10月末から2ヶ月ぶりの更新である。
その間、山口での展覧会中、ギャラリーオーナー繁さんと長門にメバルを釣りに出かけただけで、釣りというものから遠ざかっていた。
まあ仕事に追われていたのだ。
山口、松山での展覧会も終わり能登に帰って来たのは正月の2日で、我が家はすっぽりと雪に覆われあたり一面真っ白だった。
ここにきてやっとのんびりできたわけだが、そうなると自然に釣りへの想いが湧いて来る。
そういえば昨年の正月、31センチを釣ったのだったと、その思い出も蘇る。
5日、天気が緩んだので出かけることにした。
勿論、31センチを釣った輪島の浅い磯だ。
このポイントはいつもは小さいのしか釣れないが、正月明けに限ってデカイのが来る。産卵をしにやって来るのだ。
釣り座に立ってみると1.5メートルの波、軽い向かい風、悪くなかったが、雪がちらつき30分もやっていると早くも手がかじかんで来た。
時折掛かるのも小さいやつばかり。
そのうち雪が強くなり、背中をシャビシャビと叩く。
そう思い通りには行かないわな・・・・・
駄目かな・・・・・・・
そこで風が追い風に変わり、手の凍てつきが緩んで来た。
すると途端にやる気が出て来る。
よし!!と前方の遠いところへフルキャスト。潮の流れが複雑と思えるところだ。
浅い磯である。10グラムのフローティング飛ばしウキに1メートルのリーダー、0.5グラムのジグヘッドにはガルプベビィサーディンを付けた。
今のところ一番信頼の出来るリグだ。
PEスペシャル93フィートは浅い磯での飛ばしウキやスプリットリグにはもってこいのロッドだ。
少し引いたところで、小さなアタリ。
そのまま、そしてまた小さなアタリ、少し待って合わせる。
乗った。突然重かった。
ロッドを高く上げ、ゴリ巻きする。
ここで何度磯に潜られ逃がしたことか。
バッドが少し曲がる。
でかいぞ。
遠くから魚の暴れながらの白い筋が近づいて来る。
なんとかバレずに抜き上げる。
落とさないよう慎重に握る。
その感触はまさに尺クラスだった。
早速、足場の安定したところへ運び計ってみる。
尺をほんの僅か超えていた。
ジャスト尺というところ。
いや、驚いた。
いきなりである。
思い返せば、昨年もそうだった。
全く釣れず、粘っているうちにそいつだけがやって来た。
さてと、釣り座に帰ろうとしたところ、テトラにへばりついた藻に滑りそのまま海の中へ落下。
しかし、なんとか膝下までの浸水で済んだし、ロッドもリールも守った。えらい!!
で、釣りを再開。
水の入ったブーツは思ったほど冷たくはなかったが、30分もやっていると流石に冷えて来る。
リグをシンキングの飛ばしウキか、スプリットに替え底を狙いたかったが、再びかじかんだ手は上手く仕事をしてくれそうもなかった。
25センチを1つ追加したところで切り上げることにした。
いつもなら二匹目の尺、いや、それ以上の大物を狙って粘るところだが・・
とにもかくにも寒さに負けたのだった。
(ともあれ嬉しいわけで記念写真。ところで小生が付けているこのヘッドライト。JENTOSというメーカーのセンサー付きだがこいつが素晴らしい。いちいちかじかんだ手でスイッチを押さなくてもいいのだから。)
その2日後の7日、再び同じポイントへ出かけた。
ブーツも洗い乾かし、そのポイントに合った体制を整え、準備万端で出かけた。
日が落ちて暫く経った頃である。
海も1.5メートルの波、追い風、気温もすこし緩んで2日前より良さそうだった。
先ずはフローティング飛ばしウキ。
正面にフルキャスト。
その一投目、ガツンと来た。
26センチ。
いい感じだった。
しかし、その後は小さいのばかり。
時折22~3センチが来るがパッとしない。
2日前と状況は変わらないが、そのうちデカイのが来そうな予感はあった。
そのうち、底辺りを狙ってみようとシンキング飛ばしウキに替えてみるが、状況は変わらない。
かえってアタリはサッパリと消えちまった。
2時間粘って、そんなものだった。
一度足場の安定したところに戻り、ちょっと休憩、煙草に火をつけ考えてみる。
何故釣れないのか。
昨年の31センチはシンキングの飛ばしウキに掛かった。
今回は駄目である。うんともすんとも反応がない。
分からない・・・・・
再び釣り座に戻ってプラグを付けてみた。
しかし、これも反応がない。
潮の流れを考えてみる。
暗くてよく分からないが、ゆっくりと左へ流れているようだった。
飛ばしウキの弱いところは流され易いことだろう。
底を狙ってシンキングにしても流されればうまくいくはずがない。
遠くの底を叩くにはスプリットだろう。
3.8グラムのシンカーを付け、リーダーは30~40センチと短くする。ジグヘッドはやはり0.5グラム。
追い風に乗って前方へフルキャストする。
なるべく遠いところを狙いたい。
少し待って引いて来る。
時々コンコンと底の岩礁に当りながらくる。そんな感じ。
単体ジグヘッドのように。
と・・・・当って来た。
コツン、コツコツ、
合わせると乗った。重く引きは強かった。
デカイか!!
