国立循環器病研究センターが、脳の血管にこぶができ、脳出血の原因となる「脳動脈瘤」の新しい治療機器の臨床試験(治験)を5月9日に始めると発表したそうです(YOMIURI ONLINE)。治験で使うのは、特殊なフィルムで覆われた長さ2~3センチ、直径3~5ミリの筒状の機器(ステント)で、国立循環器病研究センターが開発したものだそうです。脚の血管から送り込んだこの機器をこぶ周辺の脳の血管に挿入するとフィルムが血流を完全に遮断し、こぶが縮んで破裂を防ぐというもので、こぶに直接触れないため安全性が高いそうです。従来は、こぶの根元をクリップで留める外科手術などで血流を遮断していたそうですが、こぶが大きいと完全に遮断できず破裂するケースもあったそうです。治験は、国立循環器病研究センターなど3施設で実施し、現在の治療で根治が難しい患者12人に使い、2年かけて安全性と効果を調べるそうです。
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