過体重により、胃がんや消化管のがんの他、特定の脳腫瘍や生殖器腫瘍と診断されるリスクが高まる恐れがあるとする研究論文がNew England Journal of Medicineに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。フランスに本部を置く世界保健機関(WHO)付属の「国際がん研究機関(IARC)」は2002年、結腸がんや食道がん、腎臓がん、乳がん、子宮がんなどは、過体重によりそのリスクが高まる可能性があると発表しているそうです。そして今回、胃がんや肝臓がん、胆のうがん、膵臓がん、卵巣がん、甲状腺がんの他、髄膜腫として知られる脳腫瘍の一種や血液のがんである多発性骨髄腫など8種が新たに追加されたそうです。これは、過体重とがんのリスクに関する論文1000件以上を調べた結果だそうです。報告書によると、北米や欧州、中東の女性たちにみられるがんの約9%は、肥満に関連していると考えられるとしているそうです。また、過剰な脂肪は炎症を促し、がんの成長を促進する恐れがあるエストロゲンやテストステロン、インスリンの過剰分泌にもつながると指摘。長期にわたる体重増加の制限が、これらのがんリスクを低減させる一助となるとも。
http://www.afpbb.com/articles/-/3098621
http://www.afpbb.com/articles/-/3098621