ぶらっと 水戸

水戸の見て歩き

水戸の人形(1)

2021-02-23 20:53:01 | 水戸

 水戸では農人形ばかりでなく、ぶらっと歩きをしていると、いろいろな人形をよく目にします。すこしご紹介してみます。

 

雛人形提灯(水戸八幡宮 八幡町8-54)
 お正月の八幡宮に、提灯製造の青野商店(新荘1-5-50)によって、雛人形の提灯が奉納されていました。平安時代に行われた、紙の人形(ひとがた)を流して、身の病などのけがれを清めたことに雛祭りの源流があるようなので、悪疫コロナも流してほしいものです。

 

米粒人形(県庁1Fホール 笠原町978-6)
 写真は「水戸黄門行列」の米粒人形ですが、雛人形や七福神、干支などいろいろなものがあるようです。岡崎ゆき子という作家の作品で、水戸市の郷土品認定を受けているそうです。

 

お袋様(大井神社 飯富町3475)
 神社がある高台の階段付近にあります。母親の愛情を具象化した民間信仰のようです。地元の人が人形を奉納したようです。

 

「祈り」人形(安国寺 大足町 1184-1)
 境内にある福縁堂に、檀家が「祈り」と題して制作して奉納した人形のようです。真多呂人形とありますが、いわゆる木目込み人形の一種のようです。

 

看板人形(イタリアン K'SCLUB 城南1-3-4)
 人形が、看板なみのアイキャッチャーの役割を果たしているのでしょう。こうした人形は、飲食店でよく見られるようです。

水戸の農人形

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水戸黄門光圀公九ヶ條禁書

2021-02-22 20:32:50 | 水戸


 享保7年(1722)に江戸城大広間に掛けられたという、徳川光圀がつくった9ヶ條(10ヶ條とするものもあるようです)の訓戒の書があったそうです。いろいろな人によって伝えられているようで、この「水戸黄門光圀公九ヶ條禁書」は、県立図書館にある、筆者不明の文書のようです。伝わる文書によって、微妙な違いがそれぞれにあるようです。下は私の解読なので、そのつもりで読んでください。写真、「禁書」行の左側が、「楽は苦の種」の條です。

一 苦は楽の種 楽は苦のたね(種)と 知るへ(べ)し

一 主人と親ハ(は) 無理成(なる)ものと思(おもい) 下人ハ(は) 足(たら)ぬ物(者)と知へし(しるべし)

一 子ほと(程)に親を思へ 子な(無)きものハ 身に置くらへ(おき比べ) 近き手本と知るへ(べ)し

一 御掟(おきて)に恐(おそれ)よ 火におちよ(怖じよ) 分別(ふんべつ)なきものにおちよ(怖じよ) 恩を忘る事なかれ

一 分別とは 堪忍(かんにん)を もとゝ知るへ(べ)し

一 欲と色と酒とを かたき(敵)としるへし(知るべし)

一 朝寝すへ(べ)からす(ず) 長座すへ(べ)からす(ず)

一 小なる事を分別せよ 大成事(だいなること)に驚へからす(おどろくべからず)

一 九分ハ足す(くぶはたらず) 十分はこほるゝ(溢るる)と知るへ(べ)し

コメント (2)
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水戸の斗栱(3)

2021-02-21 20:00:13 | 水戸

 斗栱(ときょう)が3段になる、三手先(みてさき)を集めてみました。強度にはあまり関係ない装的様式のようですが、確かに見ていてきれいだなと思います。どれも本殿の建築です。

 

吉田神社(河和田町(かわわだちょう)2895)
 ここは、4段の四手先です。やはり、多い方がみばえはよいようです。

 

香取神社(中大野703)
 これ以下のものは三手先です。斗栱から飛び出した尾垂木(おだるき)もこっています。よく見ると、組物の間にすき間が見えます。地震の影響があったのでしょうか。

 

日吉神社(見和2)
 日吉神社は建てかえられてからまだそれほど日がたっていないようで、角の鋭さが目につきます。

 

愛宕神社(愛宕町10-5)
 愛宕神社は、木鼻に獅子が、欄間に花々が刻まれていたりしていて、そうとう装飾的です。それだけに、斗栱にも装飾が施されているようです。

 

鹿島神社(鯉渕町2924)
  この神社も装飾が多く、本殿下部にも三手先の斗栱があります。

水戸の斗栱(2)

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水戸の植樹(4)

2021-02-20 20:21:27 | 水戸


茨城県立歴史館(緑町2-1-15)
 昭和50年に茨城県農業研究クラブ設立20周年記念に植樹されたようです。たぶんこの3本のサワラの木なのだろうと思いますが、50年でこれくらいに育つようです。写真左下にその記念碑があります。

 

茨城県近代美術館(千波町666-1)
 昭和63年に水戸商工会議所90周年とその青年部10周年を記念して植樹された3本のケヤキのようです。これも30年以上の時間がすぎているようです。

 

少年の森(千波公園 千波町3080(水戸市公園緑地課千波湖管理室))
 平成24年に、水戸市内にある6つのライオンズクラブが合同した記念にメグスリノキを植樹したようです。隣には、平成13年に建てられた献眼顕彰碑があります。

 

千波湖北の桜川遊歩道(千波大橋近く)
 水戸駅ビルのエクセル、エクセルみなみ店を運営する、水戸ステーション開発が、平成25年に会社創立30周年の記念にソメイヨシノを植樹したようです。今年の開花はもう少し先のようです。植樹をする習慣がもっと多くの個人や企業に広まるといいなと思います。

 

水戸市役所(中央1-4-1)
 令和元年に、新元号を歓迎し、新天皇即位をお祝いして烈公梅を植樹したそうです。ぼつぼつ開花が始まっていました。

水戸の植樹(3)

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水戸の鞘堂(4)

2021-02-19 19:58:55 | 水戸

 今回も本堂を覆う鞘堂(さやどう)です。神社では、拝殿の奥(裏側)に祭神を祀る本堂を建て、その周囲を塀で囲う形式が一般的のようです。力を入れて作られる本殿は、風雨から守るために周囲を覆う鞘堂を建てることが多いようで、前回から引き続きそれらをご紹介します。

 

日吉神社(中丸町464)
 本殿の神域が広いせいか、本殿に独立した鞘堂を建てています。前方と側面の上部が開いています。

 

五平神社(五明町)
 杮葺き(こけらぶき 木の薄板を屋根に重ねてふく工法)の本堂を覆う、瓦葺きの鞘堂です。風通しや見えることを配慮したのか、全体を粗く覆っているようです。

 

鹿島神社(森戸町546)
 ここは、前面と側面の上方が開いています。拝殿からの参道上に掛けられた屋根と鞘堂が雨除けでつながっています。

 

日吉神社(千波町)
 拝殿から独立した本殿全体を覆う鞘堂で、これが本殿だといわれても納得しそうな感じの建物です。鞘堂の向拝屋根が、拝殿からの参道屋根の下に入り込んでいます。

 

高房(たかふさ)大明神(筑地町610)
 ここも全体を覆う鞘堂ですが、一部帯状にすき間がつくられています。両側がそうとうこわされていて、これもまた、一部マニアのしわざかもしれません。

水戸の鞘堂(3)

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