ぶらっと 水戸

水戸の見て歩き

水戸の八角(3)

2021-05-02 18:57:21 | 水戸

神輿(みこし)
 東照宮(宮町2-5-13)の神輿は八角のようです。屋根の角につけられる蕨手(わらびで)も8つあります。少しでも早くコロナがなくなって、神輿の雄姿を見たいものです。

 

灯籠(祇園寺 八幡町11-69)
 開山堂正面にある灯籠は八角形です。天女と獅子の彫刻が八方にほどこされています。

 

天水受け(祇園寺 八幡町11-69)
 これも祇園寺で、開山堂前に置かれた八角の天水受けです。三葉葵の家紋がついています。

 

四阿(あずまや)と机(逆川緑地 千波町)
 八角屋根の四阿ですが、中の机も八角で、椅子もそれに合わせて作られていました。

 

畳(春日神社 田谷町1)
 拝殿奥の本殿前に置かれた、神主が座る八角形の畳です。ほかの神社でも見ることがありました。

水戸の八角(2)

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水戸の野草(18)

2021-05-01 20:40:53 | 水戸

 今回の多くは、野草とはいえないかもしれませんが、山野草で、栽培されたり、それが野生化した植物です。

 

オッタチカタバミ(カタバミ科)(茨城県立歴史館 緑町2-1-15)
 外来種のカタバミのようです。今が花の盛りのようで、小さいですが、目立つ黄色の花があちこちで目に付きます。在来のカタバミより、これのほうが多いように感じます。

 

ツボスミレ(スミレ科)(百合が丘公園 百合が丘町10-43)
 ニョイスミレともいわれる、広く見られるスミレのようです。ニョイは、葉の形が仏具の「如意(にょい)」に似ていることからつけられたそうです。

 

キンラン(ラン科)(百合が丘公園 百合が丘町10-43)
 野生のキンランは絶滅危惧種だそうです。茨城県立歴史館の茶室でもキンラン、ギンランの立て札を見かけました。白い花のギンランもありますが、木戸房池や、栗田緑園で見ました。

 

エビネ(ラン科)(水戸市植物公園 小吹町504)
  全国に分布するランだそうです。それだけに、ハックリ、カマガミソウ、スズフリソウなどいろいろな別名があるようです。かつては、落葉広葉樹の落ち葉が積もった場所に群生していて、よく見られたそうです。

 

キエビネ(ラン科)(水戸市植物公園 小吹町504)
 エビネに似ているそうですが、全体的に大型で、唇弁(しんべん)という3つに分かれる下を向いた花弁の中央部分が、エビネは割れるそうですが、キエビネは割れないそうです。

 

シロバナサギゴケ(ハエドクソウ科)(逆川緑地 千波町)
 ムラサキサギゴケの白花品種だそうです。コケのように地面にひろがるので、コケの字がつくそうです。サギシバともいわれるそうです。

水戸の野草(17) 

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水戸の方言(13)

2021-04-30 20:27:17 | 水戸

 今回も名詞です。出典は、「岩根今昔物語」「郷土史(飯富町)」「大塚の民俗」です。括弧内は、私のつぶやきです。

いれし
 後添えの夫(「全国方言辞典」では茨城県稲敷郡、千葉県印旛郡の方言で、入夫とあります。「いれ」は「入」なのでしょうが「し」は何なのでしょう。「嗣」ではないような気はするのですが。 後日 ひょっとすると、「衆」かもしれないと思いました。)

おふかけ
 俄雨(にわかあめ)、雷雨(「茨城弁大辞典」では、「おふかけ」を雷としていますので、似た意味を持った言葉なのでしょう。)

があだく
 ごみ(「茨城県茨城町近辺の面白茨城弁辞典」では、「がらくた」のことを「がーたく」としていますので、このあたりに類似した言葉なのしょう。)

かっこ
 下駄(「昔の茨城弁」に幼児語とあります。ぽっくりなどと同様の擬音語なのでしょう。)

こさ
 木蔭(大言海では「木塞(こさえ)」の意味だろうとしています。古語が残って使われていたのでしょう。)

でれすけ
 おろか者(「大言海」では、「でれ」はだれるとして、女色に溺れる男としています。そうすると単なるおろか者ということでもなさそうな気もします)

