健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

ブタの体内で人の膵臓を作る

2019-02-22 08:30:28 | 研究
ブタの体内で人の膵臓を作る研究計画が近く申請されるそうです(YOMIURI ONLINE)。移植用の人の膵臓は不足していることから、将来的にはブタの体内から人の細胞でできた膵臓を取り出し移植に使う計画とのことです。国の指針が3月下旬に改正され、動物の体内で人の臓器を作る研究が日本でも解禁となる見込みで、この研究が国内初となる見通しとのことです。計画では、膵臓ができないように遺伝子改変したブタの受精卵に、様々な細胞に変化できる人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)を入れ、ブタの子宮に戻す。ブタが自らの細胞では作れない膵臓の部位に人のiPS細胞が入り込み、人の細胞でできた膵臓が成長すると期待されるそうです。今回は、出産前に胎児を取り出し、その膵臓に含まれる人由来の細胞の量や臓器としての機能を調べるそうです。学内の倫理審査委員会を通り、国の専門委員会で認められれば、2019年度中にも実験に着手するそうです。ブタは成長が早く臓器の形が人と似ていることから、人の臓器を成長させる動物に選ばれたそうです。ブタ体内での移植用膵臓の作製について、10年後には実用化につなげたいとも。改正される指針は基礎研究が対象で、人の細胞を入れた動物の受精卵を動物の子宮に戻し、出産まで認めるそうです。

https://www.yomiuri.co.jp/science/20190217-OYT1T50067/
Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« iPS細胞で脊髄損傷の治療 | TOP | 若者2人に1人に難聴リスク »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | 研究