ごとりん・るーむ映画ぶろぐ

 現在584本の映画のあくまで個人的な感想をアップさせていただいています。ラブコメ、ホラー、歴史映画が好きです【^_^】

コックリさん(アン・ビョンギ監督)

2008-01-10 | Weblog
ストーリー ;ソウルの都会から母親の故郷の村に引っ越してきたユジンと、ユジンと仲のいい三人組はクラスのグループからいじめられていた。このままでは死んでしまうと追い詰められた三人組は、伝説の「29番の机」の上で「霊」(リョン)を呼び出して呪い殺してしまおうとする。そしてまず一人目の犠牲者が出る…。
出演;イ・セウン、キム・ギュリ、チェ・ソンミン
コメント ;1時間半の韓国美少女ゴシックホラーといえるだろうか。粗筋は途中で破綻して、後はイメージと意外性でラストまで突っ走るという強引な手法だが、これはこれでいいのかも。イメージは「リング」「リング2」や「呪怨」の影響をかなり受けている一方で、赤や青、白といった原色の衣装が画面にはえて綺麗。日本に似ているがやはり日本よりも木や草の緑のイメージと岩石の灰色のイメージの組み合わせにインパクトがあって、ホラー映画としてはあまり楽しめないが、原色の美しさをみていく分には1時間半をなんとか乗り切れる。邦題は「コックリさん」なのだが、実際には何かの「霊」を呼び出してたたってもらおうということらしい。そこで「何か」が復活して「エクソシスト」風にもなったり、「箪笥」や「狐階段」のようにもなったりしながら、ラストまでつないでいくのだが、「霊」が実は当初思い描いていた「霊」ではなかった…加えてその地方には忘れたい過去があった…といういろいろ「実験」を積み重ねたようなホラー。作品そのものは失敗にほぼ近いと思われるが、中で取り込んでいるイメージの実験はいずれちゃんとした脚本の別の映画で活用されていくのだと思われる。こういうホラー映画での実験というのは、今日本では難しいと思う。学校を舞台にしているということで「キャリー」を思わせる場面もいくつか。洋風ホラーをアジア風にするとこうなるのか、といった楽しみもできるかもしれない。

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