ゴリ巻きするが、あと10メートルのところの沈み根に潜られバラしてしまう。
底で掛かったやつは浮かせにくい。
よほど強引に早くやらなければ潜られちまうのだ。
数投後、アタリとも言えないような微妙な感じ、合わせると乗った。
こいつはうまく寄せる。
26.5センチ。
暫くしてガツンと来た。
26センチ。
その後、再び、根に潜られバラした。
どうも10メートルのところに横たわる沈み根が問題だ。
そこで根掛かり、ラインブレイク。
PEを編み直し、スプリットリグをセットし再びキャストだが
その頃から風が変わった。
強い向かい風。手がかじかんで来た。
アタリも次第に遠ざかる。
そろそろ潮時か。
しかし、手に息を吹きかけ、風の止む隙間を待ってもう少し。
右の方角でコツンと来た。ちょっと待ち、合わせる。
ロッドに重さが乗った。
すかさずロッドを高く差し上げゴリゴリと巻く。
バッドが僅かに曲がるのを感じた。
強い引きだ。
とうとう来たか!!
グングン巻く。
なんとか10メートルのところの沈み根を通過、上手く抜き上げた。
しかし、握った感触、尺クラスじゃないのが分かる。
28センチ。
ここからがいいところ。
と思うが、風はますます強く、突風で身体が持っていかれそうになる。
身の危険を感じた。
それが潮時だった。
前回は寒さに折れ、今回は風である。
しかし、正月の二回の釣り、それなりに面白かった。
最初は運良く尺が来て、二回目はスプリットの威力を感じさせてもらった。
次回からスプリットの世界が広がりそうだ。
その間、山口での展覧会中、ギャラリーオーナー繁さんと長門にメバルを釣りに出かけただけで、釣りというものから遠ざかっていた。
まあ仕事に追われていたのだ。
山口、松山での展覧会も終わり能登に帰って来たのは正月の2日で、我が家はすっぽりと雪に覆われあたり一面真っ白だった。
ここにきてやっとのんびりできたわけだが、そうなると自然に釣りへの想いが湧いて来る。
そういえば昨年の正月、31センチを釣ったのだったと、その思い出も蘇る。
5日、天気が緩んだので出かけることにした。
勿論、31センチを釣った輪島の浅い磯だ。
このポイントはいつもは小さいのしか釣れないが、正月明けに限ってデカイのが来る。産卵をしにやって来るのだ。
釣り座に立ってみると1.5メートルの波、軽い向かい風、悪くなかったが、雪がちらつき30分もやっていると早くも手がかじかんで来た。
時折掛かるのも小さいやつばかり。
そのうち雪が強くなり、背中をシャビシャビと叩く。
そう思い通りには行かないわな・・・・・
駄目かな・・・・・・・
そこで風が追い風に変わり、手の凍てつきが緩んで来た。
すると途端にやる気が出て来る。
よし!!と前方の遠いところへフルキャスト。潮の流れが複雑と思えるところだ。
浅い磯である。10グラムのフローティング飛ばしウキに1メートルのリーダー、0.5グラムのジグヘッドにはガルプベビィサーディンを付けた。
今のところ一番信頼の出来るリグだ。
PEスペシャル93フィートは浅い磯での飛ばしウキやスプリットリグにはもってこいのロッドだ。
少し引いたところで、小さなアタリ。
そのまま、そしてまた小さなアタリ、少し待って合わせる。
乗った。突然重かった。
ロッドを高く上げ、ゴリ巻きする。
ここで何度磯に潜られ逃がしたことか。
バッドが少し曲がる。
でかいぞ。
遠くから魚の暴れながらの白い筋が近づいて来る。
なんとかバレずに抜き上げる。
落とさないよう慎重に握る。
その感触はまさに尺クラスだった。
早速、足場の安定したところへ運び計ってみる。
尺をほんの僅か超えていた。
ジャスト尺というところ。
いや、驚いた。
いきなりである。
思い返せば、昨年もそうだった。
全く釣れず、粘っているうちにそいつだけがやって来た。
さてと、釣り座に帰ろうとしたところ、テトラにへばりついた藻に滑りそのまま海の中へ落下。
しかし、なんとか膝下までの浸水で済んだし、ロッドもリールも守った。えらい!!
