今年の夏ので電力供給に関して議論が起こっています。その背景には、原子力発電所の安全性の問題と化石燃料による発電能力の問題です。近い将来、新たなエネルギー供給法が生み出されないと、毎年のようにこの議論が行われてしまうかもしれません。そんな中、振動を電気に変える「振動発電」に適した素材開発に成功したと報道がありました(YOMIURI ONLINE)。新素材は鉄とコバルトの合金で、たたいたり、ふるわせたりすると、素材内部の磁場が変化し、発電するとのことです。長さ20ミリ、厚さ1ミリ、幅2ミリの大きさだと0・1ミリ・ボルトの電圧が発生するそうです。これまで使われていた鉄ガリウム合金に比べると、最大2・5倍の発電出力となる。この新素材を使用することで、スイッチを押す力で電気を起こす電池いらずのリモコンや、タイヤの振動でバッテリーを給電する自動車の開発に応用できるほか、波の満ち引きの力を使った波力発電などの自然エネルギー分野への展開が有望になるそうです。特許出願中で、すでに国内の電子部品、自動車部品メーカーと実用化に向けた交渉が持ち上がっているとも。いや楽しみですね。
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