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金魚日和

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チーズは苦手だがピザは食べたい

2012年02月27日 | 料理・食べ物

【大須にあるトラットリアの壁】
Nikon D90 + AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-70mm F3.5-4.5G

イタリア料理は好きなのだがチーズが苦手だ。

正確にはチーズだけでは無く乳製品全般が苦手で、
リースを組むのも地図も見るのも苦手だ。

乳製品全般が苦手だとお店でイタリアンを食するのには大変苦労する。
お店の方からすれば、
 “醤油が苦手なのに日本料理を所望する人”
 “高所恐怖症なのにスカイダイビングに来た人”
 “前頭葉を覆う表皮に毛が無いくせに京本正樹みたいな髪型を要求する人”などと同様に迷惑な話しだとは思う。

が、それでも食べたい。

いちいちメニューを確認し、「チーズ抜きの調理が可能かどうか」を聞くのだが、
「私はそんなモノが食べられない大人です/好き嫌いが多いダメな人間です」と宣言しているようで
次第に生きるのが辛くなってくる。 …料理の注文をしているだけなのに、、、。


そんな自分がイタリアを旅した時のこと。 って言うと大袈裟だが、いわゆる新婚旅行だ。

行く前から「…乳製品王国で何食えばいいんだ、、、。」と気落ちしまくっていたわけだが、
 “ノン・フォルマッジョ~チーズ無し~の単語を覚えれば大丈夫”
 “海鮮料理はチーズ使う確率が低い”という有力情報を耳にして、
 “ピザを食べたい時は『ピッツア・マリナーラ(漁師風ピザ~チーズ非使用)』を頼めばグラッツエ!”
という不文律を手に入れた。


“まさかの隠れチーズ”などに出会うこともなく、無事全日程を終えたのだが、
ベネチアで例の如く『ピッツア・マリナーラ』を食べた時に忘れられない経験をした。

美味しいピザに明媚な風景、人の良さそうな店員さん(おばちゃん)と大満足で店での食事を終え、
会計を済ませて店を出ようとした。

ら、my妻が「ちょっとハバカリに。」とか言い残して消えてしまった為、まぁいいや、とそのまま席で待っていた。

すると、次第に人の良さそうな店員さん(おばちゃん)の顔つきが厳しくなってきた。
あきらかにイライラしだした人の良さそうな店員さん(ばばあ)。
しまいにはなにやら言いながら近づいてきて、乱暴に小銭をばらまいて去っていった。

??? 

…チップ込みの金額を払っていたのだが、
なかなか席を立たないジャポネーゼはお釣りを待っているのだと勘違いしたらしいのだ、
人の良さそうな店員さん(鬼ばばあ)は。

ようやく意味を理解した頃にmy妻帰還、
さっさと店から出て行ってしまったので、ヲロヲロしたままその後にしたがった。


それ以来、 『ピッツア・マリナーラ』は食べていない。