月に関するニュースを紹介します(AFPBB NEWS)。月は完全な球形からはかけ離れており、地球に面している側とその反対側が高く出っ張った奇妙な形状をしているそうです。ただ理論上では、約44億年前に形成されて以降、回転力によって完全な球形に成形されているはずだそうで、科学者らは数十年間、この謎に頭を悩ませてきたそうです。満月に別の角度から見ると、極めてわずかにレモン形をしていることが分かるそうです。月の地形上にあるこの出っ張り部分は、地球方向の軸上に並ぶこぶだらけの頂点を形成しているそうですが、この出っ張りはどのようにして形成されたおか不明だったそうです。そしてその答えが、月が超高温状態だった形成初期に地球から及ぼされた強力な重力にあるとする研究論文が、英科学誌Natureに掲載されたそうです。火星サイズの浮遊惑星と地球との衝突の結果として形成されたと考えられている月は、当初は溶岩の塊であったそうですが、後に冷えて固まり始めたそうです。月の重力が海の満ち干を起こすのと同様に、月の6倍の質量を持つ地球は、新たに誕生した衛星である月の状態が遷移しているこの時期に、強力な潮汐力を月に及ぼしたそうです。潮汐力は月を伸縮させ、この伸縮プロセスで摩擦による熱が発生。半流動体だった月は、表面が冷えている間にこの熱で暖められるというこの動的プロセスで生じた熱が不均一に伝播し、月の地殻の形成に影響を及ぼしたというものらしいのです。
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