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豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

氷の融解速度が6倍に

2019-04-26 08:30:43 | 研究
氷床の融解量の測定は2019年現在、人工衛星や気象観測所、精巧な気候モデルなどでかなり正確に行うことができるそうですが、今回デンマーク領グリーンランド(Greenland)で1972年以降に消失した氷の量の算定が新たに行われたそうです(AFPBB NEWS)。氷床の融解量の推定は、1990年代や2000年代までにはかなりのレベルにまで可能になったそうですが、それ以前の数十年間は技術があまり進んでいなかったため、信頼性の高い測定結果が得られていなかったそうです。ちなみに1972年は、グリーンランドを定期的に撮影する目的で、地球観測衛星ランドサット(Landsat)が初めて軌道に投入された年だそうです。研究の結果、グリーンランドでは1970年代に年間平均47ギガトン(470億トン)の氷が堆積していたものの、1980年代にはそれと同じ量の氷が消失したことが明らかになったというもの。1990年代も引き続きそのペースで氷が融解し、2000年代になると融解ペースが急激に加速し(年間187ギガトン)、2010年代に入ってからはさらに加速した(年間286ギガトン)。研究チームの推測では、現在、氷の融解は1980年代の6倍の速さで進行している。また、グリーンランドの氷河がもたらした海面上昇は、1972年以降で13.7ミリになるということです。

https://www.afpbb.com/articles/-/3222129?cx_part=top_category&cx_position=1
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