健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

文章のいろは

2010-02-10 07:58:04 | 日記
「やばい」「微妙に」といった話し言葉を文章でも使う学生が目立つので、山形大学では「話し言葉を書かない」など新入生が大学で学ぶうえでのいろはを教える「スタートアップセミナー」を4月から新入生の必修科目とするということです(毎日jp)。
 セミナーは週1回(90分間)「主語と述語、修飾語と被修飾語は近づける」「話し言葉を持ち込まない」など初歩的な作文方法などを解説するそうです。また、レポートやディベート、情報収集の方法についても説明するということです。来年度初めて必修化するということで、これまでも選択科目では似たような講義内容の講座があったそうですが、受講生が少なかったのでしょうか来年度は必修化するということです。
 専用テキストのタイトルは、米沢藩第九代藩主上杉鷹山の名言を借りて「なせば成る!」だそうです。ネーミングも工夫が見られます。内容はというと、「作文力を高めよう!」「文の書き方の原則」「授業ノートのとり方」など26項目にものぼり、例えば「文の長さは30~40字くらいを目安とする」などと記しているといいます(毎日jp)。文部科学省大学振興課の担当者のコメントも報道されています(毎日jp)。「大学生に対し、これほど基礎的なことをテキストまで作って教える例は聞いたことがない」と。
 国立大学法人の山形大学での対策ですので、いかに現在の大学生の教養教育に問題があるかがうかがえると思います。地方私立大学では、状況はさらに悪いのが実情です。ある意味、日本語を話しながら「言葉の壁」を感じることもあります。もちろん、手をこまねいて傍観していたわけではありません。地方私立大学をはじめ大学の先生達は、本来の担当領域を超えた教養指導に多くの時間を割いているのが大学教育の現状でもあります。山形大学の取り組みを参考に、他大学でも一歩踏み込んだ対策が行われると思います。
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