goo blog サービス終了のお知らせ 

ぶらっと 水戸

水戸の見て歩き

水戸・好文亭にある襖などの引手

2020-03-14 19:27:53 | 水戸

 襖(ふすま)などの引手も、いろいろな意匠があるようです。徳川斉昭が作った好文亭奥殿の襖には、部屋ごとに違う絵が描かれていますが、表裏の絵が違う同じ襖には同じ引手が付けられているようでした。ですから、同じ部屋でも襖によって違う引手がある場合もあるようです。3Fの楽寿楼以外は好文亭1Fにあるものです。

 

梅の間
 木瓜(もっこう)という形のように見えます。金メッキがされていて、格式のある部屋で見ることが多い意匠のように思われます。梅の間や竹の間などは、明治2年に柵町にあった中御殿の部屋が移築されたそうです。そして梅の間は、斉昭の正妻だった吉子が維新後に一時滞在していた部屋だそうです。

 

楽寿楼
 好文亭の見晴台である3F楽寿楼の襖にある引手です。黒花菊透かしという意匠のようです。これも上品な模様のように見えます。

 

楓の間
 蛇の目というようですが、黒くて丸い引手です。これが一番目にする形のようです。

 

板戸
 襖と違って板戸や障子には丸形より縦型の引手が多いようです。

 

板戸
 これも板戸の引手です。解説によると、楕円部分(底)の裏側にある板が中央で折れて開くようになっていて、部屋の中をのぞけるように斉昭が作らせたとあります。この引き手がある所には茶坊主がいて、何陋庵(かろうあん)という茶室に入る人をのぞいていたように解説にありますが、のぞくための窓を開く側(写真の裏側です。何陋庵は同じ裏側にあります)が逆になっているように見えます。

 

障子
 これは分銅型というのでしょうか。御座の間と東西の塗縁(ぬりえん)の境ある障子につけられています。この障子は、細くさいて組んだ竹が貼られていて、斉昭が東西の塗縁の様子を透かして見るために作られたものだそうです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする