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大いなる陰謀(ロバート・レッドフォード監督)

2009-05-17 | Weblog
キャスト:トム・クルーズ、メリル・ストリープ、ロバート・レッドフォード

評価:☆

コメント:オバマ大統領が就任する前に製作された映画だが、すでにイラク戦争の問題点は自明の理だったようだ。2003年のイラク戦争で映画製作時で3,500人以上の兵士が死亡。共和党の支持率は下落し、共和党の若手ホープとジャーナリストの対話から映画が始まる。そしてアフガニスタンのバグラム空軍基地上空をヘリコプターが旋回し、極秘作戦に乗り出す…。
 6年間のドロヌマ戦争においてタリバンとの闘いには一定の正当性は見出されてもイラクへの侵攻については結局国際世論も含めてなんら正当性を立証することができなかったアメリカ。戦場がイラクとアフガニスタンの両方に分散している以上、ゲリラ作戦に対抗するには軍事物資が不足している。そこで共和党議員のホープがある極秘作戦を提案するが…。そしてカリフォルニア大学のマレー教授は友愛会の会長職も勤めた優秀な学生が無気力になっているのに気付き討論をしかける。「30,000ドルの学費をかけてオールCなんて…」という台詞がアメリカの格差社会を物語る。対話が多く、戦闘シーンもあることはあるが、やはりアフガニスタンであっても上院議員の部屋であってもカリフォルニア大学の教官室であっても対話で構成されている映画だ。予算さえあればもっと違う展開もできたのかもしれないが、あえてロバート・レッドフォードは「対話」を全面に出す映画をこの時期に造りたかったのだろう。
 題材はアフガニスタン戦争だったが、実はアフガニスタンでなくても構わなかったのかもしれない。「自分の決断に責任を取れ」というマレー教授の言葉が実はすべて上院議員にもジャーナリストにもアフガニスタンの軍人にも、そしてカリフォルニア大学の学生にも突きつけられた最後通牒のような気がする。

ストーリー;同日同時刻、将来の大統領候補とも目される共和党の若手上院議員アーヴィングは熟練ジャーナリストジャニーン・ロス記者と1時間の単独インタビューをもつ。アフガニスタンではカリフォルニア大学にスポーツ奨学生として苦労して進学し、国家のために何をするべきかを考えたあげくに志願兵としてアフガニスタンに赴いた二人がヘリコプターでアフガニスタンの山奥に侵入を試みていた。そしてカリフォルニア大学のマレー教授は政治学でオリジナリティのある発想と意気込みをみせていた学生を呼び出し、論争を挑む…

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