で、釣りを再開。
水の入ったブーツは思ったほど冷たくはなかったが、30分もやっていると流石に冷えて来る。
リグをシンキングの飛ばしウキか、スプリットに替え底を狙いたかったが、再びかじかんだ手は上手く仕事をしてくれそうもなかった。
25センチを1つ追加したところで切り上げることにした。
いつもなら二匹目の尺、いや、それ以上の大物を狙って粘るところだが・・
とにもかくにも寒さに負けたのだった。
(ともあれ嬉しいわけで記念写真。ところで小生が付けているこのヘッドライト。JENTOSというメーカーのセンサー付きだがこいつが素晴らしい。いちいちかじかんだ手でスイッチを押さなくてもいいのだから。)
その2日後の7日、再び同じポイントへ出かけた。
ブーツも洗い乾かし、そのポイントに合った体制を整え、準備万端で出かけた。
日が落ちて暫く経った頃である。
海も1.5メートルの波、追い風、気温もすこし緩んで2日前より良さそうだった。
先ずはフローティング飛ばしウキ。
正面にフルキャスト。
その一投目、ガツンと来た。
26センチ。
いい感じだった。
しかし、その後は小さいのばかり。
時折22~3センチが来るがパッとしない。
2日前と状況は変わらないが、そのうちデカイのが来そうな予感はあった。
そのうち、底辺りを狙ってみようとシンキング飛ばしウキに替えてみるが、状況は変わらない。
かえってアタリはサッパリと消えちまった。
2時間粘って、そんなものだった。
一度足場の安定したところに戻り、ちょっと休憩、煙草に火をつけ考えてみる。
何故釣れないのか。
昨年の31センチはシンキングの飛ばしウキに掛かった。
今回は駄目である。うんともすんとも反応がない。
分からない・・・・・
再び釣り座に戻ってプラグを付けてみた。
しかし、これも反応がない。
潮の流れを考えてみる。
暗くてよく分からないが、ゆっくりと左へ流れているようだった。
飛ばしウキの弱いところは流され易いことだろう。
底を狙ってシンキングにしても流されればうまくいくはずがない。
遠くの底を叩くにはスプリットだろう。
3.8グラムのシンカーを付け、リーダーは30~40センチと短くする。ジグヘッドはやはり0.5グラム。
追い風に乗って前方へフルキャストする。
なるべく遠いところを狙いたい。
少し待って引いて来る。
時々コンコンと底の岩礁に当りながらくる。そんな感じ。
単体ジグヘッドのように。
と・・・・当って来た。
コツン、コツコツ、
合わせると乗った。重く引きは強かった。
デカイか!!
ゴリ巻きするが、あと10メートルのところの沈み根に潜られバラしてしまう。
底で掛かったやつは浮かせにくい。
よほど強引に早くやらなければ潜られちまうのだ。
数投後、アタリとも言えないような微妙な感じ、合わせると乗った。
こいつはうまく寄せる。
26.5センチ。
暫くしてガツンと来た。
26センチ。
その後、再び、根に潜られバラした。
どうも10メートルのところに横たわる沈み根が問題だ。
そこで根掛かり、ラインブレイク。
PEを編み直し、スプリットリグをセットし再びキャストだが
その頃から風が変わった。
強い向かい風。手がかじかんで来た。
アタリも次第に遠ざかる。
そろそろ潮時か。
しかし、手に息を吹きかけ、風の止む隙間を待ってもう少し。
右の方角でコツンと来た。ちょっと待ち、合わせる。
ロッドに重さが乗った。
すかさずロッドを高く差し上げゴリゴリと巻く。
バッドが僅かに曲がるのを感じた。
強い引きだ。
とうとう来たか!!
グングン巻く。
なんとか10メートルのところの沈み根を通過、上手く抜き上げた。
しかし、握った感触、尺クラスじゃないのが分かる。
28センチ。
ここからがいいところ。
と思うが、風はますます強く、突風で身体が持っていかれそうになる。
身の危険を感じた。
それが潮時だった。
前回は寒さに折れ、今回は風である。
しかし、正月の二回の釣り、それなりに面白かった。
最初は運良く尺が来て、二回目はスプリットの威力を感じさせてもらった。
次回からスプリットの世界が広がりそうだ。
今季の越前では二回連続で納得の釣りをした試しが有りません。
沈み根のジレンマ。
このリスクを冒さないと掛からない魚。浮くまで待つかリスク承知で食わせにいくか。人はこういうジレンマのある釣りに魅了されちゃうんですよね。
でも釣れたほうが良いのは変わりませんが。
でもその方が情熱と腕が試されて面白いのかもしれませんね。
待っていれば浮いて来るのでしょうが、この寒さの中、待ってられないですね。とにかく食わせにいきたいですね。リスクは後の話で、とにかく食いつかせたいと。
ダービーの方は盛況のようですね。
今のところの順位をどうしたら見れるのか分からないので誰がどうなっているのか分かりませんが。
恐らく、つーさん、ダイさんがトップの方にいるのだと想像しています。
そのうち会って話ができればいいですね。
ダイさんがtopで僕が2位です。3㎜差。
5匹で3㎜差ってw
この30.7で逆転したわけだ。
なんかつーさんがトップ、ダイさんが2位というの、ホッとすると言うか落ち着くね。
収まるところへ収まっていると言うか。
バーブレスさんもやっぱりバーブレスさんの位置で彼の釣りを貫いていてこれも楽しいと言うか、悪くないね。
カズヒコさんはもう少しやれそうな気はするね。
ともあれ、ダービーはガキの頃の遊びと同じで自分たちが遊びを考え、ルールを作り、それに懸命になる。存在を賭けての真摯な闘い。それこそが遊びだ。外の大人たちが何と言おうと関係ない。
いや、楽しそうだ。しんどいこともあるだろうけど、しんど、いい!!だな。