最近少し変わった形の灯籠をよく見かけます。それらは、地震などで壊れてしまった灯籠の使える部分を組み立てて再生したものです。それらのほとんどは、本来の照明としてではなく、オブジェのようなものとして生かされるのようです。そんないくつかをご紹介します。灯籠の部位名称はここで見て下さい。
吉田神社(内町3193-2)
これは、竿だけが残った灯籠です。文化13年(1830)に三浦屋弥兵衛が筆頭で奉納したという大灯籠で、竿に彫られた神燈という文字は弥兵衛が書いたそうです。信仰の文化財として残されているのでしょう。
別雷皇太神(べつらいこうたいじん 元山町1-1-57)
宝珠と火袋、竿がありませんが、見ていてそれほど違和感はありませんでした。
金刀比羅神社(泉町3-2)
火袋と竿がありません。一見お堂のように見えます。
手子后神社(元石川町1728)
竿と、火袋のない上部が別々に並んでいました。
春日香取神社(川又町246)
火袋がありません。地震などで倒れたときに、そこが一番壊れやすい部分のようで、復元するときに、はぶかれるようです。
香積寺(渡里町111)
香積寺では、側に竿が置かれていますので、危険を減らすためにあえてはずしたのでしょう。これは新しい灯籠の形のように見えます。
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