宇宙で水ができる化学反応を実験室内で忠実に再現して、できた水のオルト:パラ比が地球と同じになることが明らかになったそうです(財経新聞)。宇宙や彗星で観測される水のオルト:パラ比は0.1~2.5:1で、地球の水のオルト:パラ比(3:1)とは異なるそうです。これまでは宇宙の極低温環境がその原因であると考えられていたそうですが、その仮説が正しいかは明らかになっていなかった。今回、宇宙で氷ができ、気相へ放出される過程を、実験室内で忠実に再現。そして、そのオルト:パラ比を共鳴多光子イオン化法で直接測定したところ、-263℃で氷を作った場合でも、地球のオルト:パラ比である3:1になることがわかったそうです。つまり、宇宙でできた水のオルト:パラ比は、生成時の温度を示すものではないと言えるそうです。このため、太陽系ができたばかりの頃がどのような温度環境であったかを知るためには新しい理論が必要になるそうです。
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