健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

教養力検定

2010-02-26 08:25:29 | 日記
大学生の学力低下が問題になって久しいですが、なかなかその解決策が見いだせない状況にあります。大学全入時代となり、選ばなければ大学に入ることができるようになっています。そして、各大学が学生確保に躍起となり、学力試験を課さずに入学を認める入試方式が占める割合が多くなっています。そのため、大学に入ってからの学問に必要な基礎学力、いわゆる教養が身についていない学生が多くなっています。例えば、今話題になっているバンクーバーのある国は?などという質問に答えられない学生や、カナダと答えられてもバンクーバーがカナダ西部の都市であることは知らない、など特に生きていくには必要とは言い難いが知っていても損はないという教養がないのです。もちろん、日本国の総理大臣や国務大臣、ニュースなどを聞いても知らない、答えられないと言った学生が多いのです。漢字も読めない、書けないなどは当たり前で、簡単な算数の計算ができないなど、大学での学問に支障をもたらすような状況の起きています。
各大学はこうした学生の基礎学力を高めるために入学前や入学後に特別なプログラムを用意するなどして積極的に取り組んでいます。しかし、正規の授業としてカリキュラムに入れることが難しいため、プログラムへの参加は学生の自主性に任せる部分が大きくなっているのが実情だと思います。大阪にある羽衣国際大学では毎年9月に全学年対象の教養検定を行うそうです(YOMIURI ONLINE)。政治経済や歴史、英語など10分野から計100問を出し、30分で解かせる。これまで2回の検定で、基礎知識だけでなく日本語にも問題を抱える現状が把握できたと言います。答案はすべて返却し、90点以上の「1級」取得者を学長が表彰するという仕組みがあるというのです。1つの試みとして参考になります。どのようにしてモチベーションを引き出し、それを維持するかがこうしたプログラム(リメディアル教育)の成否にかかっていると思います。
もちろんこうしたリメディアル教育に対して、反対する意見もありなかなか思うように推進できない大学・学部・学科もあるようです。正解を求めてさらなる努力が求められていますし、それに向けて多くの時間を割かなければならない大学教員は・・・・・・。
Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 看護・医療系人気 | TOP | 浅田真央選手、銀メダル! »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | 日記