久しぶりの釣りだった。
今年の初釣りであるし、12月の遠征仕事の帰り越前海岸でつーさんとメバル釣りをやったものの、我がフィールでの初メバル釣りだった。
新年になっても5~6メートルの波は収まらなかったが、3日になって突然のように波が落ちた。予報では2メートルという。
メバルの場合、2メートルでも荒れ過ぎだが、5日からまた寒波だという。
この機を逃してはいつ釣りに行けるか分からない。
その日、やっつけなければならない仕事を済ませ、夕方から雪を踏んで出かけた。
寒波で出かけられない間、降る雪を見ながら仕掛けや道具の手入れなど、準備は万端であった。
思い浮かぶポイントは他にもあったが
産卵前であろうから浅い磯のほうがよかろうと
まずはイージーテトラに向かった。
大物は釣れないだろうが、まずまずのサイズが期待出来るし、
正月休みでもまずここには人は来ない。
日が落ちてから現場に到着。
予想通り人っ子ひとりいなかった。
しかし、いつもの釣り座はもろに波を被り降りられない。
背後の一段高いテトラからしかキャスト出来なかった。
テトラにぶつかった波は際3メートルの幅でサラシを作っていた。
このポイントでこんな荒れた状況は初めてのことだった。
風も左前方からの向かい風である。
ともかく3グラムのジグヘッドにガルプを付けて投げてみることに。
でも足場の高さと向かい風で飛ばず、サラシの中でジグヘッドの感触を掴めない。
すぐにやめて、飛ばしウキを付けた。
12グラムの手作り飛ばしウキ。市販のラグビーボールの飛ばしウキに錘を埋め込んでシンキングにしたやつである。
リーダーは約1メートル、先には0.5グラムのジグヘッドを付けた。ワームはやはりガルプ。
キャストすると向かい風の中、少しは飛んでくれる。
カウントダウンして底を狙った。
このポイントはいつも底で食って来る。
ジグヘッドがボトムの岩をコンコンと擦るくらいでいい。
数投目、左方向のテトラに近い底でゴニョっとしたアタリ。
すかさず合わせると乗った。
重い塊が暴れながら上がって来た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/fb/21bf190af8dc6579830625e25ca592a5.jpg)
27センチ。
このポイントでは最大級のサイズ。
一匹目から調子いいではないか。
しかし、その後はサッパリであった。
釣れなくはないが、20センチ弱のリリースサイズばかり。
時折、重い手応えもあるが決まってバレてしまう。
食いが浅いのか。
2時間半、やってみるが駄目だった。
仕方なく移動。
このテトラ帯では他の場所であまり釣れたことがないのだが、まだまだ帰る気はしなかった。
予報では夜の気温は2℃ということだったが、寒さは感じないどころか、温かい感じさえした。
テトラ帯の左端に立った。ここは前面のテトラが海藻で濡れて滑りそうなので、先程よりさらに高い釣り座となった。
ここは波がまともにぶつかるところでサラシが渦巻き、20メートルのところに潮目も出来ていた。
ぶつかった潮はテトラ際を右に流れているようだった。
何となく雰囲気があった。
このサラシを狙ってみよう。
そこで、先日福井越前海岸でつーさんと行った釣りのことが脳裏に蘇った。
あの時も相当に荒れていた。小生は釣れなかったがつーさんはでかいのを釣った。
彼はクロダイ用のフローティングの飛ばしウキを使って引かない釣りを展開、それがその時のパターンだった。
波に任せ、表層を漂わせるのだ。そして時々しゃくって上下に動かす。
つーさんの冴えた技だった。
このポイントは底でしか食わないと思い込んでいたが、どうだろう。
たかだか水深2~3メートルの浅場で荒れた状況、底もくそもないだろう。
表層1メートルあたりを漂わせるというのは効果的に違いない。
波が勝手に動かしてくれるし、上下にも動いてくれる。
ジグヘッドが早く移動しないのでメバルたちに食わせる間をたっぷりと与えられる。
あるエリアを効率的に攻めるにはいいに違いない。
つーさんは釣り場で拾ったクロダイ用の飛ばしウキ(クロダイ釣り師がロストしたもの)を沢山持っていて、小生も数個頂戴したのだが、それでやってみることにした。
メバル用飛ばしウキのフローティングは軽過ぎる。その点、クロダイ用は重量があって使い易い。
高い足場から、先ずはテトラ際の根掛かりの危険のない正面あたりにキャストしてみた。
そして極めてゆっくりと、そっと引いてみる。時々はまったく引くのをやめてみる。しゃくって上下に動かしてもみる。
底での根掛かりの危険はまったくないので安心して放っておけるのだ。
正面に投げたはずが回収する頃には右手のテトラ際をやってくる。
潮の流れは案外強い。
数投目、遠いところでアタリ。
乗ったが、途中でバレてしまった。
その直後、再びヒット。
テトラ際まで引き寄せるが抜き上げるのが難しい。
どうしても前のテトラに当たってしまう。
えいやっと素早く巻き上げなければならない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/2f/c4b12e94de65dceaaf55fdacd6b1d9af.jpg)
25センチ。
暫くして
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/4b/cc2db79abd87d3685103f6fe8320feaa.jpg)
23センチ。
9時を過ぎて時合いが来たのか。
それともこのパターンが当たったのか
俄然、釣れる雰囲気になって来た。
ともあれ、極めてゆるりと引いて来る。
特にサラシに入ったところでは引くのをやめ暫く放っておく。
そして、またゆるりと引く。
引くとジグヘッドは浮き上がり、引くのをやめるとフォールする。
して、掛かった。一際重いやつ。
ゴンゴン巻いて抜き上げる。
落ちるなよ!!
