健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

10年長生きすることを可能にしているとみられる遺伝子変異

2017-11-25 08:30:14 | 研究
米中西部に暮らすキリスト教の一派アーミッシュ(Amish)の人々に、それを持たない人よりも10年長生きすることを可能にしているとみられる遺伝子変異が見つかったとする研究報告がScience Advancesに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。アーミッシュはPennsylvania州などに住むプロテスタントの一派で、自動車や電話などを使わず、独自のコミュニティーを形成しているそうです。その健康な老い方について10年以上にわたって研究が行われてきたそうです。研究では、Indiana州Berneのアーミッシュコミュニティーの人々177人を調査。そのうち43人に「SERPINE1」と呼ぶ遺伝子の変異があることを発見。平均寿命はこれら43人が85歳だったのに対し、残りの住民の平均寿命は75歳。こうした遺伝子変異を持つアーミッシュの人々は糖尿病にも極めてかかりにくく、代謝も良いそうです。細胞の老化で中心的な役割を果たしているたんぱく質はプラスミノーゲン活性化抑制因子1(PAI-1)とみられており、RPINE1遺伝子の影響を受けるそうです。PAI-1は動物の加齢に関連があることが知られているが、ヒトでの影響はいまだ解明されていないとのこと。

http://www.afpbb.com/articles/-/3150748
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