ごとりん・るーむ映画ぶろぐ

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ウォンテッド(ティムール・ベクマンベトフ監督)

2009-06-11 | Weblog
キャスト:ジェームズ・マカヴォイ、アンジョリーナ・ジョリー、モーガン・フリーマン、テレンス・スタンプ、トーマス・クレッチマン、マーク・ウォーレン、コンスタンチン・ハベンスキー

評価:☆☆☆

コメント:「弾丸は直線に飛ぶという思い込みを捨てろ」というモーガン・フリーマンの台詞が印象的。
 機織職人のギルドが発展して形成されたフラタニティでは、運命の「布」を基にして暗殺を行う集団。モラヴィア地方(チェコの東部地方)が発祥の地と仮定されている。イスラムの「アサシン」と石工のギルドから発展したフリーメーソンの折衷的な性格を持つ組織だ。
 ストーリー自体はあまりよくできているとは思わないが、画面の「曲線運動」がとてつもなく滑らかで美しい。この監督の「デイウォッチ」でもスポーツカーがホテルの壁を優雅な弧を描いて走るシーンが印象的だったが、弾丸も人もすべて直線というよりも曲線の美しさを追及していく。
 そういえばこの映画で「ロシア人」とよばれていた役者は文字通り「デイウォッチ」「ナイトウォッチ」で主役を務めていたコンスタンチン・ハベンスキーのような気が…。また主人公の下宿に住んでいるネコの名前がアナベルなのだがぜんぜん白いネコじゃないあたりが面白い(白い紫陽花がいわばアナベルという花なので)。
 フラタニティそのものはアメリカの大学のクラブのようなものだとイメージしていたが友愛やら兄弟愛やらを重視する社会貢献を目的とする日本でいえばサークル的な感じにちかい名称のようだ。  そして「秘密」がもちろんあるのだが、その秘密の鍵はバイナリ・コード、つまり2進法だ。ちょっとここで脚本についていけなくなったのは、このフラタニティが組織化されたのは1000年前だが、その時期にアスキーコードはない。しかし主人公のウェスリー・ギブソンは映画の冒頭でエルゴノミック・キーボードを熱かったりしてパソコンの知識がそれなりにあることは画面で示されている。だがアスキー・コードはアメリカン・スタンダード・コード。だからモラヴィアで始まったはずなのになんだかおかしい…。1000年前のモラヴィアにはアメリカ規格協会はないし、もしそれに相当するものがあったとしてもローマ字ではなくキリル文字のコード表でなくてはおかしいのでは…とふと映画を見ながら思ったが、まあこれはどうでもいいことかもしれない。
 パニック障害をかかえた主人公が次第に「覚醒」していく様子がとても愉快で快適なアクション映画だ。

ストーリー:顧客管理担当マネージャーのウェスリー・ギブソンが上司ジャニスの嫌味にたえ恋人の浮気に耐え、自分自身のストレスとも戦う毎日を送っていた。しかし薬局での美女との出会いから急速に運命が変化していく…。

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