永遠に、幸せになりたい。    by gorosuke

真夜中、いいおっさんが独り海に向かって延々と竿を振る。
アホだな。でもこのアホ、幸せなんだよなあ。

ブログ復活。2月のメバル 25センチの呪い

2010-03-05 | メバル
昨秋のイカ釣りの後、メバルを釣りに出かけ、釣り場で風に煽られ落下、足首を骨折してしまった。
歩けるようになるまで1ヶ月、釣りに出かけられるようになるまで2ヶ月かかった。
しかしその後、仕事に忙殺され、また仕事が面白く、とうとうその年は釣りに行けずじまいになっちまった。

そして新年を迎え、いざ釣り復帰と出かけてみれば、日本海は例年になく大荒れで釣りにならない。
少ないチャンスを狙って出かけてみるも、釣りのできるポイントは限られており、デカイのが釣れない。
数は釣れるのだが、せいぜいが25センチどまりである。

そして2月。
2月は寒い。気温が4度以下では手が凍えて釣りにならない。そのうえ産卵期である。海も荒れまくる。
というわけで小生にとってメバルオフの月なのだが
今年は大雪で家の周囲はまだ1メートルの残雪があるというのに、
20日ごろから季節は突然春に切り替わった。
気温が上がり、波が静かになれば、やはり心は海へ向かう。

まずは21日、イージーテトラに出かけてみる。
ここは少々の波があっても釣りのできるところ。
その夜は1.5メートルの波。足に波を被りながらもなんとか釣りができる。
このくらいの波でデカイのが期待できるポイントはここしかない。

渋いが、底を丹念に探っていると、ぼちぼちかかる。











しかし、どれも25センチを越えない。
このポイントは尺は無理だとしても、27、8センチは釣れなくもないのだ。
粘ってみる。

すると、少し引きの強いやつ。いい感じだ。



25センチに少し足りない。
でも、いい感じなって来た。
気分が乗って来た。



25センチ。

その後アタリは止まった。
粘ってみる。
30分。

帰ろうか。
いやもう少し。

妙な違和感。
デカイやつのアタリは小さいことが多い。
ひょっとして、合わせてみる。
乗った!!うっひょ~~!!



5センチのカサゴの赤ちゃんだった。



その3日後、24日は珍しく凪ぎ予報。
風もないという。

迷うことなく一直線に尺本命ポイントへと向かった。
ここは複雑な潮の流れのためか、周囲は凪ぎでもサラシが渦巻いている。
周囲が1.5メートルならば、もうここは荒れ狂って釣りにならない。

ポイントの手前まで来て車を停めた。
夕日があまりにも美しかったからだ。
冬の水平線に沈む夕日である。
荘厳であった。
この夕日にであっただけでも来た甲斐はある。



実は右足首を負傷したのはこのポイントなのである。
そうだ、気を抜いたら危ないのだぞと気を戒めるために、
これからこのポイントのことを「右足(ライトフット)の崖」と呼ぶことにしよう。

今年初のこのポイントである。半年ぶりだろうか。
昨年春は本命ポイントであるにかかわらず、ついにデカイのにお目にかかれなかった。
今年はどうか。

海の状況は悪くない。波は1メートル。潮は動き、足下を適当なサラシが渦巻いている。
ここは全くのべた凪では釣れたことがない。

いつものラインを通して来る。
状況はやはり渋かった。
表層では全くアタリなく、深層を角度を変えて引いているうちに時折当たって来る。
その時折のアタリを大事に掛ける。食いが浅く、三分の一はバレてしまうが。

一匹目。



25センチ弱。

二匹目。



25センチ弱。

三匹目。



四匹目。



ううむ、またしても25センチ弱。

デカイのがいないのか、腕が悪くなったのか、たまたまのタイミングなのか
それとも何かに呪われているのか。

と、ぐっと気持ちが落ち込んで来たところ
コン!!と引ったくるようなアタリ、合わせる、乗った、デカイ!!
こりゃあちょっと次元の違う引きだ!!グングン引っ張る!!
ゴリ巻き。
寄せる。抜き上げる。重いぞ!!
こりゃあ尺は完全に越えている。間違いなし!!
心臓が踊った。



しかし、現実は甘くはなかった。
確かに尺は完全に越えていたが
そやつはセイゴだった。40センチ。がっくし。



その後、粘ってみる。
気持ちを入れ替えて、粘ってみる。
諦めない。これが釣りの最高のテクニックなんだと。

そうすると、また時折掛かる。



しかし、やはり25センチを越えないのであった。

渋くとも、このポイントでこのくらい当たれば、必ず27~8センチの一匹二匹は釣れていた。

これはもう、呪われているとしか考えようがないではないか。

25センチの呪いか。

なんだか帰りの足が重かった。

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