ごとりん・るーむ映画ぶろぐ

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ザ・リング2(中田秀夫監督)

2008-01-12 | Weblog
ストーリー;シアトルの大新聞社を退職して息子エイダンとともに、デイリー・アストリアの記者として活動するようになったレイチェル。ただし地元であのビデオにまつわる事件が発生したことからサマラに再び発見され、エイダンが再びサマラに付けねらわれるようになる。そして「水」を異常に怖がるようになった息子に異質な人格を次第に発見しはじめるが…。
出演 ;ナオミ・ワッツ、シシー・スペイセク、ゲイリー・コール
コメント ;中田秀夫監督といえば「女優霊」がメチャメチャ怖かったが、「ザ・リング2」では「女優霊」的な怖さよりもハリウッド・ホラーの色調にあえて合わせた演出をしている。とにかく「目」にみえる怖さを重視するハリウッドだが、何もここまで見せなくても見せないほうがむしろ怖いのではないか…と思う冒頭の導入シーンでもあえて「見せる」演出。ナオミ・ワッツがまたこの世にありえないくらい綺麗な母親役で、こういう強くてタフな母親役を演じて、なおかつ美しいという女優はそうはいないのではなかろうか。もともと英国生まれではあるがオーストラリア育ちという女優だが「マルホランド・ドライブ」で注目された後、前作の「リング」が世界的大ヒット。ラスト間際の元夫の不審な死に顔をみた瞬間の「絶叫」が特に印象的だ。その後に「21グラム」でショーン・ペンなどと共演してさらに高い評価という経緯もあるためか、この第2作目にもおそらく1作目の高い評価を受けての出演ということではないだろうか。で、その難しい役回りに今回でも無理なく答えてみせるあたりに女優魂を逆に感じる。筋立て自体がそうとう「キワモノ」なためにすごく難しい役回りだったと思うがそれをこなすあたりがむしろさらに高い評価につながるような印象を受ける。36歳時の映画出演ということになるが、泥まみれになっても水をかぶっても美しい…。さらに児童福祉施設の精神科医の役でエリザベス・パーキンソンが出演している。「ビッグ」でトム・ハンクスの相手役を勤めたヒロインが今度は中年の精神科医として出演。落ちついた雰囲気での演技をひさしぶりに見れて非常に嬉しい。そして「キャリー」というホラー映画の王道をいく名作の主演を演じたシシー・スペイセクも思わぬ場面で思わぬ形での「怪演」をみせてくれる。最初はだれだかわからないほどの「第三世界混迷ぶり」でおそらくキャリーのパロディを多少意識していたのではなかろうか。「水」を怖がるという設定などは前作にはない設定だが、日本映画のリング三部作(「リング」「リング2」「らせん」)や原作の「リング」「らせん」「ループ」よりもまだ「落ち」は納得がいく設定なのでかなり許せるホラー映画。とにもかくにもかつて好きだった女優や今輝いている女優が目白押しのホラー映画なので一度見ておく価値は十分あると思う。

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