心臓発作や心不全を起こすリスクのある人々に、たとえ現在の血圧が正常値であるとしても、血圧降下剤を投与することで、数百万人の命が救われる可能性があるという研究結果が発表されたそうです(AFPBB NEWS)。研究チームは、20年以上にわたり60万人以上が関わった123の臨床実験を分析。緊急に現在の高血圧治療のガイドラインを見直すように求めたということです。研究によると、収縮期血圧が10mmHg下がるごとに、心臓発作のリスクが約5分の1、心不全のリスクが約4分の1、あらゆる原因で死亡するリスクが13%減少するそうです。こうしたリスクの減少は、さまざまな高リスク患者の間でほぼ共通してみられたそうです。最近、高リスク患者の収縮期血圧の降圧目標値を130mmHgから140mmHgに緩和した欧州高血圧学会(European Society of Hypertension)の高血圧治療ガイドラインを含め、血圧指針の見直しを促したそうです。
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