ぶらっと 水戸

水戸の見て歩き

水戸のお寺(4)

2017-05-01 22:43:19 | 水戸

真仏寺(飯富町3427)
 現・笠間市稲田に滞在していた親鸞が、信者の大部(おおぶ)平太郎の招きで大部郷(飯富町周辺)をたずねて、田植え歌をうたって布教したという話が伝わっています。平太郎はその後出家して真仏を法名としたそうです。寺伝によると真仏上人が真仏寺を開いたのは弘長二年(1262)、本尊は金銅の阿弥陀仏で、茨城の真宗寺院で金銅仏は珍しいそうです。浄土真宗大谷派です。

 

香積寺(渡里町111)
 以前は、常照寺の下寺だったそうですが独立したそうです。もっとも、創建は貞観元年(1345)で、常照寺より歴史は古いそうです。天保の梵鐘等の供出令を拒否したため破却されたそうですが、大正11年に檀家などの努力で復興したそうです。墓地入口のサクラがきれいです。臨済宗南禅寺派です。

 

和光院(伝灯山 田島町415)
 かつて、江戸氏の祈願寺として水戸城内にあったそうですが(伝灯坂という名前が残っています)、江戸氏没落とともに、文禄4年(1595)今の地に移されたそうです。境内の不動堂は宝暦9年(1754)に建てられたそうですが、現在、市の指定文化財です。不動の血で描かれたという血不動があるそうです。真言宗智山派です。写真はスダジイの大木と本堂です。

 

安楽寺(元吉田町2511)
 今の茨城町大戸にあった浄土院に滞在した雲水(源氏の武将・佐々木高綱の4男)が、現・笠間市稲田に親鸞を訪ねて、得度することができて唯誓と名を改め、その後、承久3年(1221)その寺を安楽寺としたそうです。下町檀家らの要請により寛永2年(1625)に今の地に移ってきたそうです。浄土真宗本願寺派だそうです。

 

円通寺(千波町1227)
 元弘3年(1333)に出された天皇の命令書があるそうですから、それ以前の開基ということになるそうです。今の地へは、天保13年(1842)に元吉田・常照寺から移ったそうで、それ以前からあちこち移転しているお寺だそうです。佐竹氏の紋章だった日の丸軍配が山門などで見られます。天保の梵鐘等の供出令を拒否したため破却されて、その後再建されたたそうです。曹洞宗です。


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