先日ですが、筆者の近所にある都立立川高校の天文気象部に行ってきました。
同校は明治34年に創立、戦前には早くも天体観測ドームを持ち、当時は五藤光学研究所製4インチ屈折赤道儀が装備されていました。この望遠鏡は2006年に町田市立博物館・明石市立天文科学館・2007年に新潟県立自然科学館で展示していたのでご覧になった方もいらっしゃるかも知れません。
現在は15cmフローライト屈折赤道儀と各種天文機材と気象観測機器を持ち、20名以上の部員が活動をしています。
6月ごろ、顧問の先生が弊社を訪問され、備品のマークX赤道儀修繕のご依頼と部活動に際して指導をいただけないかと相談をいただいたことがきっかけでした。同校とは筆者の自宅の近所でありながら接点がこれまでなかったこと、かつて4インチ屈折赤道儀をお使いいただいたご縁もあるので微力ながらお手伝いをさせていただくこととなりました。
夏休み前と9月の学園祭の時期、修繕したマークX赤道儀の納品の時に話しをするテーマや中身等を先生と打ち合わせさせていただきました。
内容は筆者がこれまでやってきたデジタル機器を活用した撮影・測光・分光の観測事例をお話をさせていただきました。筆者の観測は主に自宅(立川市)でやっていることから、都市部における天体観測活動のヒントになればと思ったからです。
前に「日本天文学会とジュニアセッション」でも書きましたが、決して天文に関心がある若手がいないわけではなく、われわれ業界や天文マニアが彼らの存在や活動にもっと注目し、交流を深めることが今後の市場を作る上でのポイントになるのではないかと感じました。しかしそれは長期的な時間が必要になるかも知れません。(kon)
都立立川高校(ホームページ)
http://www.tachikawa-h.metro.tokyo.jp/
都立立川高校天文気象部(ブログ)
http://tamc.blog72.fc2.com/
都立立川高校天文気象部(ツイッター)
https://twitter.com/tamc_net
画像
現在主力の15cmフローライト屈折赤道儀
観測事例紹介の様子
マークX2軸モータードライブ取付中