杖をお供にしたお母様が二つ目の駅で隣合わせに腰かけたのは
草津に出かける日曜の朝のことであった。
空いた電車じゃマンウオッチングもできず 退屈なだけ。
推し測るように ” どちらまでですか? ” 口火を切る?お母様。
答えながら私のオウム返しに ” 桶◯までです~♪ ” と仰る。
夕方なら大方ご自宅にお帰りになる時間でも9時少し回った朝だ。
” ご家族のお宅にでも? ” 暇つぶしに さぐりを入れた。
すると~ 教会に行かれるとのことで敬虔なクリスチャンさん。
苦悩の人生に救いを求め信者さんに? 図々しくキッカケを聞いてみた。
若い頃から興味本位で水晶占いを始め多くの書物を読破勉強をした末は
イエスキリスト様。。。 60才の時なそうで けろっと話される。
ある時 枕元に
イエス様が現れたのは本当!
と念を押しながら話される
それは~ 寝ても覚めても眩暈や
吐気が数日続いている真夜中
頭上に伸びる火柱のような
真っ赤な灯りの上に
イエス様をハッキリ見たという
そのパワーをいただいてからは
眩暈や吐気がピタッと治ったそうだ
バランスを取るように杖を掴む右手に思わず両手を合わせたゴロハナ~♪
20年先 この方のようにシャキッとはいくまいが。。。
” そのパワーのお零れに私もあずかりたいです~♪ ”
お母様に優しく左手を重ねていただき元気百倍 嬉しかった。
振動でよろっとした降り際 矍鑠たるお母様に手を振り続けお別れした。
かりそめにしては濃いぃ~ 14分間であった。