昇交点

五藤テレスコープ的天文夜話

火星接近

2014-04-10 16:45:11 | 天体観測

140409mars

4月に入ると火星が見ごろになってきました。大接近ではありませんが、それでも前回(2012年)よりも接近しているので観測条件は少し良くなっています。昨夜は12.5cm屈折で200倍以上で見ると、大気の揺らぎのため火星の形が細かく歪んでいるにも関わらず三角形の模様でおなじみの大シルチスや縮小した北極冠、ヘラスには極冠と間違うくらい白雲が確認できました。

眼視で状況を確認した後は5倍バローレンズ+延長筒にPCカメラを取り付け動画撮影と画像処理をしてみました。火星画像は小さいですが、処理をするとディテールが現れます。フィルムで撮影したころは模様が写っただけでも万々歳と思っていたのですが、デジタル技術の進歩はアマチュアでも本格的な惑星観測ができるだけの可能性を与えてくれたと思います。(kon)

画像:4月9日 23時30分に撮影した火星