野生チンパンジーがアルコールを含んだものを嫌悪することなく採食することが明らかになったそうです(財経新聞)。ヒトとアフリカにすむ大型類人猿は、アルコール代謝を可能にする遺伝的変異形質を共有していることが分かっているそうですが、習慣的かつ自発的なアルコール消費は、これまでヒトでのみ知られていたものだそうです。ギニアのボッソウでは、地域住民はラフィアヤシの木の上にポリタンクを設置し、朝と夕方に自然発酵したパームワインを回収するそうです。アルコール度数は平均すると3.1%だったが、6.9%に至るものもあるそうです。ボッソウにくらす野生チンパンジーは、このポリタンクを発見すると道具となる葉っぱを浸し、パームワインを飲むことが観察されたというもの。この行動は性別を問わず、6歳の子供から大人までにみられ、1995年から2012年にかけて、計20回、51個体で観察されたそうです。このような行動は、野生チンパンジーがアルコールを含んだものを嫌悪することなく採食することを示していることに。
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