話題のアイソン彗星ですが、このブログでは2月の
http://blog.goo.ne.jp/gototelesco/d/20130212
以来なので記事としては8か月ぶりになってしまいました。
明け方の空に見えるようになって狙おうと思ってはいたのですが、筆者の自宅からは建物に隠れてしまいなかなか撮影できなかったのです。そうしているうちに条件が良くなり、今朝ですが久しぶりにアイソン彗星をとらえることができました。
8か月の間にアイソン彗星は木星軌道から火星軌道へ入り、尾も出てくるようになったことで彗星らしくなってきました。しかし、光度が当初の予想よりもやや下回っていることから懸念の声も上がっているのはご存じのことかと思います。
世紀の大彗星になってほしいのは私も同じですが、天文学はまだ彗星のすべてを解き明かしたわけではないので、予想と違うことは十分にありえます。そんなとき「残念だった」とか「しょぼかった」という思い出だけにしないで科学的な視点で彗星という天体を理解するというのもあって良いと思いました。予想通りでも、予想以上でも、予想を下回っても、アイソン彗星を通じて研究や理解がかなり進むのではないかと思います。今回はそんな考え方でアイソン彗星を追いかけられればと思います。(kon)
画像:10月10日未明のアイソン彗星