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豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

10か月飛び続けるツバメ

2016-11-17 08:30:44 | 研究
こげ茶色の羽毛をした小型の鳥「ヨーロッパアマツバメ」が、10か月間にわたり一度も着地することなく連続飛行することが分かったとの研究結果がCurrent Biologyに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。空中で過ごす時間としては、知られている鳥類の中で最長だそうです。ヨーロッパアマツバメが生涯の大半を飛行して過ごすとの仮説は、英国の研究者Ron Lockley氏が46年前に初めて提唱していたそうで、今回の研究結果は、その仮説を裏付けるものとなっているそうです。研究では、ヨーロッパアマツバメ13羽の背部に、重さわずか1グラムの超小型データ記録装置を取り付け、飛行状況や加速度、位置情報などを収集。ヨーロッパアマツバメは8月に繁殖地を出発して西アフリカ経由で中央アフリカの熱帯雨林まで移動する際、10か月後の次の繁殖期に戻ってくるまで一度も着地しないというのです。また、一部の個体は真冬に短時間、場合によっては一晩中、木に止まっていることもあるそうですが、その他の個体はこの期間中、文字通り一度も着地しなかったそうです。実際に止まった個体もその期間はわずかで、10か月間の99.5%を飛行して過ごしたそうです。移動中の睡眠の有無やその方法については、まだ解明されていないそうですが、毎日の明け方と夕暮れに高い位置まで上昇し、そこからゆっくりと降下する間に一眠りしている可能性があるそうです。グンカンドリなどの鳥も、滑空しながら眠ることが知られているそうです。ヨーロッパアマツバメは飛行中に餌を捕まえ、日中は暖気の上昇気流に乗って滑空することでエネルギーを節約していると考えられているそうです。
http://www.afpbb.com/articles/-/3105964
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