世界の平均寿命は、1980年以降に10年増となる急速な伸びを示していることが、Lancetに発表された国際保健の包括的な概観報告書「Global Burden of Disease Study 2015」で明らかになったそうです(AFPBB NEWS)。 2015年の平均寿命は男性で69歳、女性で75歳近くになったそうです。寿命年数の増加分の大半は、特に過去10年間での、感染症による死者数の急激な減少と共にもたらされたそうです。人口が増加する中、主要な死因であるAIDS(エイズ、後天性免疫不全症候群)/HIV(ヒト免疫不全ウイルス)と結核 (TB) を合わせた死者数は、2005年の310万人から2015年には230万人となり、その減少率は25%を上回ったそうです。また、下痢性疾患による年間死者数が20%減少し、2005年には120万人だったマラリアの死者数も、2015年には73万人となり、約3割の減少となったそうです。また、この10年間で、195のうち188の国と地域で、平均寿命が上昇。一方で、がん、心臓病、脳卒中といった非伝染性疾病については、2005年の3500万人から2015年には3900万人となり、その死者数が増加しているそうです。
http://www.afpbb.com/articles/-/3103613
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