ごとりん・るーむ映画ぶろぐ

 現在584本の映画のあくまで個人的な感想をアップさせていただいています。ラブコメ、ホラー、歴史映画が好きです【^_^】

北京ヴァイオリン(チェン・カイコー監督)

2007-12-28 | Weblog
ストーリー;中国の田舎町から、父子が二人北京に上京していく場面から始まる。冒頭で主役の少年は街の理髪で髪をきられ、その後、臨月の女性のもとでバイオリンを演奏する。そして、物語は街の中を流れる川にのって親子が北京へ向かい、到着してから始まる‥。悠久の大陸を舞台に繰り広げられるあまりにも切ないメロドラマ。貨幣経済が浸透した中国で、あまりにも通俗的するぎるストーリーがかえって効果的。
出演;シャオ・リュウシュ、キム、タン・ユン
 教えること。教わること。そしてまた東洋の街に流れるチャイコフスキー。ハリウッドの役者ではとても耐えられないであろう長いワンシーンにもすべての役者が耐える。映像は北京の町並みを見事に切り出し、セリフというものが果たして映画に必要だったのかどうかも疑わしくなるほど。字幕はいらないのかもしれない。恋人に素直になれずその思いを抱えたまま偏屈に生きる音楽教師。金持ちをねらって金を稼ぐ一方で恋人にみつぐ女性。そして父と子。敵役の少女も見事。「子どもたちの学校」以来の快挙となるチェン・カイコーの映像。昼メロの局地をいくストーリーが北京の過去と未来。そして貨幣経済と共産主義の対比を切り取る。これが映画だったのだと至福の瞬間を味わえるそんな映画。


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