上村松園展に行って

東京国立近代美術館で開催されている上村松園展へ行ってきました。
あいにくの雨模様でしたが、作品に魅かれる人たちで、静かににぎわっていました。

どの作品も、気品があり抑制された表現の中に訴えかけてくるものがあり、
まさに「珠玉の決定版」とある通り、最近では一番じっくり鑑賞した展覧会でした。

前期展示の代表作『焔」は、長い髪の精緻な筆運びが般若のような表情にいっそうの凄みを加えていました。

「母子」は、母の慈愛に満ちた眼差しに、涙が出そうになるくらい、感動しました。

若い女性の手の指先、足の指先がピンクに染めてあるのも興味深い発見でした。