ごとりん・るーむ映画ぶろぐ

 現在584本の映画のあくまで個人的な感想をアップさせていただいています。ラブコメ、ホラー、歴史映画が好きです【^_^】

ザ・コア(ジョン・アミエル監督)

2008-01-03 | Weblog
ストーリー;突如地球の「磁気」がくりはじめワシントンでオーロラが観測されるようにもなる。そしてある研究者は「人類の滅亡は1年後に迫る」と断定する…
出演;ヒラリー・スワンク、アーロン・エッカート 、デルロイ・リンドー
コメント;冒頭の「ナキパニ」らしい混乱ぶりが面白く、特にロンドンにおけるヒチコックの「鳥」を思わせるシーンが興味深かった。ペースメーカーや時計がおかしくなったり、オーロラが出てくるシーンはもっと幻想的な撮影を期待したかった。
 この映画は「地中」「音」といった映像になじまないものをあつかっているのでどうしても「ミクロの決死圏」ほど危機感もなく、「ああ、そうかな」と考えている間にラストを迎える…。
(プレートテクノニクス)
マントルとはもともと「地殻」と「核」との間にある地層のことだが、映画にもあるように地殻自体はそれほど分厚いものではなく、核と地殻の間は「モホロビッチ不連続面」とよばれる「玄武岩」で構成されている。海の下から地中にもぐりこむのはある程度地学的に正しく、海の下からだとマントルは代替70キロメートルだが、大陸だとだいたい150キロ目―トルといわれている。この「不連続面」が、地震の発生を複雑にさせる。またマグマも高温で融解されたマントルなので途中マグマに遭遇するのはおかしくはない。ただ数百キロも地下にもぐりこもうというのに距離の稼ぎ方が「ややせこい印象」も受ける。音波で地質を測定するのも一般的で現在ではマントルは4つの層に分かれているとされる。マントル自体もユラユラ動く存在で陸地はそのマントルの上にのって移動する(ユーラシア大陸とインドのぶつかりあいでヒマラヤ山脈ができたことなど)。途中、水晶の「部屋」がでてくるがあながちこうしたこともありえないではないだろう。事実、プレートやマントルの活動地域であるヒマラヤやウラル山脈などは水晶が有名だったりする。やや幻想的な光景ではあるのだが、このあたりは明らかに CGの予算がないのと、それとおそらく「地下」というのがなかなかイメージしにくい世界のせいもあるのかもしれない。超音波で地面を砕く…という発想はいいのだが、その中にもぐりこんでもあまり危機感みたいなものを感じない。いわゆる「外核」に達するのは約4500キロメートル。映画の中ではフィートで表示されていたが…翻訳が正しいのかどうか怪しい気もする。
 外殻とマントルは液体で循環していると考えれる。ただしこれがストップするということは考えられない。これはおそらく地球の自転の影響によるものだからだ。
 非常に地味な活劇という印象も受けるが、それでももはや空の彼方ではなく、足元に「未知の世界」が広がるというのも不思議な話で、実のところこの地球の内部がそうなっているかということはだれも見たことがないので本当のところがわからない。内核も鉄やニッケルが組成成分といわれているが本当のところは不明なのである。とはいえ「科学オタク」にはこの手のものはすべて中学生・高校生レベルの理科の問題であり、つじつまがあわないところはやまほどあったりして…。

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