うまくいった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/8a/62b1be268f9e164bc1cb47007439a537.jpg)
安全なところまで上がって計ってみた。
29センチ。
よし!! 心が躍る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/06/a70df574a82357ad39d705b309ac8aef.jpg)
その後、25センチ弱を2匹、掴む寸前で落としてしまう。
うまく海に落ちてくれればいいが、テトラに当たったらおしまいだ。
玉網を使うのは面倒だが、使うことにする。
左斜め方向を狙ってみた。
やがて正面にくる。
ちょっと引く、止める、また引く、を繰り返していると、
藻に掛かったような変なアタリ。
合わせてみると乗った。
こいつも重かった。
すかさず巻く。ゴリゴリ巻いた。
えいやあー!!と抜き上げる。
玉網に受ける。
おっと、でかかった。
また上に上がって計測。
なんと、そやつ30センチを僅かに越えていた。
何度も測ってみるが間違いなかった。
30.5センチ。
嗚呼、実に久しぶりの尺である。
しかも、このポイントで・・・・・
信じられないが、事実だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/be/6f4925fcbbc30d40baa316267a1d4239.jpg)
その日はおそらく特別な日なのだ。
こんな日は滅多にやってこない。
二匹目の尺を狙った。
これまで尺が二匹釣れたことが三度ある。
一匹釣れたということは、もう一匹釣れる大チャンスなんである。
30分後、潮目が近づいて来たのでそこを狙ってフルキャスト、やはりゆっくり引いて来てサラシの境目あたり、ゴンときた。
こいつもデカメバル。
計測。28センチ。
さらに30分後、近いところでガツンと食いついた。
こいつは引きが強かった。
テトラ近くまで引いて来てこれまで一度も出なかったドラグがジィージィーと唸った。
ドラグかまわずゴリ巻である。
一気に抜き上げる。
空中、玉網に受けるのを二度空振りしたが、大丈夫。
ジグヘッドは上顎ど真ん中を貫通し、外すのに苦労するほどしっかりフッキングしていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/43/7636795d8101d81e66331b3218ef91d2.jpg)
こいつもでかかった。
尺だ、と思ったが計測してみると、ちょっと足らなかった。
29.5センチ。
もう少し。
釣れそうなんだが・・・・
しかし、その後、アタリはパタリと途絶えた。
時折掛かるのは藻と豆メバルばかり。
釣れる度に写真を撮り、上に持ってあがり計測する。
そんなことをせず、すぐに釣り続けたらもっと釣れただろう。
メバルの時合いは短い。などと思ってみるが詮無い話である。
空はどんより暗くなり、雪が降って来た。
ヘッドライトを付けると、雪が光る線となって海に突き刺ささる。
止めようか・・・・・いやもう少し、もう少し。
真夜中を過ぎて雪が激しく背中に当たるが寒くはなかった。
寧ろ、背中に当たるパラパラという音のリズムが心地よかった。
その釣り座を諦め、最初の釣り座に戻った。
やはりフローティングの飛ばしウキパターン。
ぼつぼつヒットはするものの20センチクラスだった。
やはりここは尺は期待出来ないか・・・・
帰ろうか・・・
いや、もう少し。
何かが引っぱる。
まだ余力はある。
雪は小降りになったことだし。
そして、12時半だった。
テトラ際に気を取られていたが、真正面を狙ってみることに。
そう遠くないところ。
ソロソロ引いて正面のサラシの境目あたりでストップ。
暫くそのままに。
反応がないので、そろっと引いてみる。と・・・・
もわっとした感触。
反射的に合わせると重さが乗った。
藻ではない。メバルだった。
重くもがくのを強引に寄せた。潜る暇を与えない。
重い、重い。
ばれるなよ!!
