時空人 goo blog「脳トレ宇宙論ー人類の見果てぬ夢」

時は過ぎ 空は広がり 人は考える 宇宙を語る、地球を語る、生命を語る、人類を語る、世界を語る、人生を語る、何でも語る、

脳トレ宇宙論 第25話 マイスターズ(自分の星)

2020-06-14 10:45:36 | 脳トレ宇宙論

脳トレ宇宙論 第25話

①空の星に自分だけの名を(2020年5月4日 本田大次郎WEB記事抜粋

夜空に輝く星に、自分だけの名前をつけよう。こんな取り組みを25年前に始めた北海道初山別村のしょさんべつ天文台がある。名付けて「マイスターズ(自分の星)システム」。

 北海道北部の日本海に突き出た小さな岬の先端にある。望遠鏡の口径は65センチ。しょさんべつ天文台の望遠鏡で見ることができる星の数は、約1億個。そのうち正式な名前がついているのは5等級以上の数千個という。残りは認識番号が付いているだけ。希望者が星につけたい名前と好きな星座を天文台に伝えると、天文台が星座表にある星の中から選び、命名する。星の名前は学術的に認められるわけでなく、名前は村内でしか「公認」されないが、登録された星の数が、まもなく1万個に達する。満天の星に、1万もの物語がちりばめられている。(以上)

②星表

星表(star catalogue )は恒星目録(一覧表)ともいい、恒星の位置や等級、スペクトル型、視差などのた値や特性を記載した天体カタログである。現代の天文学では、恒星はいずれかの星表の番号で表される。長年にわたって様々な目的のために多くの星表が編纂されている。天体観測や天文学研究に不可欠なデータブックである。星図は星表のデータを元に作成される。恒星以外の星雲や銀河などの天体の一覧表も、まとめて星表と呼ばれることがある。現在使われている星表のほとんどは電子フォーマットで入手可能で、アメリカ航空宇宙局 (NASA) の Astronomical Data Center などからダウンロードできる。 ここでは5つほど星表を紹介する。 

1.理科年表 
 理科年表は毎年改訂して出版される日本の代表的な理科のデータブックです。この中には明るい星の一覧表が掲載されていますが、これも星表の一つと言えます。3.0等星よりも明るい恒星約140個について、位置や明るさ、スペクトル型、距離、恒星の動きなどが記されています。(丸善刊) 


 

2.天文年鑑 
 天文年鑑は毎年出版される天文に関するデータブックです。3.3等星よりも明るい恒星、約230個の表が掲載されています。(誠文堂新光社刊) 


 

3.天文観測年表 
 天文観測年表も毎年出版される天文に関するデータブックです。5.05等星よりも明るい恒星、1,730個の一覧表が掲載されています。(地人書館刊) 


 
4.he Hipparcos and Tycho Catalogues(ヒッパルコス・チホ星表) 
 ヒッパルコス星表は、星の位置と明るさに関する精密な星表です。天文観測衛星「ヒッパルコス」によって得られたデータを使い、約12万個の恒星を記載しています(本表全5巻、約2,400ページ)。チホ星表はヒッパルコス星表よりも精度は落ちますが、11~12等星までの100万個以上の恒星を記載し、デジタル版(CD-ROM)で提供されています。写真は解説編や星図(Millennium Star Atlas)を含む全17巻のもので、チホ星表(CD-ROM)は、17巻に入っています。(1997年、European Space Agency(ヨーロッパ宇宙機関)刊) 

5.光世紀星表     日本のSF作家で工学博士の石原藤夫が編集した、太陽系を中心とする直径100光年(1光世紀)以内にある恒星の表。