちだぁ。」
「こりや、すりばちをつかまえてくれろ。
ええ、そう持っちゃあ、すられないわ。手におえぬ、ひょうたんくれめだ。」
「あにい、おまえがひょうたくれめだ。」
「あにお、このあま。」
と、いきなりすりこぎで頭をなぐつたから、女房もいきりたって、
「ええ、このやろうめ‥‥。」
と叫ぶなり、すりばちを投げたからたまらない。
そこら一面とろろがこぼれた。
「ひゃあ、うぬ。」
亭主がすりこぎをふりかざして打ってかかる拍子に、
とろろ汁に足すべらせて、どっかりころぶ。
「おまえなんかに負けているもんか。」
と、つかみかかる女も、とろろですべってころんでしまう。
「やれまた見とうもねえいさかいを、おっぽじめたか。
まあ静まりなさろ。」
と、向かいの家のおかみさんが仲裁に入ると、
これまたすべって、すってんころり。
三人がとろろだらけになり、
あっちへすべり、こっちへころげて、手のつけられぬ騒ぎとなった。
このありさまに、弥次郎兵衛北八両人はあきれはてて、
「これはどうにもならめ。北八、先へ行こうか。」
「あざれた連中だ。ときに、あのとろろ汁で一首よみやした。」
けんかする夫婦は口をとがらして
とんぴとろろにすべりこそすれ
歌をよみすててそこを立ち、やがて宇津の山にさしかかる頃は、
雨がしだいに強くなり、しのの葉を打つ音はげしく
蔦の細道も心細くて、杖を力にたどってゆくと、
名物十だんごの茶屋近くきたところで、弥次郎兵衛がすべってころんだ。
そこで、
降りしきる雨やあられの十だんご
ころげて腰をうつの山みち
と、負けおしみを詠んでなおも行くうち、
岡部の宿の宿引きが待ち受けていて
「おとまりでございますか。」
「いや、そうしておられぬ。
わっちらは今日、川を越さにゃならねえ。」
「だんながた、大井川は止まりました。」
「なむさん、川がつかえやしたか。」
「さようでどざいます。さきへおいでなすっても、
お大名が五組、島田と藤枝にお泊まりでございますから一杯で
あなたがたのお宿はどざいませぬ。
まず岡部へお泊まりなさいませ。」
「そんならそうしようか。おめえ、何屋だ。」
「はい、相良屋と申します。
すぐにお供いたしましょう。」
連れだって急いでゆくと、早くも大寺がわらの坂道を越えて岡部の宿に入った。
とうふなる岡部の宿につきてげり
足にできたる豆をつぶして
こう詠んでこの駅に宿をとり、
川の開くまでしばらく旅の疲れを休めることにした。
Q1,『東海道中膝栗毛』、何時代でしょうか?
a,鎌倉時代 b,室町時代 c,江戸時代 d,明治時代
Q2,『東海道中膝栗毛』、何文化でしょうか?
a,鎌倉文化 b,北山文化 c,東山文化 d,元禄文化 e,化政文化 f,明治文化
Q3,『東海道中膝栗毛』、作者は誰でしょうか?
a,松尾芭蕉 b,井原西鶴 c,葛飾北斎 d,十返舎一九 e,伊能忠敬
【今日のひと言】想像力を持って行動する
【今日の脳トレ】
東海道中膝栗毛を楽しませて頂きました。
中学・高校時代の歴史の授業やテストは、覚えることが多いのが残念でした。
文学作品も、タイトルと作家を覚えることにエネルギーを注ぎ、作品やその時代の文化を楽しむ余裕がなかったです。
ちょっと長く人生を経験させてもらった今、面白さを感じて触れさせていただける機会をいただけて嬉しいです。ありがとうございます。
ほぼ膝栗毛です。
お楽しみ下さい。