祈りながら抜き上げた。
玉網に受ける。うまくいった!!
堂々たる魚体だった。
一目で尺クラスと分かる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/e2/3ffdd9407b19c3f7c4061e3e4a04d743.jpg)
早速測ってみる。
魚体の真ん中を口先から尻尾まで・・・やはり30センチを超えていた。
31センチ。
スケールを魚体の下に置き、写真を撮った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/c5/e7ae0e7314b195ff7140252d6910fd50.jpg)
嬉しさより、なんだか不思議だった。
まさかこの釣り座で・・・・・
こうなったら三匹目を狙ってみるか。
と、しつこく粘ってみるが、
神様はそこまでお人好しではないのだ。うっは。
帰り道、流石に午前2時ともなれば
行き交う車もなく、うっすらと積った雪を踏んで
ゆっくりと帰った。
幸せな夜だった。
釣れない日も多いが、たまにはこんな日もあるのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/df/afa41508e135f327a3f4487ad46db7a6.jpg)
ロッド;ブリーデン グラマーロックフィッシュ83ディープ
リール;ダイワ セルテート2506+ブリーデンダブルハンドル
ライン;ラパラ チタニウムブレイド0.4号11lb
飛ばしウキ:自作ラグビーボール12グラム(シンキング)、クロダイ用飛ばしウキ8グラム(フローティング)
リーダー:フロロカーボン8~10lb 1メートル弱
ジグヘッド;自作ジグヘッド(がまかつJIG29+ガン玉)0.5グラム 他1グラム未満
ワーム;ガルプ ベビィサーディン2インチ 他
今年の初釣りであるし、12月の遠征仕事の帰り越前海岸でつーさんとメバル釣りをやったものの、我がフィールでの初メバル釣りだった。
新年になっても5~6メートルの波は収まらなかったが、3日になって突然のように波が落ちた。予報では2メートルという。
メバルの場合、2メートルでも荒れ過ぎだが、5日からまた寒波だという。
この機を逃してはいつ釣りに行けるか分からない。
その日、やっつけなければならない仕事を済ませ、夕方から雪を踏んで出かけた。
寒波で出かけられない間、降る雪を見ながら仕掛けや道具の手入れなど、準備は万端であった。
思い浮かぶポイントは他にもあったが
産卵前であろうから浅い磯のほうがよかろうと
まずはイージーテトラに向かった。
大物は釣れないだろうが、まずまずのサイズが期待出来るし、
正月休みでもまずここには人は来ない。
日が落ちてから現場に到着。
予想通り人っ子ひとりいなかった。
しかし、いつもの釣り座はもろに波を被り降りられない。
背後の一段高いテトラからしかキャスト出来なかった。
テトラにぶつかった波は際3メートルの幅でサラシを作っていた。
このポイントでこんな荒れた状況は初めてのことだった。
風も左前方からの向かい風である。
ともかく3グラムのジグヘッドにガルプを付けて投げてみることに。
でも足場の高さと向かい風で飛ばず、サラシの中でジグヘッドの感触を掴めない。
すぐにやめて、飛ばしウキを付けた。
12グラムの手作り飛ばしウキ。市販のラグビーボールの飛ばしウキに錘を埋め込んでシンキングにしたやつである。
リーダーは約1メートル、先には0.5グラムのジグヘッドを付けた。ワームはやはりガルプ。
キャストすると向かい風の中、少しは飛んでくれる。
カウントダウンして底を狙った。
このポイントはいつも底で食って来る。
ジグヘッドがボトムの岩をコンコンと擦るくらいでいい。
数投目、左方向のテトラに近い底でゴニョっとしたアタリ。
すかさず合わせると乗った。
