Max Rod Craft Blog

Max Satohの工作に関するブログ

ああっ! サインが・・・

2008年07月01日 | Rod Craft

やっと漆が綺麗に塗れたと喜んでいたら、ロッドに入れたサインの部分に変な傷が。
爪でちょっと擦ったら、ありゃどうでしょう。 その部分の漆がずるっと剥げるじゃ~あ~りませんかっか! 爪をぐっと押し付けると、ブスっと沈むような感じです。

サインの部分には、字の滲みを防ぐ目的でセルロース系のシーラーを塗って乾燥させ、
その上に水性インクでサインを入れる。 そして、その上からラッカーをひと塗りした後に漆を塗っていたのです。 2本のロッドとも同じ現象です。 サイン以外の部分は、爪をたてても、竹のへらで擦っても、頑として剥がれません。 水性インクの上に漆をぬると、拭き塗りですから、インクが溶け出して字がながれてしまうので、この方法にしたのでした。 しかし、何度も漆室に入れたり出したりしている間に、多分この部分に異変が起こったのでしょう。

致し方ないので、サイン部分のみ、一旦竹表面まで剥がし、黒漆でサインを入れました。
蒔絵筆を使って漆で文字を書くのは大変難しいです。 もともと、書は下手ですし、ましてや、粘性の高い漆で筆文字を書くのはもっと難しいことがわかりました。
何度も書いたり消したりして、やっと2本のロッドにサインをいれました。 今日は、その上に、透き漆を厚めに塗って乾燥させました。 この部分を何度か塗りと研ぎを繰り返して、ロッドのほかの部分と同様の色合いにまで持っていきます。

漆の良いところは、接合したとしても、隙間無く再塗装できることです。 研いでから上から再度塗れば、継ぎ目は全くなくなります。

Max Satoh - maker



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