アミノ酸の体内の生成量や食物からの吸収量を抑えると、乳がんの転移を阻止できる可能性があるとする研究結果が、Natureに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。がん細胞が肺、脳やその他の臓器や骨に拡散し、腫瘍を形成する「転移」は、がんによる死亡につながることはよく知られています。マウスを使った今回の実験では、非必須アミノ酸の「アスパラギン」が乳がん拡散でのカギとなっている可能性があることが明らかになったそうです。タンパク質の構成単位であるアスパラギンは、がん細胞を含む人体内のあらゆる細胞で産生される他、牛肉、乳製品、鶏肉、魚介類やアスパラガス、大豆などの食物から吸収されるそうです。マウスに与える餌に含まれるアスパラギンを減らすと転移が半減したというのです。また、アスパラギンを制限するその他の方法と組み合わせることで、転移は約20分の1に抑えられたとも。
http://www.afpbb.com/articles/-/3161627
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