重い塊が暴れながら上がって来た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/fb/21bf190af8dc6579830625e25ca592a5.jpg)
27センチ。
このポイントでは最大級のサイズ。
一匹目から調子いいではないか。
しかし、その後はサッパリであった。
釣れなくはないが、20センチ弱のリリースサイズばかり。
時折、重い手応えもあるが決まってバレてしまう。
食いが浅いのか。
2時間半、やってみるが駄目だった。
仕方なく移動。
このテトラ帯では他の場所であまり釣れたことがないのだが、まだまだ帰る気はしなかった。
予報では夜の気温は2℃ということだったが、寒さは感じないどころか、温かい感じさえした。
テトラ帯の左端に立った。ここは前面のテトラが海藻で濡れて滑りそうなので、先程よりさらに高い釣り座となった。
ここは波がまともにぶつかるところでサラシが渦巻き、20メートルのところに潮目も出来ていた。
ぶつかった潮はテトラ際を右に流れているようだった。
何となく雰囲気があった。
このサラシを狙ってみよう。
そこで、先日福井越前海岸でつーさんと行った釣りのことが脳裏に蘇った。
あの時も相当に荒れていた。小生は釣れなかったがつーさんはでかいのを釣った。
彼はクロダイ用のフローティングの飛ばしウキを使って引かない釣りを展開、それがその時のパターンだった。
波に任せ、表層を漂わせるのだ。そして時々しゃくって上下に動かす。
つーさんの冴えた技だった。
このポイントは底でしか食わないと思い込んでいたが、どうだろう。
たかだか水深2~3メートルの浅場で荒れた状況、底もくそもないだろう。
表層1メートルあたりを漂わせるというのは効果的に違いない。
波が勝手に動かしてくれるし、上下にも動いてくれる。
ジグヘッドが早く移動しないのでメバルたちに食わせる間をたっぷりと与えられる。
あるエリアを効率的に攻めるにはいいに違いない。
つーさんは釣り場で拾ったクロダイ用の飛ばしウキ(クロダイ釣り師がロストしたもの)を沢山持っていて、小生も数個頂戴したのだが、それでやってみることにした。
メバル用飛ばしウキのフローティングは軽過ぎる。その点、クロダイ用は重量があって使い易い。
高い足場から、先ずはテトラ際の根掛かりの危険のない正面あたりにキャストしてみた。
そして極めてゆっくりと、そっと引いてみる。時々はまったく引くのをやめてみる。しゃくって上下に動かしてもみる。
底での根掛かりの危険はまったくないので安心して放っておけるのだ。
正面に投げたはずが回収する頃には右手のテトラ際をやってくる。
潮の流れは案外強い。
数投目、遠いところでアタリ。
乗ったが、途中でバレてしまった。
その直後、再びヒット。
テトラ際まで引き寄せるが抜き上げるのが難しい。
どうしても前のテトラに当たってしまう。
えいやっと素早く巻き上げなければならない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/2f/c4b12e94de65dceaaf55fdacd6b1d9af.jpg)
25センチ。
暫くして
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/4b/cc2db79abd87d3685103f6fe8320feaa.jpg)
23センチ。
9時を過ぎて時合いが来たのか。
それともこのパターンが当たったのか
俄然、釣れる雰囲気になって来た。
ともあれ、極めてゆるりと引いて来る。
特にサラシに入ったところでは引くのをやめ暫く放っておく。
そして、またゆるりと引く。
引くとジグヘッドは浮き上がり、引くのをやめるとフォールする。
して、掛かった。一際重いやつ。
ゴンゴン巻いて抜き上げる。
落ちるなよ!!
