世界150か国以上で楽しまれている黒ビール「ギネスビール」を注いだ時、グラス内に流れ落ちるような波模様ができる仕組みが解明されたとする論文が発表されたそうです(読売新聞オンライン)。他のビールや炭酸飲料より細かい泡と専用グラスの形が、特有の模様を作るそうです。ギネスビールは、1759年にアイルランドで誕生。国内ではキリンビールが販売しているそうです。クリーミーな泡を作り出すために、炭酸ガスだけを含む他のビールや飲料とは違い、窒素ガスも使われているそうです。泡は直径約50マイクロ・メートルで炭酸ガスの約10分の1の大きさだそうです。ギネスビールは不透明で泡の動きの観察が難しいため、研究ではこの泡とほぼ同じ大きさの中空の粒子を水に混ぜ、模擬ギネスビールを作製。実験容器に入れてレーザーを当て、水や粒子の動きを観察したそうです。その結果、注いだ時に泡の多い部分と少ない部分に分かれ、濃淡の模様が現れることが判明。全体の泡はゆっくり上昇するが、泡が少ない部分のビールは重いため、容器の壁を伝って模様を押し下げることがわかったそうです。容器の傾きを変えて調べたところ、10度で最も模様が見えやすかったそうです。専用グラスの内側の一部も約10度に傾いているそうです。
https://www.yomiuri.co.jp/science/20190527-OYT1T50217/
https://www.yomiuri.co.jp/science/20190527-OYT1T50217/