どったて
 間に合わせのにわか仕事

とんぴくりん
 おっちょこちょい、落ち着きがない人(「全国方言辞典」では茨城県新治郡、山梨の方言となっています。「昔の茨城弁集」には、江戸時代に軽率な者を「とひょうもの」といったことからとあります。とんぴくりんはどこかで使えそうな言葉です。)

にしゃどっち
 蚕のさなぎ(「大言海」では、語源として、子供が土中にいる虫のさなぎを指でつまんで、西何処(どち)、東何処というと、体を動かして東西を教えるということからという意味のことが書かれていますが、古い言葉のようです。これは面白いですね。)

ぽっぽり
 香のもの(子供が言うとあります。ポリポリといった、上手にできた漬け物の音なのでしょう。)

水戸の方言(12)

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水戸の俗信(2)

2021-04-29 20:35:27 | 水戸

紫色のサトイモの花が咲くと悪いことがある
 サトイモは、ミズバショウに似た(というか、ミズバショウはサトイモ科です)花を、10月頃まれに咲かせるそうです。滅多にないことがおこると、吉か凶の前兆のように見えることがあるのでしょう。紫の花のように見えるのはホウだそうです。写真は、畑で見た里芋の葉です。

 

百日咳(ひゃくにちぜき)追い払いはしゃもじに限る
 しゃもじを入口に打ち付けておくと、百日咳を追い払うことができるということのようです。最近まで行われていたそうです。「おしゃもじさま」という風邪に効験がある神社が全国各地にあるようですので、その流れにあるものなのでしょう。しゃもじ(しゃくし)は、霊験のあるという石神(しゃくじ(ん))信仰と関係あるようです。

 

ミンミンゼミの鳴き声多き時は稲実り多し
 明治時代にいわれていたようです。「ミンミンゼミが早く鳴いた年は霜が早い」は、広くいわれているようです。

 

月見にあげたススキを大根畑にさすと虫がつかない
 お月見には、神霊の祭祀や収穫祭などが含まれていたようです。祭祀で霊力を増したススキで除虫をするということなのでしょうか。

 

お月見さんの供えたものが、こっそり盗まれると縁起がいい
 これも各地で行われた行事のようです。本来、祭のときに供えられたものをもらって歩く風習があって、それがこっそり取るという形に変化したのではないかという説明がありました。

水戸の俗信(1)

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水戸の伝説(8)

2021-04-28 18:52:14 | 水戸

 神崎寺(かみさきじ 天王町8-17)あたりのようですが、かつて一盛(いちもり)長者の台所があったという伝説があるそうです。千波湖はその流し水の溜まりだったそうで、ダイダラボウ並みのスケールの大きな伝説です。一盛長者の館は、渡里町(わたりちょう)の長者山にあったそうです。写真は春の神崎寺です。

 

 大場家の先祖が、鹿島神宮(鹿嶋市宮中 2306-1)を参拝して、その帰りに、馬で運ぶ荷物の釣り合いを取るために、神宮の裏山で拾った石を鞍に乗せてきたそうです。庭に石を置いたところ、夜光るので、お鹿島様としてお祀りしたそうです。その石はだんだん大きくなって、子どもができ、その子石も次第に大きくなったそうです。写真は鹿島神宮です。

 

 大塚村(現・大塚町)の平吉という信心深い男が、夢枕で満福寺の阿弥陀さまに呼ばれたので、寺に駆けつけると、仏の入った厨子(ずし)を背負った盗人が重いといって動けなくなっていたそうです。盗人は仏が金でできているというので盗もうとしたそうですが、平吉は仏が無事だったので、許してやったそうです。写真は満福寺跡に立つお堂です。

 

 岩根町に弁天社があり、そこに殺生石という霊石があったそうです。これを人が動かしたり土足で触れたりすると、病気や災難にあったり死んだりしたそうです。いまその地は畑地になっているそうです。

 

 徳川斉昭が江戸で藩主に就く前の部屋住みのころの話だそうです。家臣の子供が稲荷社の近くに不浄物を捨てたところ、その晩から狂いだしたそうです。斉昭は他の家臣に稲荷社へ行かせ、「不浄物は片づけるから今夜中に静まれ、そうしたら明朝赤飯を進上するが、そうならなかったら駒込(水戸藩中屋敷あたりなのでしょう)中の狐狩りをする」といわせたそうです。斉昭にはこうした伝説のようなものがいくつかあるようです。

水戸の伝説(7)

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