うまくいった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/8a/62b1be268f9e164bc1cb47007439a537.jpg)
安全なところまで上がって計ってみた。
29センチ。
よし!! 心が躍る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/06/a70df574a82357ad39d705b309ac8aef.jpg)
その後、25センチ弱を2匹、掴む寸前で落としてしまう。
うまく海に落ちてくれればいいが、テトラに当たったらおしまいだ。
玉網を使うのは面倒だが、使うことにする。
左斜め方向を狙ってみた。
やがて正面にくる。
ちょっと引く、止める、また引く、を繰り返していると、
藻に掛かったような変なアタリ。
合わせてみると乗った。
こいつも重かった。
すかさず巻く。ゴリゴリ巻いた。
えいやあー!!と抜き上げる。
玉網に受ける。
おっと、でかかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/fd/61fba24809f09605e2ebf1a641454378.jpg)
また上に上がって計測。
なんと、そやつ30センチを僅かに越えていた。
何度も測ってみるが間違いなかった。
30.5センチ。
嗚呼、実に久しぶりの尺である。
しかも、このポイントで・・・・・
信じられないが、事実だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/be/6f4925fcbbc30d40baa316267a1d4239.jpg)
その日はおそらく特別な日なのだ。
こんな日は滅多にやってこない。
二匹目の尺を狙った。
これまで尺が二匹釣れたことが三度ある。
一匹釣れたということは、もう一匹釣れる大チャンスなんである。
30分後、潮目が近づいて来たのでそこを狙ってフルキャスト、やはりゆっくり引いて来てサラシの境目あたり、ゴンときた。
こいつもデカメバル。
計測。28センチ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/41/26773b03edca708d548e4d9849b25959.jpg)
さらに30分後、近いところでガツンと食いついた。
こいつは引きが強かった。
テトラ近くまで引いて来てこれまで一度も出なかったドラグがジィージィーと唸った。
ドラグかまわずゴリ巻である。
一気に抜き上げる。
空中、玉網に受けるのを二度空振りしたが、大丈夫。
ジグヘッドは上顎ど真ん中を貫通し、外すのに苦労するほどしっかりフッキングしていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/43/7636795d8101d81e66331b3218ef91d2.jpg)
こいつもでかかった。
尺だ、と思ったが計測してみると、ちょっと足らなかった。
29.5センチ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/ec/b170b1b0d5fa231660f71fa3364988d5.jpg)
もう少し。
釣れそうなんだが・・・・
しかし、その後、アタリはパタリと途絶えた。
時折掛かるのは藻と豆メバルばかり。
釣れる度に写真を撮り、上に持ってあがり計測する。
そんなことをせず、すぐに釣り続けたらもっと釣れただろう。
メバルの時合いは短い。などと思ってみるが詮無い話である。
空はどんより暗くなり、雪が降って来た。
ヘッドライトを付けると、雪が光る線となって海に突き刺ささる。
止めようか・・・・・いやもう少し、もう少し。
真夜中を過ぎて雪が激しく背中に当たるが寒くはなかった。
寧ろ、背中に当たるパラパラという音のリズムが心地よかった。
その釣り座を諦め、最初の釣り座に戻った。
やはりフローティングの飛ばしウキパターン。
ぼつぼつヒットはするものの20センチクラスだった。
やはりここは尺は期待出来ないか・・・・
帰ろうか・・・
いや、もう少し。
何かが引っぱる。
まだ余力はある。
雪は小降りになったことだし。
そして、12時半だった。
テトラ際に気を取られていたが、真正面を狙ってみることに。
そう遠くないところ。
ソロソロ引いて正面のサラシの境目あたりでストップ。
暫くそのままに。
反応がないので、そろっと引いてみる。と・・・・
もわっとした感触。
反射的に合わせると重さが乗った。
藻ではない。メバルだった。
重くもがくのを強引に寄せた。潜る暇を与えない。
重い、重い。
ばれるなよ!!
祈りながら抜き上げた。
玉網に受ける。うまくいった!!
堂々たる魚体だった。
一目で尺クラスと分かる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/e2/3ffdd9407b19c3f7c4061e3e4a04d743.jpg)
早速測ってみる。
魚体の真ん中を口先から尻尾まで・・・やはり30センチを超えていた。
31センチ。
スケールを魚体の下に置き、写真を撮った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/c5/e7ae0e7314b195ff7140252d6910fd50.jpg)
嬉しさより、なんだか不思議だった。
まさかこの釣り座で・・・・・
こうなったら三匹目を狙ってみるか。
と、しつこく粘ってみるが、
神様はそこまでお人好しではないのだ。うっは。
帰り道、流石に午前2時ともなれば
行き交う車もなく、うっすらと積った雪を踏んで
ゆっくりと帰った。
幸せな夜だった。
釣れない日も多いが、たまにはこんな日もあるのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/df/afa41508e135f327a3f4487ad46db7a6.jpg)
ロッド;ブリーデン グラマーロックフィッシュ83ディープ
リール;ダイワ セルテート2506+ブリーデンダブルハンドル
ライン;ラパラ チタニウムブレイド0.4号11lb
飛ばしウキ:自作ラグビーボール12グラム(シンキング)、クロダイ用飛ばしウキ8グラム(フローティング)
リーダー:フロロカーボン8~10lb 1メートル弱
ジグヘッド;自作ジグヘッド(がまかつJIG29+ガン玉)0.5グラム 他1グラム未満
ワーム;ガルプ ベビィサーディン2インチ 他